「ワッ、焼き芋だ!!」。そうなのです。すっかりおいしそうな焼き芋色。色味が少ない!!!う~ん、やっぱりベーキングソーダなんかを代用したせいかなぁ。反省… 準備はきちんとぬかりなくやろう。
やっと少し秋を感じる今日この頃...(Houston)
(Houston)
今日はうれしいニュース。
Glassell Schoolからスカラシップの件で“Congratulations!”という手紙をいただきました!!! 来学期の登録が始まり、今回思い切ってスカラシップなるものを申し込んでみたのです。なにしろ授業料がタダになる!しかし、いったいどういう人がもらえるのか、皆目検討もつかないまま、ダメでもともとと思いながら申し込んでみましたが、なんと、私でも貰えるものなんだ..。そこで今、ちょっと思いを新たにして、今やっているVapor firingをもう少しいろいろな角度から挑戦してみようかなぁ、と考えているところ。
これはこの水曜日に窯出ししてできたばかりの作品ですが、予想通りというか、それ以上でもなくそれ以下でもなく…..現状維持っていうところかな。進歩なしってところでちょっとがっくりきていたのですが、せっかくスカラシップをいただいたことだし、気分を新たにもうちょっとがんばってみようかなぁ、とエンジンがかかりつつあります。来年は、18 Hands のギャラリーで二人展を一緒にやろう、というお誘いもあるし、よ~し、来年はもっと「自分に挑戦の年!!!」かな。忙しくなりそうだけど、がんばろうっと。
(Houston)涼しくなってきました
肺の製作
一月ほど前にオーダーがあった作品。コレ、そうです、肺と心臓です。夫が働いている病院で、肺専門の先生がこの11月に定年退官されるというので、その記念品に肺をプレゼントしたいので作ってほしいと言われて作った作品。オーダーを受けたときは、さすがにどうしたものかとかなりうろたえました。だって見たことないし… 「どんな肺でもいい、ティーポットになってもいいし、花瓶でもいいし…」って言われてもねぇ。肺から花が出てる光景って想像できないし、したくない…. 3Dのモデルを借りて、あれこれ悩んだ末、ラク焼きでやることに決め、デザインを考え… 肺だけじゃなくて、ついでに心臓もおまけしちゃうことにして、製作。肺だけが並んでも、色合いもつまらないし、やっぱりハートがないとねぇ。下は焼成前のまだ粘土の状態と完成品。
完成してオーダー先に報告すると、「それがうまく入る箱も探して」と言われて… そんな都合の良い、体裁の良い箱なんて、この国にあるわけないじゃないの、日本じゃないんだから。日本にはあるのよねぇ、ロフトや東急ハンズがほしい…. で、仕方なく厚紙を使って箱を作りました。陶芸家ってこんなこともしなくちゃいけないのねぇ。
はい、これが完成した箱と作品です。はぁ~、疲れた…
(Houston)ちょっと夜風が涼しくなったかな...
試作品
なかなかしぶいではありませんか!! ちょっと穴窯風な焼き上がり。これぞ目指していた焼き方なのです。本物の穴窯の風合いとまではいきませんが、なかなかだと思います。ちゃんと木炭がそれとな~く灰釉らしくかかっているし貝の跡も残ってるのよねぇ。いやぁ、満足満足。今回私の希望を聞いて、Saggarの入れ物をた~くさん作ってくれた我が師、シェーンに感謝です。これからいろいろな物を炭化焼成で焼いてみようっと。いやぁ、ますます面白くなってきた。
それから二つ目はコレ(右の作品)。こちらではPit firingというのですが、日本ではなんていうんだろう。地面に穴を掘って、そこに素焼きの作品を入れて、木、おがくず、など、いろいろな燃えるものを入れて一緒に燃やす。陶芸の原点のような原始的な焼き方で、一日燃やして、翌日掘り出す。低温焼成ですが、炎の跡が残って、面白い模様の作品ができます。私のこの作品は低温焼成用の土を使って手びねりで作ったもの。けっこうおもしろい景色が出たと思います。これで今回の夏のクラスは終了。でもなかなか充実した楽しいクラスでした。人数少なかったしね。これから秋のセメスターが始まるまで、スタジオ使い放題。楽しいなぁ~、何を作ろうかなぁ。
(Houston)
昨日、思い切ってSalt Firingの窯入れ決行。毎日雷雨がある今日このごろ。窯入れを決行するのはなかなか勇気がいるのです。万が一火を入れた後にあんな雷雨に襲われたら、もうすべて終わりです。ここの雷雨は半端じゃない。ほんとにバケツをバカッとひっくり返したように空から水が降ってくる。それも局地的だから、ほんの数マイル車を走らせると、カラッと青空だったりするのだけれど... マ、とにかく、今回の作品たちははちょっと力を入れて作ったから、絶対に無駄にしたくないし。またもや神頼みで空を見上げながら、朝10時半頃に窯に火を入れる。1時間おきくらいに少しずつバーナーの火をあげて午後3時頃に全開。その間、あちこちの建築現場から集めてきた木片を、電動ノコギリで窯に入れやすい大きさに切る。火を全開にした後いったん家に帰り、ちょっと主婦して夕食の支度をして、また夕方6時半ころにスタジオに戻る。7時頃から窯に木を投げ入れ始める。熱く燃えた窯の左右にあるレンガのふたを皮手袋をしてはずし、そこに木をほおり込む。これがはじめは慣れなくてなかなか大変だった。とにかく真っ赤に燃える火がぶぉ~っと飛び出してくるところに木を投げ入れるんだから、それはもう恐ろしい。煙突からはものすごい火がゴーゴーと飛び出してくるし.... でもそれをほぼ5~10分間隔で約2時間くらい続ける。昨日は友人と木を入れはじめて間もなく、スタジオのやけに近くでサイレンが聞こえてきた。「あらら、また交通事故かしらねぇ... 最近多いわねぇ... あ、もう行っちゃったかな」と言ってたら、突然完全武装の消防士さんが10人ほど、ゾロッと目の前に現れるではありませんか 「通報がありまして、異常はどこですか?これですか、火をふいてるって?」「いえ、これは異常じゃなくてフツーでして...」と言っても、この窯、彼らにはなんだかあやしげな焼却炉みたいに見えたんだろうなぁ、きっと。まぁとにかく責任者にも出てきてもらって説明して一件落着。無事木を入れ続けて最後に塩と銅を新聞紙にくるんだものを投げ入れて火を止める。やれやれ...
昨日からなんとか雨にも降られず、今朝は9時から窯出しにスタジオへ。温度がどれくらい上がったか心配だったけれど、ふたを開けて友人と〝ホッ" ま、成功かな。わぁ~、こんな色がどこから出てくるんだろう...と相変わらずナゾの多い窯ですが、そこがよくてこうしてやってるのよね。上の写真が火を入れる前。そして下ができあがりです。
(Houston)
最近はまっているのがこのSalt Vapor Firingという低温焼成。フツーのガス窯と違い、比較的簡単に短時間で焼けるし、まぁ窯が小さいので自分でコントロールできるところがなかなか楽しい。おまけに釉薬を全く使わないで、ほとんど神頼み。それなりに窯の中にどういうふうに作品を並べようか、とか塩をどうやってまぶそうかとか、一応頭は使うんだけれど、その日の風の向きだの、気圧だのに左右されることも多くて、なかなか思うようにはいきません。でもそこんところがまた楽しくて、真っ赤に燃えている窯の中に2時間ほどせっせと薪を入れ続けるわけです。パチパチと燃える火は美しくて、その美しさがどうぞ作品にのり映りますように、って祈りながら薪を入れる....穴窯に比べれば、かわいいものだけれど、それでも不思議な色に染め上がった作品たちを窯から出すときのワクワクドキドキがたまらないのです。
(Houston)暑い....