FAXの利点

　インターネットは、通信相手を目指して通信
するのではなくて、接続できる公共の通信網に
データを流し、通信したい相手にそのデータを
拾ってもらうことで、通信が出来ます。相手は
自分宛てのアドレスを解読して、データを拾う
ので、複数の交換装置必要としないため、安価
に設備できるのです。
　ただ、経路にあるすべての端末にそのデータ
が流れるため、やりようによってデータを不正
に利用／加工が出来てしまいます。^^; 安価か
安全か、の問題なのです。

　一方、電話回線は相手の機器とは直接リンク
してから通信する（他のユーザーの端末を経由
しない）ので、その分安全なのです。
　データの安全性に着目すると電話回線を利用
するFAX 通信の利点が見えてきます。リンクが
確立して通信が始まると、他のユーザーの装置
を経由しないので、データの覗き見や改ざんが
起こりにくいのです。
　https://www.youtube.com/watch?v=MNnA56896Us

　言ってみれば、インターネットは町内回覧板
に「渡辺さんへ」と書いた封筒を添付して回覧
するようなものなので、渡辺さんがその内容を

読み、他の人はそれを読まない、というルール
で運用しているような仕組みなのです。悪意が
あれば、すぐにでも覗けますよね。^^; よって
データの秘匿化が必要なのです。

　一方電話回線を利用したFAX は、郵便の手紙
のように、相手にしか渡らないシステムです。
通信中は、こちらと相手とが、直接つながって
いて、更にFAX 通信データも画像データを圧縮
するために、ある意味”で暗号化”されていると
言えます。
　それに、それぞれの装置内にて通信先や時刻
も記録しています。

　FAX 受信データは画像ですので活用しにくい
ようですが、今はソフトウエアが発達している
ので、テキストデータ化はしやすいでしょう。
　将来には、複合機にテキスト化オプションと
して、機能が追加されるかもしれないですね。

　よって、安全性を重要視する企業や部門では
FAX の再活用への検討がされると思います。

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