全てを忘れるその日まで

~明日への遺書~

グルグルマワル

2020年03月22日 | 山歩記
弥生

別名 年度末…

と~っても忙しいはずなんだけど

思えば意外と山に登ってる


15日は龍良山
 


前日行けなかったリベンジ登山
 

 



誰とも会わない未斧の杜を歩き
 

 



天童の嶺
 

 

 

一人佇むその爽快感たるや良し…
 




18日は有明山
 


三の丸から取り付いて
 

 


ゆるゆる歩く有明路
 

 

 


小春日和…

空はどこまでも青く
 


つられて

白いお尻の子鹿ものんびり…
 



青いお空の有明さん到着です
 

 



帰りの道も古城まわり
 


ぽつぽつ咲のツツジの後ろ

今までいた有明さんが見えています
 


ぐるりと目線を回してみると

見慣れた厳原の市街地
 


帰るべき場所へとむかうべく

ひとりゆっくり歩きます
 



3月20日

白嶽さん
 


いつもの白嶽トンネル取り付き
 

 


上見坂白嶽を歩きます
 

 


洲藻側登山道と違い

人通り皆無のこちらはまさに裏銀座
 

 

 

 



誰とも会わない深山の道を一人ゆっくり歩きます


途中寄り道…

大坂壇山
 

 

 



誰もいない場所が好き…
 

なんて

かなりやばい性格になってしまったのかもしれない


イノシシの掘り返したふかふかの地面に足を取られながら

それらのテリトリーに入っていく自分の末を思います


もしここで何かあって私に突然死がやってきたとしても

横たわる私の身体は彼らにとって『食物』以外のなにものでもありません



人の尊厳は

人が人として生きていればこそ

あるいは

人間社会という狭いコミュニティーの中でのみ存在するもの


魂の消え去ったただの肉塊に畏敬惜別の情を示すのは同種たるべき人間のみ

異種の野生獣等に当然その念はなく

斃れたわが身を食い散らかし

血肉でその腹を満たし

食い残された一部の肉塊はやがて土に溶け

新たな植物を育む栄養となります


ひとり野生の中に身を置くことは

食物連鎖のぐるぐるの中に入るということ…

単純な事なんです





北へと延びる稜線を下り

出会う作業道
 


向こうに見える白嶽さん
 


前この道だったっけ…

あいまいな記憶を頼りに歩く道

…が

ものの見事に大外れ

適当なところから北へと斜面を登り返し
 


目を凝らして見上げた先に…

標識?
 


ここに到着
 


まぁ 私の山勘なんてこんなもん


あとは歩き慣れた普段の路を


西岩峰目指し歩きます
 

 

 


双岩の鞍部
 


越えて

東岩峰白嶽神社参拝後


西岩峰…
 


到着です
 

 

 



歩いてきた道
 


大坂壇山も指呼の間に望めます

すぐそこに見えるんだけど

ここまでたっぷり1時間半


しばらくのんびりした後は

あとから来られた団体さんに頂を譲り


東岩峰に寄り道
 


岩のテラスで腹ごしらえして
 

 


彼岸の白嶽さんを後にします
 



帰りもぼっちな白嶽路

 

 

 



心に思い反芻するのは

松濤明氏

『風雪のビバーク』最後の一文



我々ガ死ンデ 

死ガイハ水ニトケ ヤガテ海ニ入リ



 




魚ヲ肥ヤシ 又人ノ身体ヲ作ル




 




個人ハカリノ姿 



 




グルグルマワル