Quaint Coco

ヨークシャテリアCoco(2008年7月20日生♀)の生活と雑感を、写真と想像で綴ったブログ。毎日更新。

「わらしべ長者」をめざしたけれど

2012-06-19 20:30:00 | パロディ

Cocoさんが、うとうとしていると
天の声が聞こえてきました。

「目が覚めたとき、
目の前にあるものを持ってうろうろしなさい。
そうすればいつかきっと、あなたは長者になるでしょう」

はっと目を覚ますと、
Cocoさんの前には、黄色と赤の骨のおもちゃが
転がっていました。

天の声が言っていたのはこれのことだったんだね。

Cocoさんは早速
骨のおもちゃを持ってうろうろ。

するとぞうさんがやってきました。

「Cocoさん。いいものを持っていますね。
私の、この青と白の骨のおもちゃと交換しませんか」

と、ぞうさんは提案します。

「ほら、私は体が青いので
青と白の骨よりも
Cocoさんが持っている
赤と黄色の骨の方が
断然似合うと思うのです」

Cocoさんは、
どっちも似たり寄ったりだとは思いましたが
口には出さず

骨のおもちゃを交換してあげました。

ぞうさんは大喜びです。

Cocoさんも、嬉しくなりました。

この展開は、昔話の
「わらしべ長者」のようです。

このまま交換し続ければ
いつか家屋敷が手に入るかもしれません。

そのあとも

どこの馬の骨ともわからない連中が次から次にやってきて

青と白の骨のおもちゃは
しましまの骨のおもちゃに変わり

さらに
二つ組の骨のおもちゃへと
バージョンアップしていきました。

そしてその次には
骨ガムと、交換できてしまったのです。

Cocoさんは嬉しくなって

次の何かと交換するのを忘れて
骨ガムを食べてしまいました。

「し、しまった!」
慌てて吐き出しましたが
骨ガムは半分しか残っていません。

困ったなあ。
半分の骨ガムでは
もう他のものとは交換できないかもしれない。
今までの努力がみな、無駄骨になってしまった・・・。

Cocoさんは悩みます。
もう「わらしべ長者」の真似をするのはあきらめて
残った骨ガムを食べてしまおうかな・・・。

そう思ってふと顔をあげたとき
Cocoさんの目に、
あるものが飛び込んできました。

ナマコです。

Cocoさんは、
骨格のはっきりしないナマコにびっくり。

「もしもし。良かったら、この骨ガムをさしあげましょう。
半分しかありませんが
無いよりはましです。

骨があれば、暮らしやすいですよ」

ナマコの返事は聞こえませんでしたが
Cocoさんは、
「いいことをしたなあ」と大満足。

骨さえあれば
きっと今頃ナマコさんも
こんな姿で暮らしていることだろう、

と、その姿を想像して
ひとり、ほっこり微笑んだのでした。

 

おしまい♪

 


 

 

 

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