街の風景

散歩の時に出会った何気ない風景、手押しポンプ、使われなくなったコンクリート製のゴミ箱、懐かしい洋館付き住宅などなど。

富田林で洋館付き住宅…大阪府富田林市寺内町

2009-02-19 21:41:26 | 建物
富田林の寺内町は江戸時代からの建物が沢山残っていて、

重要伝統的建造物群保存地区の選定を受けていますが、

その寺内町に昭和の初め頃から戦前にかけてよく建てられた

洋館付き住宅」を見つけました。

寺内町が重要伝統的建造物群保存地区といっても、

平成9年10月にその選定を受けたので江戸時代以後に

色々な建て方の建物に建て変わっています。



富田林駅から本町通りを歩いて、重要文化財の旧杉山住宅の近くまで来た所に

「洋館付き住宅」がありました。

入母屋のお母屋に陸屋根の洋館がくっいています。

切り妻の急勾配の屋根では無く平たい陸屋根ですが洋館です。

門の上には年輪を刻んだ立派な迎え松が伸びています。洋館付き住宅には付き物なのです。

母屋の右手の方には、カイズカイブキの散らし玉造の植木があります。これも洋館付き住宅には付き物です。

シュロの木が見えないのが残念ですが、入母屋に洋館・迎え松・散らし玉造の植木、完璧な「洋館付き住宅」といえます。

洋館付き住宅№70.大阪府富田林市寺内町。2009/1/21


陸屋根周りのパラペット(立ち上がりの壁)の左官による模様、霧避けの庇部の模様などは見所です。




2連の縦長の窓はアルミサッシに取り替えられているが、大きさなど均整が取れた立面となっている。

窓下の腰には、左官で石張り風に仕上げてある。

そして、御影石の基礎石と石垣。現在はこんな事はできないが、きちんと丁寧に施工されている。


寺内町に「洋館付き住宅」が違和感なく建っていた。

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