占い師横山順一ブログ。視覚障害者の占い師横山順一のブログです。昭和41年4月生まれ。

元道頓堀占い横町の占い師。
現在、神戸駅付近でうらうラコウベと言う占い点を経営。
数理学で有名な金澤葉香先生門下。

全盲の私がタロットに初めて出会ったのは、2005年の秋でした。

2015年03月20日 | Weblog
 今日は、全盲の私が、初めてタロットカードに出会った話をしたいと想います。
 私が、道頓堀占い横町で本格的に鑑定し始めたのは、
2005年に入ってからでした。
 当時は、四柱推命と9星占い、それに数理学だけで占っていました。
 サブでサイコロを使ったりもしていたのですが、
(これから具体的にどの様な転回になりそうですか)とか、
(彼の気持ちはどうですか)とか、
(これからどのようにしたら良いのでしょうか)などなど、
話が突っ込んだ場面になってくると、サイコロだけでは、苦しいと想っていました。
 そんなとき、隣のブースで、
マルセイユタロットを使ってビシッと答えを出している同僚の占い師さん、
その光景に出会って、初めてタロットカードのすごさに気づきました。
 ですが、当時は全国100以上在る日本全国の点字図書館には、
1冊のタロットカードの点字の書籍も、
録音されたタロットカードの本もありませんでした。
 唯一、ネットでいろいろ調べて情報を集める毎日。
 そんな在る日、同僚の中年の男性のタロットカードの占い師kさんが、
(大きなタロットカードなら、目が見えなくても使えるんじゃ無いかなあ)と、
ヒントをくれたのでした。
 それで、周りのタロットの占い師さんのカードを、
いろいろ触らせてもらったりするのですが、78枚を使うのは、
目が見えないと難しいと解りました。
 と言うのは、タロットカードに点字を書くと、
厚さが3倍ぐらいに膨れあがるのです。
 それで、カットなどは普通にはできません。
 違う遣り方も考えたのですが、やはり無理と判断。
 それに、カードを開店させる時に、落としたり、ひっくり返ったりも多く、
目が見えないと気づかない場合がほとんど。
 で、私の直ぐ上の師匠みずき先生に相談しました。
 すると、先生の話では、取りあえず大アルカナだけで占ったらと言うことで、
3種類のカード付きタロットカードの書籍を購入、
その内のげんえにしさんのタロットカードが一番手になじみ、
的中率も良い見たいなのでそれを使用することにしました。
 カードの解釈は、葉香先生の推薦の物を使用し、
スプレットは、みずき先生の遣り方をいろいろやって見て、
ピンと来た物を使うことにしました。
 だいたい、大アルカナだけで、50時間ぐらい練習しました。
 遣り方を憶えるだけで無くて、実際に使ってみて、
的中率が上がるまで験しました。
 そして、2005年の晩秋になって、
最初鑑定時にワンオラクルから始めたのが最初でした。
 それからもう10年近くになります。
 最初は何も手がかりになるデーターが無かったのですが、
2006年になって、要約点字に訳されたタロットカードの書籍が数冊出ました。
 大分月日はたちましたが、今は、大アルカナ22枚と、
時々コートカード16枚を使うぐらいですが、努力はししています。
 2006年ぐらいから、78枚が使えない変わりとして、
トランプを一部代用しようともしていますが、
実戦配備には、もう少し時間がかかるかも知れません。
 私は、西洋占星術では、牡羊座15度ぐらいに生まれているのですが、
今、頭上付近にに天王星、後山羊座の冥王星と、
90度のすくエアーの関係になっています。
 (乗るかそるか、使えるか、使えないか)
 一進一退の戦いの最中なのです。
 ですが、不思議に自分自身の中で、それを楽しんでいたりもするのです。
 目が全く見えないからこそ、苦労もありますが、逆に返せば、
普通に目が見える占い師さんには味わうことのできない、達成感、
ものすごい喜びを感じることもできるのだと想います。
 今困難に在る方も、前向きに頑張って、夢に取り組んでください。
 壁が在るからこそ、人は成長するのですから。

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