橋下徹元維新の会代表・大阪市長・大阪府知事は、市長を辞めてからの稼ぎ口の一つとしてメルマガを始め、その前段部分を宣伝を兼ねてプレジデント誌で連載しています。
その10月26日つけの記事が
これはどういうことを書いているのか、興味津々で読んでみたら、相変わらず彼らしく、すべては「大阪府市エネルギー戦略会議」の飯田哲也氏と古賀茂明氏が悪かったと書いてあります。
いわく、
『「大阪府市エネルギー戦略会議」のメンバーであり、原発なしでも電力は足りると言い続けていた飯田哲也さんが、この検証委員会で大惨敗した。結局、原発がなければ電力は全く足りないという結論だった。
僕にしてみれば「ハアーーっ?」て感じ。飯田さんも元通産官僚の古賀茂明さんも、原発が動かなくても電力は足りるから、ここで原発を再稼働させなくてもいいと、ずっと僕に言い続けてきて、僕はそれを前提に原発再稼働阻止の実行プロセスを構築していたのに。
少しくらい足りないという程度だったら踏ん張っていたけど、全く足りないという結果だった。飯田さんたちは、需給検証委員会で何をやっていたんだ?』
しかし、よく言うと思いませんか?
2011年3月11日の福島原発事故以降、民主党政権がどんどん原発の稼働を停止し、とうとう稼働している原発がゼロになっても、関西でも全国でも電力不足の事態は生じなかったのは歴史的事実です。
それにもかかわらず、電力不足が明らかになったから人命を尊重して原発の稼働を容認したなどとどの口で言うのでしょうか。
以下に、2012年5月31日に書いた
歴史に残る原発ゼロの日々を台無しにした橋下市長の裏取引は国民のみならず人類に対する犯罪だ
という記事を再録しますので、橋下氏の言っていることがいかに欺瞞に満ちているか、是非お読みください。
いやあ、この人だけはもう政治家にしたらあかん。
『2012年5月5日、福島の方々を初めとして大きな大きな犠牲を払って、日本は42年ぶりに原子力発電所が全部停止している状態になりました。
日本のような経済大国が、50基の原発をゼロにしてもまわっているこの状態。これこそが、脱原発が可能であるという強烈なメッセージでした。
2012年5月5日のこどもの日 日本の全原発が停止し原発がなくても地球は回ることを日本列島が実感する
そんな中、橋下大阪市長と大阪維新の会は、関西電力大飯原子力発電所3、4号機(福井県おおい町)の原発再稼動に関する8条件をぶち上げたり、関西電力の株主総会での「脱原発」株主提案を公表したりして、原発推進姿勢を崩さない野田政権に対峙する形で大いにポイントを稼ぎました。
しかし、結局、公務員叩きも、大阪都構想もそうであったように、この、人の命と人類の運命が係った脱原発でさえ、橋下市長らにとっては勢力拡大のためのツールに過ぎなかったのです。
橋下大阪市長は、関西電力大飯原発3・4号機の再稼働について、盛んに以下のようなツイートを流しては野田民主党政権に助け舟を出しました。
「今の日本のルールでは原子力安全委員会の原発の安全性につい てのコメントが最高権威を持っています。政治家の安全性のコメントではありません。原子力安全委員会のコメントです。だから、原子力安全委が信用できるできないではなく、とにかく安全委のコメントが必要なんです。」
SPEEDIの情報を隠蔽した原子力安全委員会のどこが最高権威なんですか。アホなんですか、橋下市長は。
そして、橋下市長は威勢の良い脱原発もどきのような発言で喝采を浴びながら、実際には経産省と原発再稼動に向けた裏取引をしていたのです。
橋下市長、経産幹部と密会 2月 大飯再稼働で意見交換 民主幹部同席 しんぶん赤旗 2012年5月1日
大阪維新の会代表の橋下徹大阪市長が政府の原発再稼働方針を進める経済産業省幹部と2月に都内で隠密裏に会っていたことが4月30日までに分かりました。橋下氏は、政府が進める原発再稼働に向けた手続きにクレームをつけたものの、再稼働そのものに反対を明言していません。背景として、再稼働を推進する政府・民主党関係者との水面下の接触の影響が指摘されます。
橋下市長が会ったのは経済産業省資源エネルギー庁次長の今井尚哉氏です。上京中の2月21日朝、東京・虎ノ門のホテル・オークラの和風かっぽうで面談しました。今井次長は、原発再稼働が必要だと判断した政府の4大臣(野田首相、藤村官房長官、枝野経済産業相、細野原発担当相)会合に経済産業省事務当局を代表する資格で陪席しています。
電力業界関係者によると、橋下市長と今井次長は関西電力大飯(おおい)原発3、4号機の再稼働をめぐって意見交換しました。同日の会合には、原発再稼働に積極的な民主党の政策担当幹部が同席していました。橋下氏は上京の折、この民主党幹部と隠密裏にしばしば会っている事実が確認されています。
(原発再稼動のシナリオはとっくに出来ていたのだろう)
橋下市長はやましくなければ資源エネルギー庁次長と公式に会えばいいはずです。裏でこそこそ原発再稼動のチーム仙石の要と会うなんて(ちゅうか、この記事の民主党幹部って前原じゃなくて仙石だと思う)。
そこで何が話されたかは以下の経緯で自ずと明らかです。
大飯原発を巡って、2012年5月30日、関西広域連合の会合に細野原発事故担当大臣が出席し、運転再開を目指す政府の方針を改めて説明しました。
大阪市役所からテレビ会議のシステムで参加した橋下市長は、仮に運転を再開するにしても、期間を限ることを検討すべきではないかとたずねました。彼の持論の
「3段階すべて満たしていないのであれば臨時か、1~3カ月なのか、期間限定の動かし方もあるのではないか」
を踏まえたものです。原発は点けたり消したり出来ないのに、ほんとうに馬鹿げた発言です。
これに対し、細野原発相は
「時期を限っての運転は考えていないが、原子力規制庁の下で新たな安全基準を作り、大飯原発も再評価する。その再評価の結果、おかしいということなら、使用停止も含めた厳格な措置を取る」
と答えました。細野原発相は原発再稼動を限定的なものにするという言質を取らせません。それなのに関西広域連合はとうとう
「運転再開は限定的なものとして、適切に判断するよう強く求める」
という声明をまとめ、政府が運転再開に踏み切る場合には、期間を区切るよう求めました。これじゃあ、原発再稼動容認となりますよ。
たたみかけるように、この声明を受けて、関西経済連合会(会長・森詳介関西電力会長)は5月30日、広域連合の声明について「福井県の安全確保の取り組みや関西経済への貢献を評価し、再稼働について、政府に適切な判断を強く求めた」と評価した上で、政府に改めて早期再稼働を求めるコメントを発表しましたた。
さらに政府は30日、大飯原発の再稼働を巡り、野田首相らによる関係閣僚会合を開き、関西地域の自治体から安全性に一定の理解を得られつつあると判断しました。
はああああ、壮大な出来レース!
橋下市長と関西広域連合の裏切り「大飯原発運転再開は限定的に」 政府は「再稼働容認と受け止める」
橋下市長は関西財界3団体との会談で原発再稼働問題に一言も触れなかったことが物語るように再稼働に反対する姿勢にもともと立っていないのです。
誰に対しても歯に衣着せず物を言っているようで、橋下市長は財界にだけは逆らいません。だから消費税増税容認だし、TPP賛成だし、原発も結局再稼動容認なんですよ。
5月31日には記者団に対して、
「上辺や建前論ばっかり言ってもしょうがない。事実上の容認です」
「この夏、どうしても(電力不足を)乗り切る必要があるなら、暫定的な安全判断かもわからないけれども、僕は容認と考えている」
と述べたというんですが、この前まで再稼働は許さないと言っていたのに、なにが上辺や建前論ばっかり言ってもしょうがないですか。あきれはてます。橋下市長は典型的なマッチポンプです(マッチで火を点けておいて、自分でポンプで火を消す)。結局、橋下維新の会と関経連、野田政権ってグルじゃん。新原子力ムラやん。
国民が原発がなくても生きていけるのを実感する日々だったのに、台無しにされました!
こんな人たちに、原発ゼロの日々を踏みにじられて、黙ったままでいていいはずがありませんよ。
来週にも予想される原発再稼動を絶対に阻止しましょう。』
なんで今になってまだ人を貶めて自分が浮かび上がるようなことを書く必要があるんでしょうか。
ほんとにこの人のスタンドプレイは救い難いです。
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政治・社会 2016.10.26
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PRESIDENT Online
「電力は足りる」という前提で反対していたが……
東日本大震災にともなう福島第一原発の事故のあと、当時大阪市長だった僕は、関西電力大飯原発の再稼働に反対の意思を表明していた。あの手この手で原発再稼働に反対しながら、民主党政権に異議を唱え続けていた。大阪から東京の政権に異議を出し続けるのは大変なんだよ。ある種の政治闘争だ。その甲斐あって、原発が動かなくても電力が足りるかどうかを検証する「需給検証委員会」というものが設置されることになった。
原発がなくても電力は足りるということが政府の正式な機関で明らかになれば、原発再稼働の必要性はなくなる。そのときの最大の論点は、原発がなくても電力は足りるのか、足りないのかだったからだ。
そしたら「大阪府市エネルギー戦略会議」のメンバーであり、原発なしでも電力は足りると言い続けていた飯田哲也さんが、この検証委員会で大惨敗した。結局、原発がなければ電力は全く足りないという結論だった。
僕にしてみれば「ハアーーっ?」て感じ。飯田さんも元通産官僚の古賀茂明さんも、原発が動かなくても電力は足りるから、ここで原発を再稼働させなくてもいいと、ずっと僕に言い続けてきて、僕はそれを前提に原発再稼働阻止の実行プロセスを構築していたのに。
少しくらい足りないという程度だったら踏ん張っていたけど、全く足りないという結果だった。飯田さんたちは、需給検証委員会で何をやっていたんだ?
それまで僕は必死で大阪から民主党政権に抵抗していた。大阪維新の会という地域政党が政権政党に抵抗するのは並大抵のことではない。コメンテーターや自称インテリは「原発反対!!」と口だけで叫んでいればいいが、本当に原発をなくしていこうと思えば、凄まじい政治闘争に勝ち抜かなければならない。最終的には選挙で原発推進派を打ち破らなければならない。
原発政策を転換させるとなると、話し合いで解決できる問題ではない。強力な原発推進派がとてつもない政治力を持っているからね。朝日新聞や毎日新聞は、何かあれば話し合いで解決しろ、橋下は選挙至上主義だと言い続けて来た。そして原発もゼロにしろと。話し合いで原発をゼロにするなんてできるわけない。選挙の争点に据えて、有権者の支持を得ながら力業で原発政策を転換するしか方法はない。選挙で原発政策を転換させてから、具体の工程表は専門家に作ってもらう。これが実行プロセスだ。
僕はメディアなどの表、すなわち世間の目に見えるところで、そして原発推進派が政治的に圧力をかけてくる世間には見えないところで、必死になって原発政策の転換に向けて政治闘争を繰り広げていた。ここはまた後日述べるね。
こっちも必死に粘りながら、なんとか電力需給検証委員会の設置まで持ち込んだ。ここからは専門家である飯田さんや古賀さんの出番だ。ところが、需給検証委員会で飯田さんが大惨敗したので、飯田さんと古賀さんを呼んで事情を聞いたら、「検証委員会の事務局(役人)が悪い!!」と言う。僕は、この人たちはダメだなーと見切りをつけた。
そこから方針転換。もし電力が不足して首都圏のように計画停電が始まったとしたら、大阪市としてどんなリスクが考えられるのか、そのことを整理するように副市長以下に指示を出した。そしたらとんでもない実態が次々に明らかになった。病院などの施設に予備電源が十分に備えられていないから、停電になったら大変なことが起きるというのだ。その他次々とリスクが浮かび上がった。今は違うが、当時大阪では電力不足を想定した対策など、ほとんど考えられていなかった。
そこから舵を切って軌道修正するのは大変だった。民主党政権の原発事故担当相だった細野豪志さんと折衝しながら、修正のプロセスを構築していった。細野さんから、再稼働の基準は暫定的なものだという言質をとったうえで、僕も暫定的に再稼働を容認した。
その日以後、日本全国から連日、凄まじいバッシングを受けたよ。「橋下はブレた」とかなんとか。でも、そんなの当たり前じゃないか。事情が変われば当然方針も変わる。どんな事情の変化があっても当初自分で考えていたことを曲げないというなら、それでは市民、府民が不幸になる。
政府の正式な機関が「原発を停めれば電力が足りない」と明言し、大阪市内ではその準備ができておらず市民の命が危ないという行政の報告書が上がってくれば、それを無視するわけにはいかない。古賀さんは「原発廃止は倫理だ!」と叫んでいたけど、個人の倫理で国民の命を奪うことほど傲慢なことはない。
僕はバッシングの嵐の中、ただただ、「電力が足りなくなったときに大阪市内できちんと準備ができておらず、市民の命を奪うことになるかもしれない事態にビビりました」と答え続けた。
連日、ブレた、ブレたの大批判。古賀さんや飯田さんまで、橋下はブレたと批判。古賀さんや飯田さんは、それ以後いろんなメディアで偉そうに僕のことをダメな政治家と評論してたな。てめえたちがしっかり仕事をしないからやろが!! と言いたかったけど、そんときは公人だったので、彼らへの文句はぐっと腹に収めた。でも今、爆発しちゃった(笑)。
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【 TPP 衆院特別委の地方公聴会 期待と反対の意見 】 10月26日 17時55分
TPP協定の国会承認を求める議案などを審議している衆議院の特別委員会は、札幌市と宮崎県高千穂町で地方公聴会を開きました。
着々とTPP強行裁決に向けて、やることやってんじゃねーかよ!!!
噂ではあさって28日って話だ。
また、公営水道事業に外資が参入しやすくなるように法改正を行なう、と。
命の綱の水を外人に売り渡すんだと。
今後、水道料金が何倍にも引き上げられるかもしれないし(すでに日本国内で前例あり)、処理不完全な汚い水、フッ素添加の体に悪い水を飲まされるかもしれない。
むむむぅっ \\\٩(๑`^´๑)۶////
http://blog.livedoor.jp/zabu2233/archives/1062000362.html
水道事業民営化の問題点
現在、世界の水サービス市場4分の3はフランスのビベンディ社、スエズ社、ドイツのRWE社によって占められている。
これらの巨大な多国籍企業による水道事業の独占は、さまざまな問題を生んでいる。
営利を追求する水企業は、運営コストの回収と利潤確保のため、
水供給にかかるすべてのコストを消費者の使用料金でまかなわれるような価格設定をしたため、
水道料金の値上げが世界中で起こっている。
ネトウヨは、橋下と維新が大好きでした♪
さて、どうなったか?
橋下徹
twitterでカミングアウト
ネットは、お祭り状態
日本国籍ガーと国籍を語る人に限って日本の国籍法が採用する血統主義の思想的根本問題を何も考えていない。
血統主義とは個人で人生を切り拓く希望・可能性を奪う考え方。血筋が全て。
血筋なんか言い出したら俺はアウトだよ(笑)
何よりもうちの子どもが血筋なんてのに拘束されるなんてまっぴらごめんだ