6月14日(水)
コロナ禍は来れず、4年振りの参加。
→ トヨタの株主総会に行ってみた2019
7時20分に出発して8時10分にトヨタ本社に到着。
今年は座席票システムになっていた。あれ、お土産は?
席に行ったらお土産あった!
新型プリウスか!うぅ、嬉しい?残念?少し微妙だ。
「読んでね」って本とお茶も入っていた。
ドリンクコーナーは無しってことね。
お土産は車に置いておこう。と、立ちあがったらこちらに手を振る女性が居た。いや、きっと他の人に手を振っているのだろう。横を通り過ぎようとしたらブロックしてきた。え?アクロバティックな撮り方をするY子さんだったwww
今年はスタッフさんら、ネクタイお揃いじゃなかった。濃紺縛りはあるみたいだが、まちまちだった。
総会が始まり、メインイベントの質疑応答。総じて豊田章男さんから佐藤恒治さんへの電撃社長交代に関する質問が多かった。
相変わらず「簡潔に」って言葉を知らない質問者が多く、イライラしたオジサンからヤジが飛んだ。いいぞ、もっとやれ~。
章男会長の言葉。
「世論の世は本来、輿という字だった。輿には車が含まれている。だから我々は、有難くも世論を知ることが出来る」
株主提案が話題になっている。
欧州の機関投資家から「カーボンニュートラルに向けた取り組みの評価と年次報告を定款に加えよ」と申し入れがあった。海外ではカーボンニュートラルに後ろ向きな会社へ投資すれば市民から叩かれる。それでトヨタとして、もっと取り組みをアピールしろってことだろう。
ただ、それを企業に義務付ける手段として「定款」を持ち出した。これに経営陣が反対しているみたい。
質問への答えで、担当者がデンマークに赴いて協議したことが明かされた。結果、彼らと折り合える部分も多かったが、唯一どうしても譲れなかったのが「内燃機関」の扱いだったそうだ。使い続けることはカーボンニュートラルを後退させるのか?が論点。
デンマークは再生可能エネルギーの比率が多い国。彼らから見れば、内燃機関=悪なのだろうが、グローバル企業のトヨタとしては内燃機関の需要に応えるのも義務というスタンス。
BEVの遅れについて、「テスラに勝てる?」
この質問に対して、「トヨタのアナウンス不足でご心配を掛けた」とか、「私はバッテリーEVが大好きです!」ってネタ的な喋りで誤魔化した印象がした。
今現在、トヨタが販売するEVの台数は微々たる数で、明らかに遅れている。その事実を相変わらず認めようとしない。まずは、取り組みが遅れたことを素直に認めるべきだと思う。
内山田さんに気兼ねして、BEVの企画が後回しにされなかったか?その検証をして反省すべきことは反省しなければ。
日産のe-POWERや軽EVの先行を許した理由は?HVのトップメーカーだからシリーズHVやBEVの企画が通りにくい企業風土があるように思えてならない。勿論、内山田さんが邪魔をする訳がない。周りの社員が忖度していたのではないか?
「免許が要らない車を造って」
株主の女性の、この要望は凄く良かった。自動車メーカーが目指すべき目標だと思う。疲れ切った帰り道、乗り込んで「自宅まで頼む」で安全に移動してくれる自動運転の車こそがあるべき姿。これに向けて、まずは高速道路などセミクローズな道路から。次に特区で実証試験と、ロードマップを定めて精度を向上させて欲しい。
でも、周りの株主からは失笑が出た。「そんな夢物語」「無理な要望なんかするな」って空気。こいつらの方こそ分かっていないな、アホどもが。
「役員数がスリムですね」
かつての役員の数が大幅に減った。その経緯について、担当役員がかなり詳細に話してくれた。副社長以上経験したら永久顧問になっていた慣例も取りやめたそうだ。
既得権益に章男さんが立ち向かった成果と言える。まぁ、創業家のプリンスだから実現できたのだが、就任直後は大変だったみたいで「マイノリティ」と嘆いたが、まさに「孤立無援」だったことだろう。
今年は社長を勇退した「章男さん劇場」だった。
社長時代の苦しい思いを噛みしめて、自分を「アンタッチャブルな存在」と卑下する場面も。終盤は涙ながらに振り返り、会場の章男ファンらもジーンとしていたみたい。
自らを「殿(しんがり)社長」と例えた章男さん。「自分がした苦労を佐藤社長にさせたくない」とも言った。でもそれは、意地悪な見方をすれば息子・大輔さんの為とも言える。佐藤社長の次かその次に大政奉還があるだろう。敢えて不安材料を挙げれば、佐藤社長が若いので長期政権を築くこと。長期政権は独裁になり易く、権力を手放さなくなりがち。大政奉還を拒んでお家騒動にでもなれば、一波乱あるかもしれない。
「株主総会が一年で一番苦手な日だった」「今は自分たちの姿を映し出す鏡だ」と今年も言った。気持ちの変遷を大事にしているのだろう。
終了後に会長を退いた内山田さんがご挨拶。歩んできた会社生活を振り返り、初代プリウス開発も交えて頑張りを語ってくれた。間違いなく今のトヨタの隆盛の礎となったお方。ご苦労様でした。
12時過ぎに退出。今年も濃厚だった。
トヨタ会館を見学。
レクサスのチャリンコ!
来年のお土産は何かな?楽しみ~w