Potter's Diary

私の生活諸々と陶芸作品の紹介(ヒューストンより)

試作品

2007-07-26 | 陶芸
今日は二つの新しい作品の紹介。両方とも私にとっては試作品。一つはSaggar firing。これはなぜSaggarと呼ばれるようになっちゃったのかわかりませんが、こちらではこういう言い方で通っています。日本では「さや」とよばれる容器に入れて高温焼成で焼くやり方です。たぶん「さや」が言いにくいので、なまってSaggarになっちゃったのかしらん。今回はそのSaggarを使って炭化焼成を試みてみました。実はこれ、2度目の挑戦なのですが、一度目は単にマットな真っ黒けなものがでてきただけで、がっかりでした。で、二度目はコレ(左の写真)。


なかなかしぶいではありませんか!! ちょっと穴窯風な焼き上がり。これぞ目指していた焼き方なのです。本物の穴窯の風合いとまではいきませんが、なかなかだと思います。ちゃんと木炭がそれとな~く灰釉らしくかかっているし貝の跡も残ってるのよねぇ。いやぁ、満足満足。今回私の希望を聞いて、Saggarの入れ物をた~くさん作ってくれた我が師、シェーンに感謝です。これからいろいろな物を炭化焼成で焼いてみようっと。いやぁ、ますます面白くなってきた。
それから二つ目はコレ(右の作品)。こちらではPit firingというのですが、日本ではなんていうんだろう。地面に穴を掘って、そこに素焼きの作品を入れて、木、おがくず、など、いろいろな燃えるものを入れて一緒に燃やす。陶芸の原点のような原始的な焼き方で、一日燃やして、翌日掘り出す。低温焼成ですが、炎の跡が残って、面白い模様の作品ができます。私のこの作品は低温焼成用の土を使って手びねりで作ったもの。けっこうおもしろい景色が出たと思います。これで今回の夏のクラスは終了。でもなかなか充実した楽しいクラスでした。人数少なかったしね。これから秋のセメスターが始まるまで、スタジオ使い放題。楽しいなぁ~、何を作ろうかなぁ。
(Houston)


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1 コメント

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野焼きですね! (しず)
2007-08-29 00:24:18
はじめまして!
DMOZから入りました。(I can't speak English)
日本では、素焼きせずに乾燥させただけで野焼きするようです。(土器)

Salt Vapor Firingは塩釉のこと?低温焼成とあるので(塩釉は高温で塩を投入)ちょっと違うのかもしれませんが、塩化水素ガスに気を付けて下さい。(余計なオセワ ^^;)

楽しそうな生活が垣間見えて、ときどきオジャマします


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