Potter's Diary

私の生活諸々と陶芸作品の紹介(ヒューストンより)

ワシントンDC

2009-10-12 | 旅行

ヒューストンに寒冷前線がやってきて、一日のうちに気温が10度くらい下がった日の翌日、ワシントンDCにやってきました。またまた夫の学会です。その日、ワシントンはなんとヒューストンよりも暖かく、ちょと雨模様で湿度もあって、まるでヒューストン。でも翌日はカラリとした気持ちのよい秋晴れの一日で、学会の合間をぬって行きたかった美術館へ。


ところが我々のホテルは学会会場のホテルのため、ポトマック川沿いのリゾートを兼ねたコンベンション・センター付の巨大ホテルで、ワシントンと言ってもDCからたぶん車で1時間ほどかかるような場所にあったのでした。なので、DCまで行こうとすると、地下鉄の駅までタクシーで行き(20分)そこから地下鉄に乗って目的地まで行くことになります。おまけに運の悪いことにはこの週末は地下鉄の工事とかでいくつかの駅が閉鎖され、私たちは途中おろされてシャトルバスに乗り換えさせられてようやく目的地に。まずは一番の目的だったPhillips Collection。地下鉄を降りて、I-phoneMapsにたよって行ったらしっかり迷い、近くを歩いていた人に聞くと、なんと通り越していました。ちょっと見上げればちゃ~んと書いてあったのよ、まったく 最近、ちょっとI-phoneに頼りすぎ。前回ここを訪れたのは、かれこれ9年前。あのときは改装工事中で建物が半分しかなくて、とても落ち着かない雰囲気だったから、今回はすっごく期待して行ったのだけれど、なぜか出ている作品の数が少ない

 
特別展をやっていたせいかなぁ。見たかった作品がかなりなかったのはとても残念。ちょっとがっかりしながら出てきました。それからスミソニアンの
Freer Galleryへ。予定ではPhillips Collectionをゆっくりと見て、スミソニアンは翌日私が一人でのんびり回る予定でしたが、ホテルとDCがこんなに離れていては、もうめんどうで翌日来る気にもなれなくて、一日でまわってしまうことにしました。Freer Galleryはホイッスラーの作品とアジアのアートを中心にしていて、建物もあまり大きくなく、中庭があるとても落ち着いた美しい美術館で、スミソニアンの中で私が一番好きな美術館です。

日本、中国、韓国などからの陶磁器も多く、使い込まれたようなTea bowlがたくさんあります。釉薬のかかりぐあいや、手に収まり具合のよさそうな形。自然体でとてもステキなものがありました。ホイッスラーの孔雀の部屋も見てきました。

 

 ゾロリと着物をはおったように着ている美しい女性の絵のある部屋。キンキンで、な~んともゴージャス、贅沢なダイニングです。あんなところで、どんな料理を食べたのだろう。かなり暗い部屋だけれど、窓をあけたらどんな感じになるのかなぁ、と想像してみましたが、あまりさわやかなあかる~い雰囲気は似合わない部屋かもねぇ。それにしても、ホイッスラーの憧れの日本ってどんなものだったのだろう。あの頃のヨーロッパの画家たちは、モネやゴッホをはじめとして、とても日本に憧れていたというけれど、どんなふうに日本をとらえていたのかなぁ。外から見る日本。日本をはなれてもう20年近くになる自分の中の日本もまた現実とちょっとちがってきているのかなぁ..
(Washington DC)ぴっかぴかの快晴