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ランドナーのお出かけ日記
これから始める女性のすこしでもお役に立てればと

投稿してみた

2021-05-27 | 旅行
先日、オオマエジムショさんのデジタルマガジン「サイクルフィールド」に、旅記事を
投稿してしまった!
そこに至るまでには長ーーーい時間を要した。投稿してみようと思ってからも、自分な
んかが...から始まり、読み物としてどうだろう?ブログの調子でしか書けないし、為に
なる情報もないし。なんて事を一通りうだうだと考え、悩むこと数日。
結果「記念になるしやってみよー」となった。
悩み考える事に疲れ、飽きてしまったというのも正直あったりなかったり。そんな感じ
で、いざアップされた記事を見るにも、心臓バクバクで見るまでに数時間をかけた💦
という訳で、投稿した記事に写真と少しの加筆をしココにも書き留めておきます。

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初めての輪行一人旅はランドナー購入後4ヶ月ほど経った9月下旬。行き先は佐渡島。
先輩ランドナー乗りの「佐渡一」と言う言葉に興味を持ち、ただただ一周に憧れ計画を
立てる。場所は分かるが行ったことも調べたことも無かったため、島の大きさというも
のを把握していない。そう、佐渡島は大きかった。一泊二日もしくは二泊三日で考えて
いたが走れる距離と体力、宿泊先の場所との折り合いがつかない。そもそも連続でどれ
くらい走れるのか不明。はっきりしている事といえば一周するのには日数が足りない。
ランドナーを連れて行きたい一心で計画を練り直す。そして気づく。一周しなくても良
いんじゃない?そもそも連日長距離とか走った事ないし。で、新潟に前泊、早朝出発し
て行けるところまでの日帰りにしよう。そうと決まってからは早かった。
新潟に昼過ぎ到着、駅近のゲストハウスにチェックイン。後、どうにか無事に組み終え、
念の為新潟港へ下見に行く。ルート確認を終え安心した後は信濃川沿いをるんるんサイ
クリング。
 
歩道が広かったり、川沿いがサイクリングロードになっていたり、安心して走ったり歩
けるのがいい。近所にあったらな〜。
 
 
晴天の中、延々続く川沿いは心地好くこの時点でかなりの満足。そんな中ふと気付く。
インナーパンツ忘れた〜これは一大事!革サドルに慣れていない私にとっては致命傷。
さっきまでの浮かれた気分は吹っ飛び自転車店を探し回って走る。町の自転車屋には置
いていない。他の店を探すも、よりによって定休日。くすん。まぁのんびり写真を撮り
ながら海沿いを走り、赤泊港までを行く計画。概ね平坦路だし大丈夫かなと楽観視。明
日の朝は早い。気を取り直して晩御飯の買い出しにでも行こう。ついでに少しだけ街を
ふらふらのつもりが、吸い寄せられるように新潟の夜に乾杯。
 この景色。素通りは出来ないでしょ。
 
お通しのわかめが既に美味しい。ということで、ビール一杯のつもりが...。

翌朝、6時のフェリーに乗るために人気もまばらな街を走り抜ける。意気揚々と両津港
までのチケットを窓口で購入。すると「帰りは?」「赤泊港から乗ります」「赤泊から
は自転車乗せられないよ」え?嘘でしょ!?ちゃんと調べて来たのに調べが甘かった…
二時間半の優雅なクルージングが一瞬にして崩れ落ちる。
 
フェリーと並走するカモメや離れゆく港の撮影もそこそこに、船内売店で岩のりそばを
まずは頬張る。腹が減ってはね。
 

一息つき、さてどうするか。せっかくここまで来て往復もなんだか勿体無い気がする。
かといって小木港まで行ける気もしない。もし行けてもその先は?逸る気持ちを抑えつ
つ昨夜見た地図を思い出す。山越えしたらどんなかなぁと調べていたがまさかの実践か?
山には向かいたく無かった。登れない、漕げない、そして辛いから。でもそこを通れば
海岸線の往復じゃなくなる。それに佐渡の五分の一くらいは廻った感じになるかしら〜
とこんな時に限って欲が出る。帰りのフェリーは16時。果たして間に合うか。なんだか
うだうだ考えるのが面倒になって来た。とにかくまあやってみよう。
そんなこんなであっという間に両津港到着。自転車は一番最初に降りられると聞いてい
たのでちょっと緊張しつつ出口へ向かう。すると下船順序は「車、バイク、自転車」と
の事。ランドナーに乗り、颯爽と降りるイメトレを充分にしていた私、聞いてたのと違
〜う。まあいっか。
 

時刻は8時45分。余裕を持って15時には戻りたいと心に決め、綺麗な海を眺めつつ予定
通り左回りに海沿いを走る。海は飽きるほど見ている筈なのに全く違う色と空気が広が
っている。田んぼの緑と青い空、海風が心地良い。
 
 
喉が渇き道端で休憩していると、地元の方がそこでは暑いだろうと軒先に呼んでくれた。
ランドナーは会話のきっかけになることが多々ある。旅をしているといつも以上に人の
優しさが身に染みるのね。
 
そういえばこの写真を撮っている時「何撮ってるの?」「バッグ越しの彼岸花を撮りた
くて」なんて言って笑われたりもしたな。
 
海岸沿いを暫く走り、とうとう分岐点の多田まで来た。ここからは県道181号線をひた
走る事になる。そしてすぐさま後悔した。知らない土地での通行止めや迂回の案内。
短い区間だったので支障はなかったがぷちパニック。その後は延々と続く登り坂。加え
て道には虫がいっぱい。止まりたいけど足着く場所が見当たらない、ってか既に踏んで
るし。そんな思いもすぐに消え、漕いでは降り、押しては漕ぎを繰り返す。緑に覆われ
た山はいつまで経っても平らになってはくれない。写真を撮る余裕も余計な事を考える
余裕も無くなった。ひたすら漕ぎ、すれ違う車にビビり、隙を見ては蛇行蛇行蛇行。時
折襲ってくる孤独感と戦いながら。川の流れに気付きほっと一息も。
気を取り直して走り始めると分岐点に長谷寺とある。確か地図に載っていたと言うこと
は半分以上来たのかしら?そういえば勾配も緩やかになったような••••やっとの思いで
長谷寺(ちょうこくじ)。気になりつつスルー。後で調べたらなかなか興味深い場所だ
った。
そしてその先は下り坂が待っていた。勾配のキツ過ぎない下り坂はなんて快適なんだろ
う。下り切ると両側に畑が広がり一気に開放感が押し寄せる。数時間ぶりの平坦路にほ
っと一息入れ両足を着く。あとは65号線を両津港に向かい走るだけ。加茂湖が見えた時
には戻ってきた〜と感慨もひとしお。
結果、両津港14時25分着。アイスクリームを食べる時間も、お土産屋さんを覗く時間も
あるという好タイムで終えることが出来た。

新潟駅前で分解をしていると地元の方に声を掛けられた。ランドナーそしてサイクリス
トの印象を悪くしてはいけないので丁寧な返答を心がける。が、本音を言うと話しかけ
ないで下さ〜い、時間が無いの!と心で呟く。話しながらの分解は難易度が高過ぎ。
どうにか輪行袋に収めた時には一人取り残されていた。
今思うと反省点は多々あるが結果的に楽しくスリルのある旅になった。そもそも色々考
え過ぎなかったから実行に移せたような気もする。勢いは大事。反省点を残しつつまた
ランドナーと行けたらいいな。

帰りの新幹線を変更するため窓口へ。時間的にMaxとき、2階建て新幹線と聞き心躍る
が、ランドナーと一緒なので1階車両にしてもらう。
車内で旅の反省とはならず、ほぼ爆睡で東京駅に着いたのでした。

(2018.9.22~23 佐渡島)
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いつか再訪したい。次はどこまで行けるかな?