サン・ラザロ病院の狂犬病予防接種患者、毎日3,000人に急増
フィリピンでは至る所で犬を多く見かける。
毎年、犬に噛まれる人が後を絶たず、なかには医療費を払えないために命を落とす人もいる。
マニラ市内にあるサン・ラザロ病院では、このところ、抗狂犬病ワクチン接種のために毎日3,000人もの接種希望者が殺到している。
接種希望者が殺到する中、サン・ラザロ病院は各自治体に動物咬傷センターを開設し、他の場所で予防接種を受けるよう訴えている。国営病院では1日800人しか患者に対応できないため、今年無料で予防接種を受ける人の数は「非常に異例」であると話している。
又、狂犬病の予防接種を受けるために、マニラ市以外の住民もサン・ラザロ病院を訪れている。
サン・ラザロ病院は昨年4月、抗狂犬病ワクチン接種を希望する1日1,800人から2,000人の患者の対応で手一杯になっていた。
現在、患者が殺到している動物咬傷治療センターは、地方自治体に対し、動物咬傷センターを開設し、予防接種希望者の急増に対応できるようにするよう訴えている。自治体は狂犬病の薬を自前で用意するべきとも話している。
狂犬病予防注射は曝露後4回に分けて行わなければならない。狂犬病は放置すると中枢神経系に影響を及ぼす。CDCによれば、潜伏期間は曝露部位によって数週間から数ヶ月に及ぶ。
サン・ラザロ病院の他に、ムンティンルパ市の熱帯医学研究所(RITM)とマリキナ市のアマンロドリゲス病院も無料の抗狂犬病ワクチンを提供している。
農務省は4月、2200万頭の犬にワクチンを接種するために1億1000万ペソの予算を議会に要求すると発表した。
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