カイロ滞在の後、フランクフルト経由で帰る途中、フランクフルトからベルリンに向かいました。そして夫の長年の夢であった、ベルリンフィルハーモニーをベルリンのコンサートホールで聴いてきました。
上の写真の黄色の建物がシンフォニーフォールです。1969年に建ったというカラヤン・サーカスと呼ばれたこの建物はかなりモダンな建物で、街の景観にはあまり溶け込んでいないように見えます。今でもそうなのですから、建った当時はきっと際立って目立ったことでしょう。でもその外見とは異なって、音響効果はすばらしかったです。
シンフォニーホールの前の通りの名前はHebert von Karajan 通り。そして私たちが泊まったホテルの前の通りはHans von Bulow通り。これらの通りに立っただけで夫はもう大感激。
コンサートはバルトーク、グリエール、スクリャービンと私にとってはあまりなじみのない曲ばかりでしたが、さすがにベルリン・フィル、昼間の観光で疲れて朦朧としそうな私をしっかり覚醒させてくれるような演奏でした。とくにグリエールのホルン・コンチエルトはとてもメロディアスで美しく、ホルンってこんなにソフトで軽やかな音だったかしら、と驚くばかりでした。天才的なホルン奏者Radek Baborakのなせる技だったのでしょうけれど、本当にすばらしい演奏でした。あの音は今でも耳に残ってはなれません。翌日も同じ曲目のコンサートがあったのですが、なぜもう一度行かなかったのか、今ものすごく後悔しているところです。