欲しいものがあるとき、
Cocoさんは座って待つと決めています。
座っていれば
ご飯は必ずもらえますし
おやつだって「待て」の間、ちゃんと座れば
食べられるに決まっているからです。
食べ物に限らず、
欲しいおもちゃがあるときも
じっと座って、
視線で訴えることにしています。
座っても、要求が通らないときは
「ふせ」をサービスしたりもします。
散歩の途中でも
木の枝が欲しいときには座ります。
拾ったボールを持って帰りたい時もそう。
気持ちは態度で示さなくてはいけません。
しかし、いくらそんなふうにされても、
言われるままに、要求を通してばかりもいられません。
その棚の上にはあなたのおやつが確かにありますが
なんの理由もなく、そこに座られても
そう簡単に差し上げるわけにはいかないのです。
お望みのままに食べていたら
体に悪いですからね。
いくら、みつめられても駄目なものは駄目。
こうなったら、根比べです。
そう簡単には負けませんよ。
……やがて、根比べに負けたCocoさんは
寝てしまいます。
外でも時々、
根比べは始まってしまいます。
あなたがそのテニスボールを大好きだということは知っていますし
運が良ければ、持ち帰れることがあることも知っていますが
そのテニスボールは
はずして持ち帰るわけにはいきません。
「どうにかして、はずしてください」と
じっと座って待っていますが・・・・・・
それは、無理です。
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