フィリピンりぱぶりっく狂笑国

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あるベルボーイの疑問

2006-04-25 | フィリピン
マラテ某ホテルのベルボーイが良く遊びに来て告白した事実。

近所の女性がどうやら日本へ行き、帰国したのだが、帰国後1週間くらい経過した頃からバランガイ八分になったようだ。
その家は、8人家族で、日本へ行った長女23歳を筆頭に5人の姉弟、そして両親が6畳間程度の首都圏マニラのスラム内のバラックつくりの家に住んでいる。
この姫、日本への渡航は2回、父親は日雇い大工。母親は隣近所の洗濯請負。決して生活が良い家庭ではなく、姫はハイスクールを卒業といっているようだが、事実は小学校も卒業していないようだ。結構日本人受けするような顔付でこのスラムにいる銭ゲバババーの言うなりになり14、5歳くらいから売春婦をはじめたようだ。このババー取り分が多く、結局は両親と喧嘩になり客取りを止めたのだが、家の生計はこの長女の稼ぎが主な収入源。年齢を偽り外国人の来る店で売春を再開した。週2、3人ほどの外国人、その殆どは韓国、日本人だったようだ。折りよく買われた日本人がプロモーターのオヤジ殿。その後、オヤジ殿が来比するごとにこの姫と交渉が繰り返され、オヤジ殿は帰国時に必ず結構な金銭を姫に渡すようになった。しかし、オヤジ殿が帰れば、連日売春宿で客取り。オヤジ殿に貢がれ、売春で稼いだ金に気が狂った父親が酒びたりのギャンブル三昧。母親は生活が非常に派手になりだした。あればあるだけ遣う。宵越しの金は持たない。日本人の諺にあるが、まさしくフィリピン人にぴったりの諺。
テレビこそ買ったものの家は全くのぼろぼろ。やがて日本へ行くことになった。スーツケース始め衣装等全く持ち合わせない姫、オヤジ殿に貰った金銭でどうにか用意、日本へ旅立った。
日本人受けするこの姫、それなりに両親の元へ送金してきた。待ち望んだように浪費する両親、6ヶ月日本で働いたオネーチャンが帰国した。すすけたような肌も白くなり、お土産を持ち帰り近所へ配ったまでは良かった。3、4日経過した朝、一人の老婆が声を高らかにその姫の家に。朝から喧嘩の様にも思える騒動に隣近所の人が外へ出た。姫が日本で働いている間に両親何を血迷ったのかこの老婆から借金をしていたようだ。すなわち56と呼ばれる高金利。娘が帰国した時点で支払う約束にもかかわらず、その両親が全く支払わないためにどうやら取り立てに来たようだ。都度送金していた娘、全くその事情も知らずに老婆に苦情を言ってしまった。借りた金額はその姫が持ち帰った給料の4ケ月分以上にも及んだ。あっという間に6ヶ月働いた給料はなくなった。1ヶ月ほど経過した頃再度姫は日本へ旅たった。前回に比べて送金されてくる金額も急激に減り、浪費癖の付いた両親も催促の電話が増えて、携帯電話のプリペイドを買う金まで近所のサリサリに借金し始めた。娘が日本で働いている間、帰国時の給料担保に又借金が始まった。
6ヶ月経過、帰国した姫へは相変わらず借金の取立て。その姫は何を開き直ったのか、金を貸した者、サリサリへ支払いを拒否、隣近所へのお土産も配布しなかったようだ。毎日着飾って外出する姫、取立てが日増しに激しくなってきた。全く支払う気のない姫に対し、バランガイキャプテンが和解役を買って出た。姫全くこれを無視したから大変なことになった。このバランガイ全てを敵に回してしまった。毎日借金取りが騒ぎ立てるその家の前。通常であればバランガイが事態を沈静するのだが今回ばかりは全てが敵。その家族は家から外出も出来なくなるほどに。
姫しぶしぶ借金を返し始めたがその金額が多く。稼いだ金もそこを付き始めたがこの騒動で「マヤバン」の烙印を押された姫、今日本へもいけず、このバランガイにいられずに夜逃げ同様に別のバランガイへ。今、元の鞘に戻り夜な夜な客取りを始めたとの事。
フィリピンのバランガイ(特定最小自治区)を敵に回すと大変なことになるようだ。日本でも向こう三軒両隣はどんなことがあっても義理が欠けない地区もあるように、このフィリピンは特にこのバランガイ内で嫌われないよう日々の努力が必要なようだ。

あるベルボーイの疑問

ジャパユキは何故日本から戻ってくると太って色白になるのか?
あのお土産はいったい誰が金を支払うのか?
エンターティナーといっているが、何時も自宅でふらふらしていたが?
日本では一体どんな仕事をしているのか?
金の指輪始め貴金属は自分で買うのか、何故急に金持ちになるのか?
姫が帰国すると同じフィリピン人を、何の理由で下に見るのか?
オヤジ殿と一緒にいると何故に威張りまくるのか?
その他もろもろ。同一民族に嫌われていたのはひょっとしたらジャパユキ姫なのかも・・・・・・・・・

掲載写真と記事は関係ありません。

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4 コメント

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血の縛り (tamo)
2006-04-25 22:33:30
一族から姫へのマインドコントロールは強烈ですね。



この国の呪縛は未来永劫続くのですかね?



バランガイに関して、読んだ限りでは無能・低能なポリスよりも役立つんじゃないかと思いました。
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ほとんど皆んなそう (Cavite)
2006-04-26 00:53:20
やっぱり比島庶民の生活レベルと日本庶民のそれは違いすぎます。こっちに住んでみてつくづくよく分かりました。



貧乏と言ったって並の貧乏じゃない、今の日本じゃ先ずお目にかかれない。それに金銭的に貧しいだけじゃなくてハッキリ言って精神的に貧しい。



よく比人は明朗だ陽気だと言われますが、あれは金銭的にも精神的にも貧困過ぎて一種の狂躁状態になってるだけなんじゃないかと私は思ってます。



その狂躁状態のままあぶく銭を掴めばマヤバンにもなるだろな、今まで指を咥えて見てるだけだったんだから後先考えずにパッパパッパと遣ってみたくもなるだろな。



ところで金銭的に貧しいから精神的にも貧しいのか、逆に精神的に貧しいからその結果金銭的に貧しいのか、どっちなのかは私には分かりません。(多分、後者じゃないかな)



ベルボーイ氏の素朴な疑問、それは疑問に思うことではなく問題点だと思わなきゃいけないんだけどな、ねえ、ベルボーイさん。





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お金の魔力 (MILO)
2006-04-26 10:42:20
日本においても簡単にお金が入ると分かるとギャンブルなどの浪費をガンガンしてしまう人も多いです。(自分も含め)サラ金、闇金簡単にお金が手に入ります。貧困かどうかは別にして本質的にはお金の魔力に取り付かれてしまえばフィリピンも日本も一緒です。

ただこの国ではお金持ち=偉い人の図式が日本より明確です。その辺の感覚の違いは有ります。



家族親族一同にお金をすべて無心されてしまうジャパユキ嬢も居れば、立派な家を建てたり、事業を始めたジャパユキ嬢も何人も知っています。tamoさんが言われているマインドコントロールも日本に3、4回行けれる様になると解けてくるのですが・・・
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皆様コメント有難うございました。 (PP)
2006-04-26 14:00:32
>tamo様 仰るとおり、バランガイのほうがポリスなど問題外、本当に親身になってくれます。但し嫌われたらそのバランガイ全て敵にまわすことになります。

>MILO様 宵越しの金を持つ意味が分からない人が多いようです。

>Cavite様 このベルボーイ結構長く付き合っているんですが、金持ちの息子で世の中わからないからこの位の疑問にしか思えないんでしょうね。これが貧乏を知っていると問題点になるのかもしれません。でも余り深くは考えていないですね。
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