大泉の仲間たち

大泉高校15期生の交流/親睦のためのブログです。

落語での蕎麦

2024-08-23 09:30:00 | 日記
 食する様を音で表現します。しかも大げさな
音で。^^; 欧米では食事の際に音を立てるのは
マナー違反とされていますので、蕎麦を食べる
シーンには驚くようです。
 欧米の食事で音が出るといえばスープを飲む
際のシーンが浮かびますが、音を出してはいけ
無いのは、むしろナイフやフォークが皿などに
当たる音を嫌ってのことではないのか、と私は
勝手に思っています。ナイフは武器でしたから
ね。

 しかし、蕎麦を啜るのにはそれなりの理由が
あります。蕎麦を啜ると、蕎麦は口内に留まり
一緒に吸い込んだ空気は肺に到達します。次の
瞬間に呼吸するために、空気を吐かねばなりま
せん。
 その瞬間には口の中に蕎麦がありますから、
肺からの空気は鼻から外に排出されます。その
際に、蕎麦の香りを感じます。よって、蕎麦を
咀嚼すると同時に鼻の中の香りを楽しむという
ことになり、口内と鼻腔の双方で、おいしさを
感じる仕組みなのです。蕎麦を啜らずもぐもぐ
と食べると、蕎麦の味を感じるのは口内の蕎麦
のみなので、旨さが半減してしまいます。

 ほかに、ラーメンなどの場合は、熱いスープ
の温度が下がるので、口の中が火傷しない効果
もあります。本当は、スープを飲むときも啜る
方が火傷をしないで済むのですがね。

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