住んでみたものの

フィリピンは物価が安く済みやすい国？といわれている。

フィリピン政府の政策で、退職者査証を発給、年金受給者を募った。

フィリピン退職庁は1985年7月4日大統領府発行の大統領令によって政府によって所有、運営される法人として設立された。

フィリピン退職パークシステム(PRPS)と名付けられ、特別居住退職者ビザの発行手続きを行う機関として発足した。

PRPSは、フィリピンを退職者のヘブンとして開発し、海外の個人投資を誘致することを目標とした。

PRPSは後、フィリピン退職庁(PRA)と改名された。

PRAはさらに業務の拡大により、フィリピン余暇退職庁(PLRA)と改名されたが、2004年9月に再度、フィリピン退職庁(PRA)に改名されている。

世界から多くの退職者査証取得した外国人が移住をしてきた。

円満に進む事はなかった。

例えば土地取得問題。結果は70年間のリースで全額一括前払い。

実際に家を建設しても、工事が粗悪で雨もりが絶えない。

施設募集はしてみたものの、金銭トラブルが相次いだ。

問題は医療費である。

フィリピンの一般病院は保険を持たない外国人の治療費は非常に高額。医療技術も決して高くはない。

日本の年金だけで暮らせるだろうか？

家賃が無ければ、なんとか暮らせても決して良い生活は送れない。

賃貸家賃は最悪、毎年５％くらいの値上げを覚悟しないといけない。

食事情。

一般住宅地などにトロトロという惣菜屋が沢山ある。

フライドチキン、魚の揚げ物、肉の甘辛煮（アドボ）、野菜の炒め物類、すなわちそのほとんどは揚げ物が多い。

ご飯は一人前10ペソから20ペソで買える。ただし、その日によって味も違えば炊き上がりも違う。

食べて食べられない事はないが、なかなか勇気がいる。もちろん作り置きは常温保存。3,4時間もすれば腐敗もある。

水。硬水に慣れるまではおそらく結構時間がかかるはずである。

多くは濾過水を購入するのだが、品質信頼度が低い。煮沸して飲むことになる。

何故安いと勘違いをするのか？全てが量り売りで、米100gでも買える。醤油や油も瓶で買う必要はない。市場へ出向けば、量り売りで買える。

風邪引いたら薬局で薬１錠でも買える。

地元の方と同じ生活ができれば年金暮らしも余裕があると思う。

フィリピンの一般住宅は天井が低く、空調が完備していなければとにかく暑い。

首都圏であれば、この家がというくらい価格がはる。

賃貸でも、3500ペソ（日本人は耐えられるか）から上は青空天井と言っても過言でないほど開きがある。

電気代金もアジアでは日本に次ぐ高い国である。

相対的に、物価は思ったほど安い国ではない。

2014年頃、ぺそ高になり、退職者査証で在留されていた方が結構帰国した。

最近の円安と物価高騰でフィリピンも決して暮らしやすい国ではなくなってきた。

一般的な価格　（1ペソ2.71円で計算）

2024年5月現在首都圏価格

品名	PESO	日本円
牛乳　１L	98	266.0
焼きたて食パン(500g)	68.29	185.1
米(1kg)	52.12	141.2
卵普通サイズ (12個)	114.98	311.6
ローカルチーズ (1kg)	409.60	1,110.0
鶏肉むねもも肉(1kg)	238.14	645.4
牛肉赤身(1kg)	388.21	1,052.0
豚肉　赤身	250.00	677.5
豚肉　骨付き	250.00	677.5
豚肉細切れ	250.00	677.5
豚肉店テンダロイン	420.00	1,138.2
りんご (1kg)	156.90	425.2
バナナ(1kg)	83.06	225.1
オレンジ(1kg)	148.41	402.2
トマト (1kg)	90.43	245.1
ジャガイモ (1kg)	114.69	310.8
玉葱 (1kg)	145.09	393.2
レタス (１ふさ)	78.43	212.5
飲料水　1.５L ボトル	40.73	110.4
サンミゲルビール　0.５L	65.71	178.1
輸入ビール（ハイネケン）0.３３L	103.41	280.2
タバコ　マルボーロ　ローカル２０本入り	150.00	406.5
交通費	PESO	日本円
ジプニー乗車賃	13.00	35.2
タクシー初乗り料金	40.00	108.4
タクシー1km毎課金	14.00	37.9
タクシー待ち時間　1時間	150.00	406.5
ガソリン　１L	67.41	182.7
Volkswagen Golf 1.4L　車両代金	1,300,000.00	3,523,000.0
Toyota Corolla Sedan 1.6L　車両代金	1,164,556.00	3,155,946.8