学歴

学校中退者増える
フィリピン教育省のデータでは、２００６年の小学校から高校の中退者数は全国で235万人に達し、この5年間増え続けている。
小学校の中退者は136万人で01年の97万8,710人から増加、高校の中退者も45万9,158人から99万815人に増えた。卒業率は、小学校で01年の66.3％から06年には56.76％、高校では70.62％から54.14％に下がった。
主な原因は、貧困や健康問題などが理由だが、教育省によると昨年、高校卒業までたどり着けたのは23％で、過去30年の傾向でも小学校に入学した児童が2年生に進級するのは83％、6年生まで進級できるのは70％。高校に進学できたのは67％、大学や専門学校進学は23％、大学専門卒は14％。

私は大学行きました。
卒業したの？
いいえ、マヒラップディバ。だから中退した。
何時中退したの？
入学して直ぐに。
このような話を聞くことが多い。
なかには、
今何歳？
21歳ポ。
じゃ今大学生ですね？
ヒンディポ。今ハイスクール3年生です。
何で？
ハイスクールへ入ったんだけどお金がないから中退。でも、今お金ができたから再度学校へ。

首都圏のスラムはじめ、路上の物乞い。当然学校へなどいている様子は全くない。その多くが金銭的理由で進学すらし無い者が多いフィリピン。
このあたりがこの国をもっとも無法な国化している原因にも思えます。
親がかねなければ子供の教育費は自分で稼げ。このような話を現実目のあたりに見ると、この国の政府は上っ面の見え張った政策よりも基本的に国つくりから始めないと、何時までたっても単なる出稼ぎ国。で終わってしまうのかもしれません。
この国の国立学校の教科書。全てタガログ語教育書以外は英文の教科書。しかも、使い回し制の古教科書が多い。時折教科書の途中が破れていて「先生、そのページは私の教科書にはないのですが？」などと嘘のような会話が起きるのです。
大統領はじめ政府が一丸となり、基礎教育を徹底して行い、国つくりをしたら。本当によい国になっていくとも思える。今からでも決して遅くはないのだが。以前の韓国、中国の貧困はこのフィリピンの比ではなかった。結果として賛否両論はあるのですが、今では東南アジアでも有数の国になっている。
ウサギと亀の競争ともいえるこのフィリピンの瞬発力は確かに怠けウサギ。これを亀に変えたとき恐ろしい国になるのかも。