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弁護士・元ロースクール教授宮武嶺の社会派リベラルブログです。

日本維新の会の梅村みずほ参院議員の国会でのウィシュマさんの死に関する大うそ発言についてご遺族・弁護団・与野党が批判。「全く事実に基づかない発言。ウィシュマさんの尊厳を踏みにじり、遺族を深く傷つける」

2023年05月17日 | 野党でもゆ党でもなく第2自民党の悪党維新

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 まずご報告しないといけないのですが、本日2023年5月17日にアップした記事

【#維新に騙されるな】日本維新の会の梅村みずほ議員がウィシュマさんの死因に関してさらにフェイクの大暴言!前回「支援者の言葉で詐病を思いついた」→今回「ハンガーストライキによる体調不良だったかも」

がこのgooブログを運営しているNTTの子会社NTTレゾナントにより公開停止にされ、現在に至っています。

 公開停止の理由は

【理由1】知的財産権(著作権・商標権等)、名誉、プライバシー等の権利侵害

だというのですが、どの部分が名誉毀損などにあたるのか現在問い合わせ中です。

 実際のところ、これくらいのインパクトの表題と記事はごまんと書いてきたので(笑)。なぜブログ開設15年目で初めてこのような公開停止処分にされたのかよくわからないところです。

 実は村野瀬玲奈さんのところでもブログに変調をきたしているというご報告があったので、まさかとは思いますがリベラルブログへの攻撃が始まっているのかもしれません。

 ブロガーの皆さま、そして市民の皆様、万一に備えて十分お気を付けください。

追記

激烈な交渉の末?!(笑)、2023年5月18日午後4時30分に上記記事の公開が再開できました。

ご心配をおかけして申し訳ありませんでした。

ひょっとして橋下徹氏のトップ画像が悪かったのかと思いましたがw、それも違っていて、非公開に一時された理由は梅村氏を含め維新は全く関係なく、意外な著作権問題でした。

失礼いたしました。

 

 

 さて、せっかく書いた記事を公開停止にされると確かに気分が滅入りますが、気を取り直してその後の最新情報も含めて書きますと、日本維新の会の梅村みずほ参院議員は2023年5月12日、入管難民法改正案を審議する参院本会議で党を代表して質問し、名古屋出入国在留管理局で2021年3月に亡くなったスリランカ人ウィシュマ・サンダマリさんへの支援者について

「よかれと思った支援者の一言が、ウィシュマさんに『病気になれば仮釈放してもらえる』という淡い期待を抱かせ、医師から詐病の可能性を指摘される状況へつながったおそれも否定できない」

「支援者の助言は、かえって収容者にとって見なければよかった夢、すがってはいけない『わら』になる可能性もある」

とまったく根拠のない暴言を吐きました。

こちらの記事は生き残っていて公開されているので、どこが違うのかわけがわかりません。
goo運営者に今質問しています。
自国維公=「地獄逝こう」の賛成多数で衆院を通過した入管難民法改悪案。参院で維新の梅村みずほ議員が2年前に入管で亡くなったウィシュマさんについて「支援者が詐病で助かると思わせて死んだ」と大暴言(呆)。

 

 

 この発言について、国を相手取り提訴しているウィシュマさんの遺族の弁護団が5月16日に梅村氏に質問状を送り、発言の根拠をただし

「支援者の一言が原因でウィシュマさんに病気になれば仮釈放してもらえると淡い期待を抱かせたのか」

との質問したそうです。

 これに対して梅村議員は5月16日の参院法務委で回答し、

「事実はありません。しかし、可能性は否定できません」

「ハンガーストライキによる体調不良で亡くなったのかもしれない」

などと答えたんです。

 公開停止にされた記事にも書いたのですが、実は梅村議員のこのウィシュマさんがハンガーストライキをしたという根拠や証拠も全くないのです。

 むしろ実際には、ウィシュマさんは当時体調不調を訴え、食欲がどうしても出ないと嘆いていたという記録が残っています。

入管難民法改正案が可決された衆院本会議場を傍聴するウィシュマ・サンダマリさんの遺族=2023年5月9日、国会内

 

 

 ここからは前の記事の後の事情ですが、梅村議員の国会での発言をめぐり、ウィシュマさんの遺族らとその弁護団が5月17日、東京都内で記者会見し

「まったく事実にもとづかない発言。ウィシュマさんの尊厳を踏みにじり、遺族を深く傷つけるものだ」

と抗議し、撤回と謝罪を求めました。

 遺族らは会見で

「詐病やハンストといった発言は事実無根だ」

として梅村氏への

「強い抗議」

を表明しました。

人権上の問題を国内外から指摘され2年前に廃案となった入管法改正案がほぼ同じ内容で国会に提出されて国会審議入り。難民認定申請中でも強制送還できるようにするなど外国人の人権を蹂躙するゾンビ法案反対。

 

 

 例えば、妹のワヨミさんは監視カメラのビデオ映像について

「ビデオを見れば、姉が病気だったのは明らか。詐病など一切ない」

と反論し、もう一人の妹のポールニマさんは

「ビデオを見れば姉がどれほど苦しんでいたかわかるはず。姉は食べたいけど食べられないとか、病院に連れて行ってと懇願していた」

と訴えました。

 名古屋入管でウィシュマさんに面会した支援団体「START」も

「ウィシュマさんに『病気になれば仮放免される』と発言したことは一度もない」

として梅村氏に抗議しました。

難民を迫害を受ける母国に追い返して殺しかねない。国連報告者も抜本的見直しを勧告。入管難民法改悪案は絶対許されず廃案しかない。立憲民主党は妥協するな。

 

 

 この梅村議員の発言は参議院本会議で日本維新の会を代表して行なった代表質問から始まっています。

 なぜ梅村氏がこのようなフェイクと暴言を繰り返すかというと、難民申請中でも3回目以降の申請であれば強制送還できることなどを柱とする岸田政権の入管難民法改悪案に微修正だけで賛成した日本維新の会の立場を擁護することが目的なんです。

 しかし、さすがに梅村議員の発言が酷すぎるので、与党公明党の高木政務調査会長でさえ5月17日の記者会見で

「国会での発言は事実に基づいてすべきで、推測で発言したことが事実でなかった場合、大変な問題になる。不適切だ」

と批判しました。

 そして、日本維新の会の藤田幹事長は同日の記者会見で梅村議員が代表質問でこの暴言をしたことを踏まえ

「梅村議員は党の看板を背負っているので、事実関係を正確に把握したい。

 発言は、誤解を招くようなことがあって騒がれていると思うので、適切か不適切かは、事実関係を把握した上でコメントしたい」

と述べました。しかし、この大嘘こそが維新クオリティなんです。

 はっきり言って、国会議員の免責特権がなければ、梅村議員の発言は全く根拠がない憶測というかでっち上げばかりなので、名誉毀損罪にあたりかねない代物です。

 こんな議員は即刻国会議員を辞めさせないといけません。

仁比議員の発言の途中でにやっと笑って首をかしげる仕草が腹立たしい、梅村議員の維新仕草。

【#維新は最悪の選択肢】岸田政権が日本学術会議法改悪案を取り下げるのには反発し、廃案にしたのにまた出してきた入管難民法改悪案には協力する日本維新の会は、まさしく野党でもゆ党でもなく日本一の悪党だ。

 

 

自分を批判するものに対してめちゃくちゃ感じの悪い梅村議員のツイート3連発。

 

 

参考記事 kojitakenの日記さんより

論外発言の維新・梅村みずほの「憧れの人」はあの長谷川豊(呆)

 

村野瀬玲奈の秘書課広報室さんより

#入管法改悪反対 デモは、腐った自民党政治の日本でも、個人レベルでは良心が残っていることを見せてくれる。誠実に良心を示すことが人々に希望を与える。

 

 

私も署名しています!

オンライン署名(すでに良識ある市民が2万人以上が署名しています!)

#入管法改悪反対 入管法改悪法案の廃案と帰国できない事情のある仮放免者に在留資格を付与することを求めます!

 

移民・難民に開かれた社会を。収容・送還による排除ではなく共生を。
「STOP! 長期収容」市民ネットワークがピックアップした、おすすめの記事やサイトを紹介します。
 

 

 

表現の自由の萎縮的効果という言葉があって、言論に対する規制の内容と理由があいまいだと、表現者側は必要以上に委縮するので、だからこそ表現の自由に対する規制は慎重でないといけないというのが憲法上の常識です。

これまで自由に言いたいことを書きまくってきた(笑)当ブログとしては、せっかく書いた記事が今回も台無しにされるかもしれないと思うと、結構筆が鈍りそうになる、重くなるということを体感して良い経験になりました。

それにしても誰が文句を言ってきたのか。

維新は野党でもゆ党でもなく悪党(272)

橋下維新の会とハシズム(280)

の両カテゴリも冒頭の記事以外はまだ幸いにも公開停止になっていないので、梅村議員がアクションを起こしたのか、gooが勝手に忖度して公開を自粛したのか。。。

また事情が分かり次第ご報告しますね。

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維新・梅村議員の「ハンスト」発言 ウィシュマさん遺族が抗議

梅村みずほ参院議員の発言に抗議する(手前から)ポールニマさんとワヨミさん=東京都千代田区有楽町で2023年5月17日午後4時34分、金志尚撮影

 日本維新の会の梅村みずほ参院議員が、名古屋出入国在留管理局で亡くなったスリランカ人女性について「ハンガーストライキによる体調不良で、亡くなったかもしれない」などと発言した。女性の遺族らは17日、記者会見を開き「発言は事実無根のデマ」として、梅村議員に発言の撤回と謝罪を求めた。

「可能性は否定できない」を連発

 梅村議員は12日、参院本会議での入管法改正案の審議で2021年3月に亡くなったウィシュマ・サンダマリさん(当時33歳)について言及。「よかれと思った支援者のひと言が皮肉にもウィシュマさんに『病気になれば仮釈放してもらえる』という淡い期待を抱かせ、医師から詐病の可能性を指摘される状況につながった恐れも否定できない」などと主張した。

 遺族の弁護団は梅村議員に、この発言の根拠を尋ねる質問状を送付。質問に回答する形で梅村議員は16日、参院法務委員会で「事実はない。しかし可能性は否定できない」と繰り返した。また、ウィシュマさんの死因について「ハンガーストライキによる体調不良によって亡くなったかもしれない」との見方も示した。

 出入国在留管理庁が公表した調査報告書は、死因を特定できなかったとしている。

妹「強く抗議する」

 ウィシュマさんの遺族らは17日、東京都内で記者会見を開いた。妹のワヨミさん(30)は「姉が詐病ということは一切ない。強く抗議する」、ポールニマさん(28)も「(亡くなる前のウィシュマさんの様子を映した)ビデオを見たら姉が苦しんでいたのは誰でも分かる。梅村議員はビデオを見たと言うが、目をつぶっていたのではないか」と批判した。

 弁護団の駒井知会弁護士は「ハンストや詐病の可能性があるとの主張は事実無根のデマだ。梅村議員の発言はウイシュマさんの尊厳を死してなお、踏みにじるものだ」と指摘した。【金志尚】

 

 

梅村氏の発言に抗議の会見をするウィシュマさんの遺族のワヨミさん(左)とポールニマさん=池尾伸一撮影

梅村氏の発言に抗議の会見をするウィシュマさんの遺族のワヨミさん(左)とポールニマさん=池尾伸一撮影

 名古屋出入国在留管理局で2021年、スリランカ人女性のウィシュマ・サンダマリさん=当時(33)=が死亡した経緯を巡り、日本維新の会の梅村みずほ参議院議員が国会で、ウィシュマさんが支援者の助言で病気を装ったかのような発言をしたとして、遺族や弁護団は17日、都内で記者会見し、「詐病は事実無根」と抗議するとともに、発言の撤回と謝罪を要求した。
 ウィシュマさんの妹ポールニマさんは「姉の尊厳を死の後までけがさないでください」と訴えた。もう1人の妹のワヨミさんも「公開された録画では姉は長い時間、嘔吐おうとを繰り返し、ベッドから冷たい床に落ちても戻ることができなかった。あのビデオをみて姉が病気のふりをしていたと疑うことができる人がいるのか。悲しい」と語った。
 梅村氏は12日の参院本会議で「支援者のひと言がウィシュマさんに『病気になれば仮釈放してもらえる』という淡い期待を抱かせ、詐病の可能性を指摘される状況につながったおそれも否定できない」と発言。16日の参院法務委員会では「ハンガーストライキによってなくなったのかもしれない」と述べた。(池尾伸一)
 
 

おととし、名古屋入管の施設でスリランカ人女性が亡くなった問題で、日本維新の会の議員が16日、国会で「ハンガーストライキによる体調不良かもしれない」などと発言したことについて、公明党の高木政務調査会長は「不適切だ」と批判しました。

おととし、名古屋出入国在留管理局の施設でスリランカ人のウィシュマ・サンダマリさんが収容中に体調不良を訴えて死亡した問題では、入管庁が、適切な治療を行う体制が不十分だったなどとする最終報告書を公表しています。

この問題をめぐり、日本維新の会の梅村みずほ参議院議員は、16日の法務委員会で「ハンガーストライキによる体調不良によって亡くなったかもしれない。ハンガーストライキとウィシュマさんの状況は違う。でも近しいかもしれない」などと発言しました。

公明 高木政調会長「発言は事実に基づいてすべき 不適切」

 
これについて、公明党の高木政務調査会長は、17日の記者会見で「国会での発言は事実に基づいてすべきで、推測で発言したことが事実でなかった場合、大変な問題になる。不適切だ」と批判しました。

立民 泉代表「人権感覚を疑う」

 
立憲民主党の泉代表は、記者団に対し「人権感覚を疑う。何を根拠に言っているのかを示さなければならず、推測や臆測で名誉を傷つけることがあってはならない。問題発言で、寄り添う気持ちに欠ける議員だ」と述べました。

維新 藤田幹事長「事実関係を正確に把握したい」

 
日本維新の会の藤田幹事長は、記者会見で「梅村議員は党の看板を背負っているので、事実関係を正確に把握したい。発言は、誤解を招くようなことがあって騒がれていると思うので、適切か不適切かは、事実関係を把握した上でコメントしたい」と述べました。
 

 

声上げ苦悶、職員ら談笑 ウィシュマさん映像を公開 死亡前監視カメラ、遺族側

記者会見で、ウィシュマ・サンダマリさんの死亡前の動画を公開する遺族側弁護団=6日午後、東京・霞が関

遺族が国に損害賠償を求め名古屋地裁に起こした訴訟で、国側が証拠提出した約5時間分の一部。複数に分かれており、合わせると計約7分になる。これまで遺族や一部国会議員は非公開の場で視聴している。地裁で記録閲覧の手続きを取れば視聴できるが、広く公開されるのは初めて。

映像は、ベッドに横たわるウィシュマさんを真上から写している。死亡の12日前、食事を取るよう促されたウィシュマさんは「できない」と苦悶した様子なども収められている。

 

維新・梅村みずほ議員 ウィシュマさん死因「ハンガーストライキによる体調不良だったかも」|TBS NEWS DIG
 
 
 
16日の参議院の法務委員会で梅村議員は、入管施設で亡くなったスリランカ人のウィシュマ・サンダマリさんの死因について、次のように言及しました。

日本維新の会 梅村みずほ参院議員
「先ほど他の委員から『餓死だったのではないか』というような言葉もありましたでしょうかね。そういったことも考えうると思うんです。それって死因がわからないわけですから。ハンガーストライキによって体調不良によって亡くなったのかもしれないし、結局死因は…」
(ヤジ:違いますよ!違いますよ!)
「ハンガーストライキとウィシュマさんの状況は違う。でも近しいかもしれない。そういったところも…」
(ヤジ:違う、違う、まったくおかしい!)

梅村議員は先週、「支援者の一言がウィシュマさんに『病気になれば仮釈放してもらえる』という淡い期待を抱かせ、医師から詐病の可能性を指摘される状況へつながったおそれも否定できない」と主張し、支援者などから抗議の声があがっていました。

 

 

参院法務委で発言する日本維新の会の梅村みずほ氏

参院法務委で発言する日本維新の会の梅村みずほ氏

 入管難民法改正案を審議している参院法務委員会で16日、日本維新の会の梅村みずほ氏が2021年に名古屋出入国在留管理局で死亡したスリランカ人女性のウィシュマ・サンダマリさん=当時(33)について「ハンガーストライキによる体調悪化によって亡くなったのかもしれない」と述べた。根拠の乏しい発言をする梅村氏に遺族支援者から反発が強まっている。
 出入国在留管理庁(入管庁)は22年3月、参院法務委でウィシュマさんのハンストに関し「事実は把握していない」と明言している。
 梅村氏は12日の参院本会議でも「支援者のひと言がウィシュマさんに『病気になれば仮釈放してもらえる』という淡い期待を抱かせ、医師から詐病の可能性を指摘される状況につながったおそれも否定できない」と発言。
 
 ウィシュマさんが詐病だった可能性について入管庁の調査報告書に記載はない。
 
 ウィシュマさん遺族の弁護団の高橋済弁護士は「死亡を招いた背景には外国人を疑う入管庁の体質がある。支援者やウィシュマさん自身を責めるのは筋違いで両者への冒涜ぼうとくだ」と話した。(池尾伸一)

 

 

維新の代表質問で梅村みずほがウィシュマさんの病気を“支援者の誘導”と詐病扱いし非難殺到! 背景に維新のフェイク&差別体質

2023.05.14 09:25 リテラ

 維新の代表質問で梅村みずほがウィシュマさんの病気を支援者の誘導と詐病扱いし非難殺到! 背景に維新のフェイク&差別体質の画像1

 維新の代表質問で梅村みずほがウィシュマさんの病気を支援者の誘導と詐病扱いし非難殺到! 背景に維新のフェイク&差別体質の画像1
梅村みずほ公式サイトより

 

 反対の声が高まっている入管難民法改正案(以下、入管法改正案)が衆院を通過し、12日に参院本会議で審議入りした。この法案は難民として危険から逃れてきた人たちを難民認定申請3回以上で強制送還することを可能にするという人道に反した内容となっているが、参院本会議の審議では、人道どころかデマによって故人を貶める暴言が日本維新の会の議員から飛び出し、問題となっている。

 暴言を吐いたのは、維新所属を代表して質問に立った梅村みずほ参院議員。梅村議員は質疑冒頭から、名古屋出入国在留管理局に収容され、体調不良を訴えていたにもかかわらず適切な医療を受けられず2021年に亡くなったスリランカ人女性、ラスナヤケ・リヤナゲ・ウィシュマ・サンダマリさんの収容時の映像を10時間視聴したことに触れ、「彼女が死に向かっていく様子を映像で追いながら、まだ生きることができる命であったと落涙を禁じ得ませんでした」と述べた。

 ところが、梅村議員はその後、こんなことを言い出すのだ。

「医師の診療情報提供書や面会記録を含めた資料とともにウィシュマさんの映像を総合的に見ていきますと、良かれと思った支援者の一言が、皮肉にもウィシュマさんに『病気になれば仮釈放してもらえる』という淡い期待を抱かせ、医師から詐病の可能性を指摘される状況へ繋がった恐れも否定できません」
「自分がなんとかしなければという正義感や善意からとはいえ、なかには一度も面識のない被収容外国人に次から次へとアクセスする支援者もいらっしゃいます。難民認定用件を満たしているのに不当に長期収容されているのではないか、弱い人を救いたいという支援者の必死の手助けや助言は、場合によってはかえって被収容者にとって、見なければよかった夢、すがってはいけない藁になる可能性もあると考えますが、法務大臣はどのようにお考えでしょうか?」

 なんと、梅村議員は、ウィシュマさんの支援者が「病気になれば仮釈放してもらえる」と伝え、そのことが医師から詐病だと疑われる事態を招いたのではないかと口にした上、支援者の支援が「見なければよかった夢、すがってはいけない藁になる可能性もある」と述べたのだ。


 この発言に議場は騒然となり、「とんでもない発言だ」という声が飛ぶ事態に。Twitter上でも批判が巻き起こり、ジャーナリストの江川紹子氏は〈これはひどい!ウィシュマさんは詐病で亡くなった、とでも?〉と投稿。津田大介氏も〈「死人に口なし」を最悪の形で利用した実例〉〈いまのところ2023年政治家失言オリンピックがあったらぶっちぎり金メダル。多分今年これ更新されることない〉と批判した。
「支援者が『病気になれば釈放してもらえる』と伝えた」はデマ 病気になっても医療にもかかれないのが入管の実態
 批判が起こるのは当然だろう。まず、梅村議員は、ウィシュマさんの支援者が「病気になれば仮釈放してもらえる」と伝えたかのように語ったが、これはデマだと指摘されている問題だからだ。

 そもそも、この問題は、ウィシュマさんの死亡2日前に診療をおこなった精神科医が入管側に提出した「診療情報提供書」に、〈支援者から『病気になれば、仮釈放してもらえる』と言われた頃から心身の不調を生じており、詐病の可能性もある〉と記載されていたことが発端だ。だが、2021年4月23日付の共同通信の報道では、〈医師への「診察依頼書」で、管理局が詐病などの疑いがあると言及していた〉と報道。つまり、入管側がデマを医師に吹き込んでいた可能性が高いのだ。

 実際、ウィシュマさんと面会をおこなっていた支援団体「START」も〈「病気になれば仮放免してもらえる」と言ったことはありません〉と明確に否定。さらに同団体が診察をおこなった医師に面会したところ、医師は〈入管職員から、口頭で、「支援者から『病気になれば仮釈放してもらえる』と言われた頃から心身の不調を生じている。」と伝えられた〉と回答したという。

 大前提として、病気になっても仮放免どころか医療にもかかれないというのが入管の実態であり、支援者がそんなことを収容されている人に言うなどありえない。また、衆参の法務委員会でも入管が詐病を疑っていたのではないかと何度も指摘されてきたし、収容時の映像を10時間視聴したのであれば、衰弱しきったその様子から、亡くなる2日前に精神科を受診させていること自体が異常だと気付くはずだ。

 にもかかわらず、梅村議員は、あたかも支援者がウィシュマさんに「病気になれば仮釈放してもらえる」とそそのかしたかのように語った挙げ句、収容者の支援を「見なければよかった夢、すがってはいけない藁になる可能性もある」などと貶めたのだ。その上、この日の参院本会議は、ウィシュマさんの遺族と支援者が遺影を携えて傍聴していたという。あまりにも酷い冒涜としか言いようがない。
 
 しかも重要なのは、梅村議員のこの暴言は「党を代表」した質問で発せられた、という点だろう。今回の梅村議員の暴言は、本サイトで繰り返し指摘してきた維新の人権軽視や差別体質を表したものなのだ。
「透析患者を殺せ」発言の長谷川豊を「兄貴分」「憧れ」と公言する梅村みずほの人権感覚
 そもそも、梅村議員が政治を志したきっかけは、大学の先輩からの助言があったためだというが、その先輩というのが、2017年と2019年に維新の比例候補者として公認を受けた元フジテレビアナウンサーの長谷川豊氏だ。ご存知のとおり長谷川氏は、2017年に維新が公認する前に〈「自業自得の人工透析患者なんて、全員実費負担にさせよ! 無理だと泣くならそのまま殺せ!今のシステムは日本を亡ぼすだけだ!!」〉と透析患者の殺害まで口にし、批判を浴びていたが、維新はこれをまったく問題にしなかった。2019年には長谷川氏が部落差別発言をおこない公認停止となったが、こうした問題を起こしてきたというのに、梅村議員はその後も「兄貴分のような存在」「私にとっては憧れの存在」と言って憚らない。

 透析患者の殺害まで繰り出した人物を「憧れの存在」と公言する梅村議員と、党として公認した維新──。まったく異常と言うほかないが、問題はこれだけではない。

 梅村議員をめぐっては、2021年4月に公設第一秘書の男性が知人を車ではね殺害しようとしたとして殺人未遂容疑で逮捕されたが(のちに大阪地検が傷害罪に切り替え起訴猶予処分に)、この男性を維新が昨年、広報担当職員として再雇用していたと「FRIDAY」(講談社)が報道。男性は大阪維新の会所属の大物大阪府議の娘婿であり、松井代表も「頭が上がらない存在」だという。ここでも「徹底して身内に甘い」維新の体質が見て取れるだろう。

 維新は、立憲民主党の小西洋之参院議員が衆院憲法審査会の毎週開催について「サルがやること」と批判したことに対して激怒し、「公式に謝罪しろ」「謝罪が不十分だ」などと噛みつきつづけていたが、今回の梅村議員の暴言に対しては、党として処分をおこなうとは考えにくい。実際、梅村議員には反省はまったくなく、〈もとより猛烈なご批判もあるだろうと覚悟した上での質疑〉などとツイートし、〈支援者の在り方について改めて問題提起して参ります〉などと今後も質疑をつづけると予告している。

 だが、今回の梅村議員の暴言は、言うまでもなく「サル発言」とはまったく比較にならないほどの、故人や遺族、支援者に対する極めて悪質な冒涜、名誉毀損発言だ。そして、こうした暴言を問題とも捉えず、デマや差別を助長させてきたのが、維新の実態だ。こんな狼藉者たちの集団が政党として支持を拡大させている現実には、なんとしても楔を打ち込まなくてはならないだろう。

(編集部)

 

 

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4 コメント

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Unknown (河内のおじいちゃん)
2023-05-18 07:57:43
ひどい議員がいるものだ。
「サル」と呼んだだけで処分された人間がいるのに、維新は処分する気もないようだね。
弱者にツバ吐くような人間に議員になってほしくない。
この発言を断じて許してはならないと思います。
維新のホープがこんな発言をしているのに、大問題に感じていないのか在阪テレビ局は熱心に報道していないね。

カジノ用地の見積もり談合問題。
松井元知事のお金の問題。
みんなほったらかしになっていますよ。
返信する
デマ拡散 (ゴメンテイター)
2023-05-18 08:22:28
松井一郎大阪市長に対する名誉棄損判決で、第三者が作成した動画にコメントを添えてツイッター投稿した水道橋博士が一審で敗れました。
水道橋博士を訴えた松井一郎氏は、動画作成者に対しては訴えていません。

この一審判決に、松井氏は「デマを拡散して、人を誹謗中傷することは絶対に許せない。今後このような事案がなくなることを強く望む」とコメントしたとの報道。

院外で責任を問われない国会の場とはいえ、デマを拡散したこの梅村みずほ議員に対しては、松井一郎氏はどんなコメントを発するのでしょう。

名誉棄損裁判の判決は、水道橋博士が動画に添えたコメントだけを問題にしているのでは? もし、動画の内容の真偽について判断すればどうだったか。だから、松井一郎氏は内容の真偽を問われないように、動画作成者は不問にしている?

控訴審を待ちましょう。
返信する
例えば、中国で (時々拝見)
2023-05-18 15:07:17
先日、中華人民共和国で習近平氏と人民解放軍をバカにしたとかの「罪」で、コメディアンが2億円の罰金を課せられたとのニュースがありました。日頃、中国が~が好きな維新、仮に中国の弾圧を逃れて難民として日本にきた人がいたらどうするつもりなんでしょう?強制送還して中国政府の弾圧に協力する準備を、現在しているように見えますが?

別件ですが、カジノがらみで中国資本と接触のあった人もどこかにいたような?
返信する
維新は害毒 (the hang man)
2023-05-18 18:08:10
ちょうど昨日の今頃、コメントを入力しようとすると「公開停止」となっていて驚いたのですが…。
とにかく公開されて良かったです。

さて、梅村暴言の件ですが、これは維新の総意ですよ。間違いなく。

ウソ、デマ、ヘイト、人権無視、誹謗中傷と何でもありの連中に社会常識は通用しませんから。

それにしても小西議員の件は徹底的に叩いたくせに維新には忖度する御用メディアの多いこと。

この国の自民と維新寄りの偏向報道は度を越してますよ。
返信する

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