脱税ドラマNHK「チェイス」は見ごたえあり (ゲンダイネット)
社会派ドラマで時に秀作を放送するNHKの中でも、一番の注目は土曜ドラマ。もっとも強烈だったのは投資ファンドの攻防を描いた07年の「ハゲタカ」だが、先週17日からスタートした全6回放送の「チェイス~国税査察官」も「ハゲタカ」以来の話題作になるという声が上がっている。
このドラマはいわゆるマルサと天才脱税コンサルタントの攻防を描いた物語。
「チェイス」は地の果てまで“追跡”するという意味が込められている。
主演は江口洋介で共演はARATAや奥田瑛二、木村多江、麻生久美子といった芸達者な面々。江口は何度も査察官OBの元に足を運んだそうで、いわばマルサの協力を得て制作されている。
初回はタックスヘイブンの島を利用したレンタカー会社の20億円の脱税を描いた。「ハゲタカ」の時のように、リアルに脱税の手口が描かれたが、このドラマの凄さはその程度ではない。上智大教授の碓井広義氏(メディア論)がこう絶賛する。
「脚本がしっかりしていて、スピーディーでミステリアス、映像にも工夫がある。それにNHKとは思えないベッドシーンまであるのにはビックリです。マルサを素材にした重厚な人間ドラマという見方もでき、今期のドラマでは出色の出来です」
2回目はレンタカー会社が地下銀行を利用したり、ロンダリングしたりする手口が描かれる。
確かに面白いですね