噴火後のカンラオンで弱い揺れと静かな脱ガスが観測される
2024年6月4日、フィリピン中部ネグロス島ラ・カステリャーナ村のカンラオン火山のふもとにある自宅近くの土地で、噴火の翌日、傘をさした住民が立っている。
フィリピン火山地震研究所(PHIVOLCS)は火曜日、カンラオン山が噴火の翌日、静かなガス放出と弱い低周波の火山性地震を示したと発表した。
月曜日の 「爆発的噴火 」以来、81回の低周波火山性地震と2回の火山性地殻変動地震を記録したと報告した。
「昨夜の噴火の後、カンラオンの火口から激しい脱ガスが見られ、今朝になって弱まった」。
カンラオン火山の今後の活動について、以下の3つの可能性を示した。
以下の場合、警戒レベル2が維持される可能性がある:
○ 監視指標が継続している
○ 水蒸気噴火または水蒸気による短寿命の爆発的噴火が発生する可能性がある。
○ 小規模な災害が発生し、4キロの常時危険地帯(PDZ)内の地域に脅威をもたらす可能性がある。
○ 噴火は、火山体深部のマグマ脱ガスによる熱水プロセスによって引き起こされる可能性が高い。
以下の場合、高いレベルの不安を示す警戒レベル3を引き上げる可能性がある:
○ 地震、地盤の変形、火山ガスのパラメータが悪化した場合、マグマ噴火の可能性がある。
○ マグマの上昇により火山体内で発生した応力により、火山活動が不安定化している可能性が高い。
○ 噴火活動は、溶岩流および火砕流密度流(PDC)危険地帯内の地域を危険にさらす火山災害を発生させる可能性がある。(PDCは高温のガスと火山砕屑物の危険で速い動きの雪の地滑り。)
以下の場合、カンラオン火山の警戒レベルを1に引き下げる可能性がある:
監視指標の低下
○ 不安定現象がごく浅い熱水プロセスによるものである場合
「何が起ころうと、水蒸気爆発や類似の爆発現象が起こる可能性は高い。多くの場合、その後に何かが起こる」。
フィリピン火山地震研究所は、「さらなる爆発的噴火や危険なマグマ噴火の可能性もある」として、突然の爆発、
落石、地滑りによるリスクを最小限に抑えるため、周辺住民に避難を勧告した。
また、突発的な噴火による火山灰が航空機に危険を及ぼす可能性があるため、航空機は火山山頂付近を飛行しないよう呼びかけている。
フェルディナンド・マルコスJr.大統領は火曜日、フィリピン火山地震研究所、国家災害リスク軽減管理評議会(NDRRMC)、
社会福祉開発省(DSWD)が事態に対処していると述べた。
また、政府は被災した住民に支援を行なっていると付け加えた。
今回の噴火で800人近くが避難した。
またマルコスJr.大統領は、特にカンラオン近郊の住民に対し、警戒を怠らず、地元当局が定めたガイドラインに従うよう呼びかけた。
カンラオンは群島にある22の活火山のひとつである。
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