日本近海の海底にメタンハイドレートが多く発見されています。
しかし、数百メートルの深海から取り出すのには、コストがかかる
ようなので、なかなか採掘出来ないようです。メタンガスが氷の中
に閉じ込められているので、巧く取り出す方法がまだ見つかっては
いないのが現状のようです。
それでは、このメタンハイドレートが、どうして出来たかが問題
になります。石炭は森林が地下に埋もれ、地下の熱で石炭になった
と学びました。石油は海のプランクトンの死骸が海底に積り、それ
が地下の熱で分解されて石油になったと教わりました。天然ガスは
油田の上層部に溜まったものを取り出しているそうです。しかし、
メタンハードレートは油田とは関係がなくて、どうやらメタン菌が
メタンを作り出しているようです。
だったら、海底深くから苦労して取り出すより、メタン菌を培養
してメタンを生成する(化学的、生物学的)方が、日本の得意分野
のような気がします。
ただ、メタンハイドレートは少しづつ融けて、海底からメタンが
湧き出てきます。メタンは温暖化ガスでもあり、 CO2よりも温暖化
の作用が高いと言われていますから、これを膜状のもので捕獲する
方法を、東京ドームの屋根を作った会社が手弁当で研究/開発して
いるそうです。