無理しないでボチボチ

ジョークとニュース間違え無いように  

全てNETのコピペで出来ています。不都合なものは連絡ください。

艶話 桃太郎 2

2015年08月23日 | 落語・民話

艶話 桃太郎 2

さて、鬼が島に出かける前の晩のこと。
「桃や・・」
「なぁに、おじいさん」
「鬼が島の件じゃが・・・」
おじいさんは、意を決したように桃太郎に告げた。
「おまえ、村を出たら鬼が島に行かずにどこかに逃げてくれ」
「え??」
声を押し殺しておじいさんは続けた。
「鬼退治って言うのはうそなんじゃ。」
「知ってるわ」
「え??」
今度はおじいさんが驚いた。。
「人身御供なんでしょ?」
「なぜ、お前それを・・・」
「村の若い衆に聞いたの。でも私行くよ。だって私が行かなきゃおじいさんたち村八分になるし
私は人身御供って言われて出かけるわけじゃないから、鬼を退治して帰ってきたらいいんだもの。大丈夫よ」
「そんな、お前。相手は鬼だぞ。若い娘が一人でかなうはずはないだろう」
「ちゃんと仲間はいます。それに私は邪気をはらう神の使いでしょ?
鬼に食われたり慰み物にされたりなんかしないわ」
「わしが・・・わしが若かったら・・・」
「心配しないで。それよりおばあさんをお願いね。」
おばあさんは桃太郎が鬼が島に行くという話が決まって以来、部屋に閉じこもって出てこないのだ。

「くれぐれも無理をするな。わしたちは村八分でも一向に構わん、
だが、村で決まったことに逆らうとお前もここでは生きてゆけん。
無事でさえいてくれたらわしたちはいいのだよ」


艶話 桃太郎 1

2015年08月23日 | 落語・民話

艶話 桃太郎 1

「桃ちゃん、本当に鬼が島に行くの?」
「うん、成り行き上ね。猿ちゃん、一緒に来なくてもいいよ」
「桃ちゃん一人にはいかせられないさ。」

桃太郎が猿吉と話していることころに雉朗がやってきた。
「桃、鬼が島に行かされるんだって?」
「うん、今その話をしていたところなの。
私ね、桃から生まれたらしくって・・・
桃は邪気を祓い不老不死の力を与える霊薬である果実なんだって。
だから鬼をやっつける力があるって言うのよ・・・」
「こじつけじゃないのか?」
「だって、私の名は桃太郎。女なのに太郎って付いていて、
生まれたときからそういう運命らしいのよ」

「なんだよそれ、どこから見たって桃は女じゃないか?男がいる村になんで女が鬼退治だよ
いくら、邪気を払う力あるって言ったって、おかしかねぇか?」

猿吉と雉朗が口々に文句を言っているところに犬伍がやってきた。
「そりゃぁ、人身御供だよ」
「ヒトミゴクウ???」
「俺は長老たちが話してるのを聞いちまったんだ。
表向きは鬼退治って言いながら桃を鬼たちの人身御供にするつもりなんだよ。
本気で鬼退治するつもりならいくらちっちゃな村だって相応の用意をすらぁ。
隣の村でも若い娘を一人差し出したらしいぞ。
そしたら村が鬼に狙われないんだと。
つまり鬼との裏取引ってやつよ」
「まさか!!!」
「道理で若い衆たちに声がかからなかったはずだ。」
「私、はじめから鬼への貢物なの???
なんか腹立ってきた、鬼より、村に」

「俺たちの桃ちゃんを守れないくらいなら、村なんて鬼にくれてやらぁ」
猿吉が握りこぶしを突き出した。
「だな」
「決まったな」
三人の若者は桃太郎の護衛を買って出た。
もちろん、村を出るときは桃太郎一人だ。
せっかくの人身御供に護衛が付いては鬼の怒りに触れると村人が嫌うだろう。
それに鬼の耳に入っても面倒だ。
三人はそれぞれ秘密裏に村を出て村はずれで落ち合うことにした。

 

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艶話 天女の羽衣

2015年08月23日 | 落語・民話

  艶話 天女の羽衣

「鳥にしては大きいな」
猟をしていた男が湖の方向に行く何かの群れを見て呟きました。
白くふわふわしたものが雲のように湖に舞い降ります。
不思議に思った男が畔に降りてみると、湖の中ほどで、周りの空気も輝かせるほど美しい娘達が戯れ合って泳いでいます。
男は娘たちの姿に暫し見とれていました。
「人間ではないのかな」
あまりの美しさに男は見てはいけないような畏怖の念さえ覚えました。

見ると男の近くの大きな柳の木にキラキラと透けるような美しい衣が何枚もかかっています。
一番下にかかっている一枚を手にとってみました。
手に乗せても重さはほとんど感じません。
風のように軽やかで薄く布の向こうに自分の手が透けて見えます。
それでいて自ら光を放っているような見たこともない衣です。
男は思わず自分の懐に入れてしまいました。

湖の向こうで娘達が男の気配に気づいたようです。
慌ててこちらにやってきます。
男が身を隠すと娘たちは次々と衣を纏い、天に飛翔していきます。
先ほど男が山上で見た群れの姿です。
ところが一人だけ天に登ることができません。
男が懐に入れた衣の持ち主です。

後ろめたさのある男が声をかけました。
「娘よ、どうしたのか」
「羽衣がなくなり天に帰れなくなりました。」

男は家に連れて帰り娘の世話をしました。
寄る辺ない娘はこのまま男の妻になりました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

初めての夜、男は娘に言いました。
「天にも男女の交わりはあるのか」
「はい、ございます。」
「夫婦にはなるのか」
「いいえ、一対の夫婦になることはありません」
「それはどういうことか」
「天には貪・瞋・癡 がございません。故に夫婦の縛りが無いのです。」
男には難しすぎてその意味はわかりませんでした。
ただ、男女の交わりがあると聞いて安心しました。
その日から男は毎夜天女と交わりました。
そして天女との交わりは素晴らしいものでした。
人は幸せな時
「天にも昇る気持ち」といいます。
天女との交わりはまさにそれでした。
「よいか・・・」
「いい・・とてもいい・・・」
天女は素直で、美しい顔に悦楽の微笑みを隠すことなく浮かべ体を燻らせます。
淫水は花の香りがして安らぎに導き、柔らかい襞が男を包み、共にいつも絶頂を迎え、男はとても満たされました。

幸せな日々が続いたある日、男が猟から帰ると
家の中でいつもと違う気配がしました。
「客かな」
男が窓から覗いてみると・・・・
「どうだ・・どうだ」
「ああ、いい・・・きもちいいい・・・」
なんと女房の天女が知らない男に組み敷かれ喘ぎ声を出しているのでした。
足を絡め背中にかきつき、男に合わせて淫らに腰を振っています。
女房は濡れに濡れて、花の如き淫水の香りが部屋中に立ち込めて香をたいたようです。

男は愕然としましたが、初めての夜の天女の言葉を思い出しました。
「天には貪・瞋・癡 がございません。故に夫婦の縛りが無いのです。」
天女には喜びや楽しみはあっても憎しみや妬みや嫉みはなく
そこから生まれる縛りもないということなのでしょうか。
いずれにせよ自分が天女を足止めしている後ろめたさもあって、男は天女を責めることができません。
そうしているうちにこの美しい女房の開放的な性が評判を呼び
この界隈の男どもで女房と交わらないものはいないというくらいになりました。
「ああ・・・ああ・・・いい・・いいぃ~」
男が猟に行っている間、女房のよがり声が響かない日はなくなり
ついに男は苦渋の選択をしました。
「これはお前の衣だ」
男は隠していた羽衣を天女に返しました。

天女は迷うことなく羽衣を纏うと
男を責めることもなく天に向かって弧を描いて昇ってゆきました。

男はまもなくして新しい女房をもらいますが
器量もそこそこで
何かと男の居場所を詮索するようなヤキモチ焼きで、天女とは大違いです。
しかし男は安心して猟に出ることができ、
女房と時々喧嘩もしながら満足して暮らしたということです。

めでたしめでたし(^^)

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お魚の焼物は本膳なんかの場合は必ず付いてたもんで。

2015年08月22日 | 落語・民話


 焼物(やきもん)といぅものがね、このごろ「やきもん」ちゅただけでも、何やこぉ「陶磁器のことかいなぁ」と思たりいたしますが、お魚の焼物は本膳なんかの場合は必ず付いてたもんで。

●あの~、焼物が一つ足りまへんねやが

■何やて?

●いぃえぇな、今日のお膳……

■何を言ぅてんねやいな、今日の法事はもぉ何日も前から用意して、人数もピシ~ッと調べてやで、焼物が足らなんだり、余ったりしたらいかんさかいにちゃ~んと、なぁおい……、焼物の数、何で足らん?

●いやそれが、一人……

■誰が来たんや?

●いぃやいな、あの上町の御隠居さんがな

■ふん

●お孫さん連れて来はりましたんや

■どんならんで、あの隠居わ。孫自慢でどこへでも連れて行きよんねんがな。あんな小ぃちゃい子どもに、焼物一人前に出すやつがあるかいな。

●それが、お仲はんか誰かが、うっかり付けてしまいましたんや

■どんならんで、そんなことしたら、そら足らんよぉなるわいな。あんな子ども、卵焼
きかなんか作ってちょっと置いといたらそれでえぇのに、一人前に鯛付けた
んか、何をすんねやいな。どないしょ~? 誰ぞ一人我慢してもらうてな。

●あかんあかんあかん、あんなうるさいやつ、あと何言われるや分かれへん。

◆ちょと待て、わしに任しわしに任し

■お前に任せて?

◆いや、あんじょ~やる、あんじょ~やる。ちょっと待って、ちょっとそのな、お盆かして……

=====

◆えぇ~御隠居、お越しやす

▲おぉおぉ徳さん。ご精が出ますなぁ

◆へぇ、今日はなぁ、このお吸物(すいもん)がまことに加減よぉでけとりまねん。ボンボン、お吸物、もぉお上がりになりましたかいなぁ、お替えしまひょか?

▲あないいぅてな、オジが言ぅてくださるでな、替えてもろたらどぉじゃ?

◆へぇ、じきに持ってまいります。こら、美味しぃお吸物でおまっしゃろ。

 シュ~ッと、このお盆の下へ魚の焼物を持ってこぉ……

=====

■さぁさぁさぁ、うまいいことやりよったなぁ。これで頭数が揃ろたがな。さぁ、吸物持って行け、吸物持って行け。

=====

◆へぇ、ボンボン、お待っとぉさん、へい。何ぼでもな、お注ぎいたしますよってにな、お替わりしとくなはれや。御隠居さん、あんさんもいかがでございます?

▲あぁホンに、なかなか結構なお味じゃ。ほな、わたしも替えてもらいましょ~か。

●お爺ちゃん、やめとき。また焼物、盗られるがな。

 

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人形遣い桐竹某(なにがし)と、文楽の大夫さんとが歩きながら話をしてまんねやなぁ

2015年08月22日 | 落語・民話


 また、文楽の方の太夫さんと三味線弾き、人形遣い、こぉいぅものを扱こぉた噺がありますなぁ。

 人形遣い桐竹某(なにがし)と、文楽の大夫さんとが歩きながら話をしてまんねやなぁ、

●いや~、今日はあんた、よぉ語ったなぁ

■ん~、今日の「酒屋」は我ながらうまいこと語れたと思うわい

●さぁ、あぁいぅ風に語ってくれると、こっちも遣いよいわい

■いやぁ~、今日はホンマにうまいこと語った……

 言ぅてると、役人がそれを聞ぃとりまして、

▲こりゃこりゃ、こりゃ町人

■へぇ

▲今、ここで聞ぃておれば「酒屋を騙った」と申したなぁ?

■へぇ

▲けしからんやつ。余罪があろぉ?

■へッ?

▲ほかでも騙った所があろぉ? 酒屋のほか。

■へぇへぇ、こないだ「帯屋」語ったんでんねん

▲何ぃ~それから?

■「質店」その前、語りましてな

▲けしからんやつ。番所までまいれッ!

■語ったんわたいですけど、遣こたんこの人でんねん。

 もぉ「騙る」ちゅな言葉も、この頃だんだん分からんよぉなってまいりましたですが。

分からん噺が増えてきたけども、古い噺になかなか味のえぇものがぎょ~さんございます。

             * * * * *

 

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地震と雷が散財

2015年08月22日 | 落語・民話

 本当に分からん噺といぅのもいろいろあってねぇ……、地震と雷が散財したっちゅう噺『ゆらしゃろか』があります。下の座敷で地震が散財してる、二階では雷がドンチャン騒ぎしてる、で、雷が「ひとつ踊ろかぁ」ちゅうてゴロゴロゴロ~、ピカピカピカ~、ゴロゴロゴロ~、喧しぃてしゃ~ない。

 「エイッ、負けんよぉにこっちもやれ」下で地震が踊り出すと、家がユラユラユラ、こぉ揺れるんですなぁ。
あんまり騒々しぃので「いったい二階は誰やろ?」二階は二階で「下には誰が居んねやろ?」

 雷が上からこぉ覗く、下からまた地震が覗く……

■おぉ、そこにいるのはオチャルじゃないか

▲ユラシャルか。

 これだけの噺でございますが、こら忠臣蔵の七段目でございますので、まぁ
お芝居ご存知でなかったら、こんなもん通じん噺でございます。

             * * * * *

 

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棚丁稚

2015年08月22日 | 落語・民話

 『棚丁稚』ちゅな、アホみたいな噺があります。これなんか今、分からんのですなぁ。

 昔この、こんなところへ、なんにもないところへ指やらこんなもん(扇)でちょちょっと字を書くとね、あとを消したんです。灰の上に字ぃ書いたやつとか、みな消しとかないかんてなこと言ぅてね。

 必ずこの、灰の上に字ぃを書いたりしたらあとで火箸でシャッシャッと消したり、紙の上にこぉ指で書くまねしたら、あとス~ッとこぉいぅことやった。
こんな習慣はもぉ全然あれしまへんさかい、分かりませんなぁ。

■おい、あの~「たな」といぅ字ぃどぉ書くか、誰か覚えてへんか?

●わて、知ってま

■おぉ、子どものくせに偉いやないか

●あのな、こぉ、木ぃ偏にな、月といぅ字を二ぁつ書きまんねん

■そぉやったそぉやった、あぁ~、お前なかなか偉いなぁ。

●いぃえぇ、こんなことぐらい(シュッシュ)

■何やねん?

●いえ、消しとかないかん

■あのなぁ、空中に書いた字は消さいでもえぇねや。

●いや「棚」でっさかい、頭打ったらいかんさかい。

             * * * * *

 

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お土産に手箱を

2015年08月22日 | 落語・民話

■これ、子ども

●へい

■あの指物(さしもの)屋の熊はんとこへ行といで

●へッ

■いやいや、あの田舎のお客さんな、あすこの仕事がえぇさかい、お土産に手箱を作ってな、持って去(い)んでもらおと思て。で「今日中に作ります」ちゅうことや、もぉでけてるやろ思うね。ちょっと行て、でけてたら受け取っといで。であの、値段を聞ぃといでや

●へ~いッ。

=====

●え~、熊はんのオッサン

▲お~、お前とっかい

●あの~「頼んどいた手箱ができてますか?」ちゅうて

▲でけたぁる、でけたぁる。さぁさぁさぁ「日中(ひなか)でこしらえ」とおっしゃったんでな、日中で作ったけれども手は抜いたないないで。

▲「念入りに仕立てございます」と、こぉ言ぅといて。あぁ値段? 値段はな「二朱や」ちゅうて、そない言ぅといて

●へ~いッ。

=====

●え~、行てきました

■あぁ、どやった? でけてたか?

●へぇ、でけてます「田舎でこしらえおっしゃったんで、田舎でこしらえましたけど、手は抜いてございません。念入りに作ったぁる」ちゅうて。

■田舎? そら何を言ぅねやいな。あそこの家(うち)の仕事がえぇさかいに向こぉへ頼んだんやないかい、田舎で作られてたまるかいな。せやけどお前、夕(ゆん)べ頼んで……? どこの田舎? 田舎どこや?

●知りまへんねん。

■「国聞かせ」いぅて言ぅといで

●へ~いッ。

=====

●あの~、オッサン

▲何や?

●「国聞かせ」言ぅたはりまっせ

▲何?「釘利かせ」て。うちは、釘を使こてないのが自慢や、うちの仕事わ、何ちゅうこと言ぅねん。お前とこの大将、旦那、知ってるはずやないかい「釘なんか一本も使こてない。みなニカワでおます」と、そぉ言ぅてこい

●あッさよか。

=====

●へッ、行てきました。あのなぁ、あの~「ミカワでおます」言ぅたはりました

■三河? 遠いとこやなぁ……、おい、三河といぅたら三州かえ?

●いえ、二朱でおまんねん。

             * * * * *

 

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夕立屋

2015年08月22日 | 落語・民話

 まだ可愛(かい)らしぃ噺がございますが、

■夕立屋、え~夕立屋でござい。夕立のご用はおまへんかいな

▲変わった商売が来たでおい、夕立屋てどないすんねやろなぁ……、おい、夕立屋!

■へい

▲夕立屋て、一体どんなことすんねん?

■へぇ、え~お金を頂きましてな、夕立を降らしまんねん

▲そんなことができんのんか?

■へぇ、いま隣の町内でな「このひと町内ちょっと降らしてんか」ちゅうんで、ザ~ッとひと降りやってきましたがな。

▲へ~、町内だけ?

■へぇ、せやからもぉ「ここ三軒だけやってくれ」言われたら、三軒だけ夕立降らしまんねん

▲ほぉ~、この暑いのにザ~ッとひとつ降ってくれたら……、何ぼぐらいすんねやな? え~ッ、うちと隣とで二分? 高いなぁ~

■ネグチはおまっせ

▲ネグチはあるか知らんけども、二分は高いなぁ。おい、一分ぐらいに負からんか?

■いやぁ、一軒まぁ一分ちゅうことになってますのでなぁ、お隣と二軒、それにお庭かてちょっとございますし、そら二分頂かんことにわ……

 と言ぅてますと、そばから女の子が、

●あのぉ~、夕立屋さん

■へぇ

●五文だけお願いいたします

■五文の夕立?どこへ?

●この、朝顔へ。

 といぅ、綺麗な噺『夕立屋』があるんですが、綺麗な噺ちゅうのはあんま
りお笑いにならんよぉでございますが。

             * * * * *

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トンビに油揚げ

2015年08月22日 | 落語・民話

 可愛(かい)らしぃ丁稚の噺もぎょ~さんおまんねんで、憎たらしぃやつばっかりでもないんですが。

 昔、あの「通い」といぅものがありましてね、それをぶら下げると現金を持たいでも酒屋、味噌屋でも行てですな、そこへこの、酒二升なら二升と書き込んでもらうんですな。で、二升徳利ぶら下げて帰る。

 これは、また元帳はあるんやろけど、つまりお客さんの家に「通い」がありますねやなぁ。
これをその業者の方が書き込むわけなんで、間違いないといぅんで持って帰って、これ節季に勘定いたします。

 その「通い」といぅものはどこの家庭にでもありました。
油屋の通いなんかもぉ、油が染み込んでね、ベトベトになってますわ、色が変わったぁる。

 そぉいぅ「通い」をぶら下げて、油屋へこぉ徳利持ってお使いに行くといぅと、途中でそのトンビが、やっぱり油が好きでんねや、油揚(あぶらげ)やない、通いに油が染み込んでても狙いよりまんねやなぁ。

 上から降りて来て、ツ~~ッと通いをさろぉていった「あぁ~ッ」その丁稚さん、タ~ッと油屋へ飛んで行きまして、

●あの~油屋のおっさん、トンビが通い持って来ても売らんよぉにな。

             * * * * *

 

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二階ぃ馬が上がって来たッ

2015年08月22日 | 落語・民話

 寝ションベンする子どもがおりましてね、布団を汚してしょがない。もぉこれ以上寝ションベンせんよぉに懲りさすためにといぅので、馬小屋の上へ夜具を敷(ひ)ぃて寝かした。
下が馬小屋で上の物置のとこへ寝かされたんですなぁ。

 寝てるうちにこぉ、やっぱり子どもやさかい暴れますわなぁ、コロンコロンとした拍子に下へド~ンと落ちた。
下はこの、ワラが敷ぃてありますのでね、えろぉショックもなしにスト~ンとこぉ落ちて、またしばらく寝てたんですが、やっぱり様子が変わったんでフッと目ぇ覚ますと、そばに馬が立ってる。

●うわぁ~ッ、二階ぃ馬が上がって来たッ!

 間違や間違うもんでございますが……

             * * * * *

 

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小生意気な丁稚がいろいろあったんで

2015年08月22日 | 落語・民話

 子どもを扱いました噺もいろいろございますが、丁稚といぅ、昔はこの丁稚はその、田舎から出て来て丁稚奉公したといぅよぉな子どもは真面目でございまして、大阪に慣れんもんやさかいこぉ小ぃそぉなってます。

 けど、大阪市内やら京都市内やらといぅよぉなところで育ったのは、もぉ町が分かってますさかいな、小生意気な丁稚がいろいろあったんで、もぉ落語の材料には始終なっとります。

 えらい慌てもんの丁稚がおりましてな、

■これッ、ちょっと本町までお使いに行といで

●へ~いッ

■こ、これこれこれ、用事も聞かんと走って行きよったがな、何をするつもりやろな、あいつ?

 しばらくすると、汗拭きながら飛んで帰って来て、

●本町まで行てきましたけど、別に変わったことおまへなんだ。

 実に愉快な丁稚さんでございますが。

             * * * * *

 

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狐のお家

2015年08月22日 | 落語・民話


 ある人が、山ん中で道に迷ぉた。どっか泊まるとこはないかいなぁ、と探してると、向こぉに灯かりが見えたんで、やれやれ、といぅわけでその家の表をトントンと叩いて、

●ちょっとお頼の申します

▲はい。

 ガラッと開いた思たら、狐が居りまんねんなぁ。うッ! と思たけど、

▲どちらさん?

●いやあの、道とり違えて難渋しとりまんねや、一晩泊めていただきたいと思いまして

▲あぁさよか、どぉぞお入り

●狐やがな、えぇかいな……?

 入って来ると、

■どなたか見えたんかいな?

▲いぃえぇ、道に迷よぉた人が一晩泊めてくれて

■あぁそぉか。

 あぁ、人間が出て来るか……、と思たら、狐の親っさんが出て来て、

■そら、お気の毒に。ほなまぁ一晩泊っていきなはれ。

これッ、お客さんが来はったのに大人しぃせんかいな。

 狐の子どもが二、三人ゴロゴロゴロゴロ、こらえらいとこへ来たと思て、

部屋の隅でこぉ小そぉ~になってると、また表の戸がトントン……

「はい」

「居てるかえ」

いぅから、やぁ人間が来た。と思たら、入って来たんが狐でんねん。

 こらいよいよ狐の国へ迷い込んだに違いない……、

狐のその友達かなんかがス~ッと入って来てね、

◆まだ起きてたんかい?

■あぁ、もぉボチボチ寝よか思てんねやがな、まぁ一服しぃな。

 こっち、ヒョッと見て、

◆おい、あそこに居てんのん、人間と違うか?

■せやねん

◆何やねん?

■いや、道に迷よたさかい泊めてくれいぅてな、まぁ入れたってんねん

◆そぉか、よぉ慣れてるやないかい。

 何や錯覚起こしますなぁ、この噺聞ぃたら。

もぉいろんな噺があるんでございますが……

             * * * * *

 

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殿様

2015年08月22日 | 落語・民話

殿様

昔のお殿様ってのは、世間知らずでございまして、一合飯を炊く時、ちょうど片手のく るぶしぐらいまで、水を浸せばいいなんてのを聞きまして、大名どうしの集まりの時。
殿様壱「おのおのがたは、一合飯を炊く時、どのくらい水を浸せばよろしいかご存じか。」
殿様弐「いいや、存ぜぬ。」
殿様壱「一合の飯を炊く時は、ちょうど片手のくるぶしぐらいまで、水を浸せばよいのじゃ。」
殿様弐「貴公は、いろいろな事を知ってござる、では、二合の飯を炊く時は。」
殿様壱「う、いいや、両手を入れる。」
殿様弐「では、三合では。」
殿様壱「ううん、片足も入れる。」

なんてんで、これもある殿様、お駕籠でご登城の折、町人が『近ごろは、暮らしやすくなったなぁ、米が両で五斗五升だってよ。』なんてのを聞きまして、また、大名どうしの集まりの時。
殿様参「のう、おのおのがた、近ごろは、庶民の暮らしもだいぶ、楽になってまいったようでござるな、米が両で五斗五升じゃ。」
殿様四「貴公は、いろいろな事を知ってござる、して、両とは。」
殿様参「されば、千両。」
なんてんで。

殿様五「これ、三太夫、今宵は十五夜であるな。」
三太夫「御意にございます。」
殿様五「して、お月様は出たか。」
三太夫「これは、異な事をおおせれらます、お月様、などと言うのは、女子供の言、殿はたいじんなれば、月はただ月と、おおせられますように。」
殿様五「左様か、では、月は出たか。」
三太夫「いってんの曇りも無く、さえ渡ってございます。」
殿様五「うん、して、星めらは、いかがいたした。」

って、そこまで、悪く言わなくてもいいんですけれど、これも、ある殿様、お食事のお かずに鯛がでまして、普段でしたら、一口か二口しか箸を付けないんですが、その日に限 りまして、片面きれいにぺろりと平らげまして。
殿様六「替わりを持て。」
なんてんで、普段あんまり食べないんで、替わりなんぞ用意がございません、頭の切れ るお付きの者が。
お付き「殿、お庭をご覧下さい、桜の花が満開でございます。」
なんてんで、殿様が庭を見たすきに、この鯛をひっくり返しまして。
殿様六「桜も良いが、鯛はどうした、おお、もう用意ができたか。」
なんてんで、残りの片面もぺろりと平らげまして、また。
殿様六「替わりを持て。」
なんてんで、これには、お付きの者も困った、また、ひっくり返せば、さっき食べた方がでてしまいまして、もじもじしておりますと。
殿様六「ううん、いかがいたした、また、桜を見ようか。」

 

 

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米朝珍品小咄 煙突掃除してた人が二人

2015年08月15日 | 落語・民話

 


 煙突掃除してた人が二人(ふたぁり)、煙突から下りて来てね、片一方は煤
に汚れて真っ黒けの顔してまんねん。
片一方は割と綺麗な顔してる。
それで煙突から下りて来て、お互いにこぉ相手の顔をこぉ見て、綺麗な方が一生懸
命顔洗いだして、真っ黒けの方がそのまま出て行ってしもた。

 こら、つまり鏡がないさかい、お互いに相手の顔見て、相手が真っ黒けや
さかい「こらいかん」いぅて綺麗な方が洗いだした。
真っ黒けの方は相手の顔見て「これぐらいなら大丈夫やで」そのまま出て行ったちゅうんです。
間違い方に無理がおまへんわなぁ、こぉいぅのわ。

 こんなものは、小咄てなものはみな、体験から出たんでしょ~なぁ。

皆やったんですなぁアホなことを……

             * * * * *

 

 

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