「愛情の行方」の後59歳で一人ぼっちになった田中翔は、「俺は人間のクズだ」と言って泣きます。夢に葵が出てきて「クズになるには、まだまだ。君は人間中の人間。狡くて、弱くて、スケベ。ここを底にして欲しい。赤界で待ってる」と言って励まします。田中翔の生が終わったら、これまでの償いが始まることも知っている翔は、途方もない時間がかかるだろうが、必ず赤界に辿り着くと決意します。
見事、赤界に辿り着き再会。カケルは王の側近に取り立てられ、菅服の公務員。アオイは王の息子で、辺境で奥さんと暮らしていたのですが、奥さんがいなくなってしまっています。1000年前から。
2人とも高校3年。性格は真逆なのに仲が良く、同じ女の子を好きになる。この辺の話が「葵の花」。この時点では2人とも人間ではないです。
1500年後の2人。
見事、赤界に辿り着き再会。カケルは王の側近に取り立てられ、菅服の公務員。アオイは王の息子で、辺境で奥さんと暮らしていたのですが、奥さんがいなくなってしまっています。1000年前から。
赤界の男をセキオトコといいます。
赤界の男は一生に1人しか愛せない。本気の恋は一度だけ。
王宮勤めの女は少なく、ブスばかりとカケルの先輩達は嘆いています。
実は女はワザと醜く化けています。セキオトコに好かれてしまって好きになれなかったら相手は一生独身なのです。
神々の世界なので死なないので、一生は永遠です。
アオイは、ドヤ顔をしていますが、1000年泣いています。1人で。王子でもセキオトコには変わらないのです。
アオイの両親、セキとエリは相思相愛のバカップル。2人きりがいいと子供を持つ気はなく、他国から派遣要請があって他国に出すなら、子育てしてみよう的なノリでアオイを人間の子供として産みました。
2人とも高校3年。性格は真逆なのに仲が良く、同じ女の子を好きになる。この辺の話が「葵の花」。この時点では2人とも人間ではないです。
この後、カケルは神の国から追放され、人間に戻ります。
葵は、黙っていて行動が早いタイプです。翔は単純で分かりやすい性格。だから、浮気も直ぐバレて家庭を失います。人間の幸せを掴んだのに自ら叩き壊します。ちょっとした浮気心で。
1500年間の赤界への道は過酷ではありますが、カケルの汚いところが少しずつ落ちていきます。
「人間は生きて学ぶ者」