カケルは1500年間の償いを終えて赤界に召し上げられ、赤男になります。好きな人ができたら永遠に忘れることができない。好きになるのは定員1人。2人目はない。上手くいけば幸せ、片想いなら独男決定。死なないので永遠に独男。赤男は熱烈にアピールするので女性に避けられてます。
王宮勤めはブスばかり。
王妃付きの女官長。リラ。無表情な仕事の虫。いつも官服。赤男たちからも「ないわ〜」と引かれています。王夫妻のブランチの時間は直立不動で待っています。
この人は、国替えをして日本の神界に来ました。元は西の神の国の御使です。羽は、今は生えていません。
リラには、会いたい人がいるのです。その人は赤界にたどり着けるかどうかも分からない。他の赤男に好きになられると困るので、顔も変えました。
再会できても元の名前は名乗らないと決めています。
その人が他の人を好きになったら仕方ないと思っています。
遠い昔、猜疑心で気が狂うかと思うほど苦しみました。もしも、今の私を好きになってくれたら、やっと抜け出せると思っています。
リラも後悔ばかりで人生を終えていました。自分の方が深く愛していた。何を言われても信じられず、離れれば忘れられると思って離婚したけれど忘れられなかった。亡くなったと聞いた時は、別れてから彼が死ぬまでの15年、楽しく過ごせたかもしれないと思った。
リラは、その人生の後、御使になったので二度と会えないと思っていたら国替えの話があった。考えて考えて500年前に国替でここにやってきた。
王妃にも言ってない話。