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社会との共生

2021-10-28 18:21:38 | 日記

 

起業家でも、業績がよくなり、マスコミからも注目され、有名になったにもかかわらず、結局経営に失敗して会社を潰(つぶ)してしまう例が後を絶(た)たない。

成功すれば、周囲の者がチヤホヤする。

ますます有頂天になって贅沢をする。

謙虚で、人間の原理原則に従って正しい判断をしていたからこそ成功したのに、それを忘れ、自分の力を過信して、自分の贅沢や身内のために私利私欲に走り、良識に反して無理を通そうとする。

「昔創業した頃には、あんな人ではなかった。もっと堅実な人だったのに」と、周囲の人から陰でささやかれるようになる。

成功すればするだけ、大衆の支持を失い、没落の道を突き進んでしまう。まさに、「足るを知る」ことを知らない人たちである。

 

中小・中堅企業の経営者には社会を自分のものと考えている人が案外多い。相当な大企業の経営者のなかにもおられるかもしれない。

しかし、この会社は自分のものだから、自分のためにあるのだ、自分が儲かればよいのだと思っていると、エゴが出る。自分の都合(つごう)だけで判断するようになる。そのような姿勢では、経営判断を誤(あやま)り、せっかく一生懸命育て上げた会社を結局はいつか潰してしまうことになる。

企業は小さな森である。経営者は企業の森に住んでいる従業員をどう生かしていくのか、それを考えなければならない。

小さな森の住人である従業員が栄えなければ、自らも栄えることはできない。従業員を含め、共に働くすべての人たちを幸せにして、企業という小さな会社を立派にしていきたいという志(こころざし)がたいせつである。

 

社会は、さらに大きな森である。そこには、資本を提供してくれる株主があり、部品や資材を提供してくれる会社があり、製品を買ってくれる顧客がある。このうちいずれが欠けても、会社は成り立っていけない。

 

企業にとって社会は一種の循環系であり、かつ企業の存在基盤なのである。社会の森の循環系のなかで、

従業員、

株主、

消費者や取引先

といった社会の構成員に利潤を循環させ、

この循環系を維持することが

企業自らの存続の条件となる。

 

❇️企業は社会のなかで、他の企業と競争しつつ共生している。

経営者はこの循環の原理を知り、会社をその循環の一つとして働かせ、経済の循環のなかで共に生きる知恵を育てていかなければならない。

(稲盛和夫)


はじめに

2021-10-28 05:49:35 | 日記

 

はじめに

 

私は大学を出て以来、技術者として職を得て研究開発に従事し、

自分の開発したニューセラミック(と当時呼ばれた)製品を世の中には送り出していくことができた。

そして、京セラという会社を35年前に創業し、今日世界中に数万人近くの従業員に育てることに成功した。

また、10年ほど前、電気通信事業の自由化とともに第二電電株式会社(DDI)をスタートさせ、1993年、株式上場にこぎつけることができた。

京セラグループおよびセルラー各社を含むDDIグループ合計で、売上げは約7400億円、経常利益は1100億円となっている(1994年3月見込み)。

いずれも、私がまったくのゼロから始めたものである。

 

ときどき、あなたはどのようにしてこういう仕事を成し遂げることができたのかと聞かれることがある。

私は特別の才能を持った人間としてこの世に生を受けたわけではない。生まれ育ったのは日本の片田舎の鹿児島である。両親は貧しいなかで実直に働いて私たち兄弟を育ててくれた。

私はこの国のどこにでもいるいたずら好きの平凡な少年だったし、地方の大学できまじめな学生生活を送った。

就職してからも、青年らしい悩みを抱えた社員であった。

ただ、あるとき、心の持ち方を変えて一つの開発課題に取り組んで以来、技術者として、また経営者として、

私に与えられた仕事に真正面から取り組み、

真剣に考え、

ひたすら努力を積み重ねてきた。

そして、60歳を超えた今、

これまでの人生を振り返ってみると、

われながらよくこんなことができたとつくづく思う。

 

私が自分でも驚くほどのことができたのは、初めから大きな仕事をするだけの能力を持っていたからではない。

たまたま好条件に恵まれたのでもない。

私にできたことだから、本当は、

人間なら誰でもこれくらいのことができるのだと思う。

 

ただ、そのためには、

人間として何が正しいか、

人間としての原理原則に従って判断し、

日々、営々と努力を積み重ねなければならない。

正しく判断し、

正しく実行するには

🌕️方法がある。

🌕️この人生と仕事の原理原則、

🌕️私はそれをフィロソフィーと呼ぶ。

🌕️そのフィロソフィー(人生と仕事の原理原則)を実践すれば、

🌕️人は、最初は思いもつかなかったほどのことを成し遂げることができる。

 

🌕️この本で私が述べたかったのは、このフィロソフィ-(人生と仕事をするときの原理原則)である。

🌕️私はこれを京セラを経営するなかで身につけた。DDIの経営にあらためて適用し、それが正しいことを実証できたと考えている。

 

このフィロソフィーは、個人の人生や企業の経営だけでなく、

❇️日本の国のあり方や進路についても適用できる。

❇️国家の大事も、つまりは人間の仕事だからである。

 

なるほど、われわれ日本人は経済的に成功を収め、物質的には豊かな生活が送れるようになった。

しかしそれにもかかわらず、誰しも、現在の日本の姿、企業のあり方について漠然とした不安を抱いているのではないだろうか。

日本は今、大きな転換期をむかえているのだ。

 

新しい日本の姿が模索され、新しい経営のあり方がたずねられている今、つまり新しい生き方が求められている今日、本書が、読まれた方の人生にとって何らかの導きとなれば、私としてこれ以上の喜びはない。

すべての方が仕事を成功裡(せいこうり)に遂行(すいこう)され、幸福な人生を歩まれること、

そして、日本が世界のなかでよき国として尊敬を受け、世界の他の諸国とともに繁栄していくことを心から願う次第である。

 

(👨雲間から太陽がのぞいて輝き始めました。

今朝も元気に、行ってきます🎵

皆さんも、元気にいってらっしゃい((🙋

👩パパ、いってらっしゃい❤️気をつけて‼️

👨はーい(-o-)/ママもね❤️)

 

 

👴おいおい、元気のいい君たち、書籍の出典を書いておくれ。

👧あ、はいっ((🙋

📖『新しい日本 新しい経営』

稲盛和夫 著

TBSブリタニカ🌕️企業シリーズ

TBS、さすがだね👍️