先進国並み で実際は

上院は臨時議会でこのほど、入院患者や自動車購入者の権利を守る2法案を最終読会で可決した。
可決されたのは、支払いができない患者の身柄を確保する病院や診療所を罰する法案、欠陥車に対してメーカーやディーラーに完全保証を求める欠陥車法案の2法案。
退院できるのに支払いができない患者については、未払い債務に対する約束手形を発行した時点で退院が認められるとしている。
欠陥車法案は、購入した車両が欠陥車と判明した場合、購入者は全額払い戻しを得られるか車両を交換できるとしている。欠陥車の定義は、定められた期間中で3回以上の修理となりそれでも不具合が続く場合、1回以上の修理の対象となりその不具合が安全性に重大な影響を及ぼす場合、合計30日以上修理のため車両が使用できなかった場合を欠陥車としている。
昨年7月からこれまでに可決した法案数は164法案となり、例年の4倍以上となった。
この法案が可決、大統領が署名した時点で施行されるのですが、入院費用の支払いができない患者に手形を切らせる。
これでますます「you　have　a　monny」が多発することになるような法案かもしれない。
多くの私立病院ではこのように、治療を受ける際に「支払いの有無」などを問われることが多い。その場で支払い能力のないとみなされた場合には病院施設内さえ入ることができないことがある国です。
一見国民を保護したような法案に見えるのだが、実際にはと考えさせられる。
自動車の欠陥車。これは最初に現行のこのフィリピンの交通情勢から見直すことが先決とも思えます。
確かに、この国では保証制度すら曖昧。日本人からすれば安い買い物かもしれませんがフィリピンの経済からすれば日本の４０年前くらいの感覚。超高級品であることは確か。
このフィリピンには道路運送法が制定されていて、その罰則規定もしっかりと盛り込まれている。しかし、実際には御覧の通り「無法」といってよい状態。
何事にもいえるのですが、法案は何となくアメリカ並み。そして実際の遵守事項はカラハリ砂漠の民族より遵守されていないようにも思える。
法案が先か、民族の意識向上が先か？別に先進国などブル必要の無いフィリピン。国民が安心して生活できる環境、そして公務員の贈収賄をなくしただけで海外へ就労しなくとも良い国になれると、勝手な解釈をしております。
自然に恵まれたこの国。ものの考え方一つでは、日本など全く問題外のよい国でもあるのですが。
第一。空港から改革、そして国民に親しまれる警察を構築。そしたらこの国は誰も公務員になるものがいなくなるかな？