かつてロシアのロマノフ家を陰で操り、皇帝の妻の愛人でもあった、グレゴリー・ラスプーチンはかなり大きなペニスをもつ好色漢だったらしい。
1916年のラスプーチンの死後、どのようにして彼の男性器が切り取られたのかについてはふたつの説がある。ラスプーチンが暗殺者たちに殺された後、現場を掃除したメイドが切り取られた男根を見つけ、保管していたという説。もうひとつは、ラスプーチンの女友だちのひとりが解剖の後で記念品として持ち帰ったという説だ。
後にわかったことだが、ラスプーチンの男性器は、本体を離れて以来、波乱万丈の運命をたどった。初めて歴史の舞台に現れたのは1920年代のパリ。女性たちの集団が彼の生殖能力の象徴である男性器を崇めていたと言われている。同じ頃、ラスプーチンの娘マリーがペニスを返すよう求めている。ロシアのエロチカミュージアム(2004年サンクトペテルスブルグでオープン)が、この問題の男性器獲得に声を上げていた。館長のイゴール・クンヤズキンによると、フランス人アンティーク蒐集家から8000ドルで購入したとのことだが、実際にラスプーチン本人のものであるかは確認されていない。
博物館に展示されている男性器は長さ28センチだが、マリーによると父親のペニスは33センチ(!)だったとのこと。専門家は博物館のものは馬かウシのものではないかと考えている。