■韓国映画「工作 黒金星(ブラック・ヴィーナス)と呼ばれた男」 予告
2018年の韓国映画
北に潜入した工作員が見た、北の真実と祖国の闇とは?
今、暴かれる歴史の裏側―、実話に基づく衝撃の問題作!
核開発をめぐって緊迫する朝鮮半島を舞台に、北朝鮮への潜入捜査を命じられ、
南北の権力者たちの闘争を描く実話「北風工作」を基にした
実在のスパイの工作活動を描いたサスペンス。
両国の政治的な思惑が絡み合う中で、心理戦が繰り広げられる。
第71回カンヌ国際映画祭ミッドナイトスクリーニングで上映され、
2018年の韓国映画祭を席巻、全世界で絶賛の嵐を巻き起こした。
■韓国映画「工作 黒金星(ブラック・ヴィーナス)と呼ばれた男」
この映画もずっと観たいと思っていた作品でした。
工作員のファン・ジョンミンさんが商人として相手にばれないように接する間も
頭の中では工作員としての脳をフル回転させているところなど、
相手方のイ・ソンミンさんやチュ・ジフンさんの顔色をうかがいながらの演技が
本当にゾクゾクしました。
ファン・ジョンミンさんは実在の「黒金星」のパク・チェソさんに会って
役作りをしたという記事を読んで、凄いなと思ってしまいました。
南北の分断された国家間でそれぞれ上から命じられた思惑があるのですが、
その中でも本当に国や家族のことを想い、敵対する間柄を乗り越えて生まれた
男の友情・信頼関係がとても良かったです。
「浩然の気」という言葉がたびたび出てくるのですが、
『公明正大で恥じる事の無い、不屈不屈の道徳的勇気を現す言葉』だそうで、
主人公に相応しい言葉であり、同時にこの映画のテーマを示す言葉なのだそうです。
緊張感がいっぱいで一時も目が離せず、出演者すべての一人一人が名演技でした。
もう一つの見どころが北朝鮮の生活シーンで、興味深く観てしまいました。
貧困に喘いでいるとニュース記事などではよく見ますが、
死体が山積みされた中で生活をしている人々を見ると
どれだけひどい状況なのだろうか?っと思ってしまいました。
リ・ミョンウン所長(イ・ソンミン)もそこを嘆いているわけで、
命令を欺いてパク・ソギョン(ファン・ジョンミン)と密かに行動するところは
真実味があってとても良かったです。
工作員を描いた作品はイ・ボムスさんの「出国 造られた工作員」も観ましたが、
こういった作品はすべてが興味深いシーンばかりでした。
この映画もお気に入りになりました。
■STORY
1992年
軍人のパク・ソギョン(ファン・ジョンミン)は北朝鮮の核開発の実態を把握するため、
コードネーム「黒金星(ブラック・ヴィーナス)」という工作員として北に潜入する。
3年に渡る慎重な工作活動の末、北朝鮮の対外交渉を担うリ・ミョンウン所長(イ・ソンミン)から信頼を得ることに成功し、
北朝鮮の最高国家権力である金正日に会う機会を得るまでに至る。
しかし、1997年大韓民国大統領選挙に際する南北の裏取引によって、
パクは自らの工作活動が無になることを知り、葛藤する。
果たして彼は祖国を裏切るのか、それとも国が彼を切り捨てるのか。
また北朝鮮はパクの工作に気づくのかー。
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