南十字星からアジアQZSS(日)/IGSO(中・印)を眺める

グローカルイースト視点
アジアQZS/IGSO軌道モニタ
高橋冨士信 fj鷹@gmail.com

2019 06/22 本日夏至 太陽赤緯最北 七夕を前に西輪BD-I2-S太陽合ピーク離脱開始 IGSO/QZS軌道

2019年06月22日 | アジアンQZSS(日)/IGSO(中印)軌道
2019 06/22 本日夏至です。南下してきた西輪のBD-I2-S 早くも太陽合ピークから離脱開始の模様です。赤緯北限付近では現象テンポが速いです。

横糸北上に続き南下縦糸が入り混じり織りなしつつあります。中島みゆきの名曲「糸」の世界を思い起こさせます。

BD-I2ーSとBD-I1-Sと西輪IGSO-5の3衛星は西輪南下縦糸をなしています。その先頭のBD-I2-Sの南下が太陽合から早くも離脱状態になりました。引き続き7月以降、BD-I1-SとIGSO-5の太陽合が連発して生起することになります。

この西輪縦糸最後尾のIGSO-5は、東輪IGSO-2とともに次の横糸太陽同期合を構成します。中国の北斗衛星軌道の設計者が、この夏至の時期に縦糸と横糸を絡み合わせることにより、どのような編物(獲物)を狙っているのかは興味深いところです。

とりあえず皆様には、七夕を前にしてのアジア上空のQZSS/IGSO軌道運動を、多分欧米には理解困難な目が離せない人工天体と太陽との重要エベント:太陽合の縦糸と横糸の連続的生起を、楽しんで頂くことができればと思います。

以下のQZS/IGSO軌道描画フォームにアニメGIFを記録します。
2019 06/22 QZS/IGSO軌道の2倍拡大アニメGIFを記録します。


2019 06/22 QZS/IGSO軌道の4倍拡大アニメGIFを記録します。


平成期の日本宇宙陣は欧米のMEO重視の壁を乗り越えて、先駆的RNSSとして脱MEOという大胆なQZS計画実現を頑張りぬきました。これが、アジアのGNSS情勢のMEOからの脱皮、端的にBDSS-IGEO/IGSOの充実を産み出しました。

中国側は日本QZSSの自立した踏ん張りを見守りながら、将来のIGSOエコシステム構築の展望を描いているでしょう。これがインドのIRNSS NavICや、ロシアが計画中のポストGlonassたる高々度亜QZSS型衛星軌道セグメントの実現にも大きな影響を与えるでしょう。

中国測位衛星セグメントについては、脱MEO一番乗りを果たした日本の視点からのアジア長期戦略を描くことが非常に重要でしょう。
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