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難民認定の申請中でも外国人の送還を可能にする入管難民法改悪案が2023年6月8日、参院法務委員会で可決され、もう立法事実(法律を作る理由・前提となる事実)が実はないと言われながら、本日9日に成立する見通しです。
今回の「改正」案は、2021年に政府が国会に提出し、廃案となった旧法案の内容がほとんどそのまま維持されています。
日本の難民認定率は0・7%程度と海外より著しく低く、ほとんど通れない狭き門となっていて、日本は国際人権に無関心な鎖国状態と言われてきました。
そして、この2021年の「改正」案に対しては、国連人権理事会の特別報告者からも
「国際的な人権基準を満たしていない」
などと批判され、さらに、名古屋出入国在留管理局に収容中のスリランカ人女性ウィシュマ・サンダマリさん(当時33)が名古屋入管の対応の酷さが原因で2021年3月に死去され、法案は同年9月の衆院解散で廃案となったのです。
だから私は岸田政権が出してきた今度の法案をゾンビ法案と呼んでいます。
今度の入管難民法改悪案が再提出された今国会でも、この改悪によって難民申請中の送還を可能とすることの是非が最大の論点となりました。
出入国在留管理庁によると、強制退去処分が決まっても送還を拒んでいる人は3224人です(21年12月末現在)。
そのうち半数は難民認定を申請しているからこその総監拒否です。
これに対して政府は、送還を妨げている理由として、申請中は一律に送還が停止される現行法の規定が「乱用」されているなどと説明し、長期収容を解消するために今回の「改正」が必要なのだとしてきました。
そして、
「保護されるべき人が送還されるおそれがある」
とする市民や野党側の指摘に対し、岸田政権は外部の有識者らが不服審査を担う「難民審査参与員制度」の存在を挙げ、
「慎重な審査が十分尽くされている」(斎藤健法相)
と説明してきたのですが、何度か書いたように、参院ではその参与員制度のあり方が焦点に浮上しました。
2021年の国会で
「難民を助けたいのにほとんど見つけることができない」
と発言した参与員の柳瀬房子氏(NPO法人難民を助ける会」名誉会長)の発言が、改正案の説明に引用されてきて、これがこの法案の立法事実とされてきました。
しかし、現在111人いる参与員のうち、難民申請却下マシーンである柳瀬氏が関わった案件が数百件もあって、人の命に係わる難民申請1件につき彼女がかけた時間は平均12分。
この柳瀬氏が関与した難民申請事案が過去2年間で全体の2割超を占めることが判明し、審査の適正さも中立性も全くないことが明らかになりました。
さらに、大阪入管局の常勤医が酒に酔った状態で収容者を診察した事実が判明し、この医師は今年1月に診療から外れたものの処分はなし。
他方、この飲酒事件と大阪入管の常勤医がゼロであることを斎藤法相が2月に把握していたのに、今回の入管難民法改悪案をそのまま国会に提出。
しかも、岸田政権が4月に公表した資料には大阪入管の常勤医は「1名」と記されており、完全な虚偽であることがわかりました。
立憲の牧山弘恵氏が
「立法事実に関わる問題があとからあとから出てきた。ここで採決するのは許されない」
と述べたこともむべなるかな、という状況での強行採決ですから、山本太郎れいわ新選組代表が採決強行への抵抗も、刑法の違法阻却事由である「正当行為」(35条)で適法とされると思いませんか。
自民党議員が打撲を負ったというのですが、それも本当なのかどうか。
入管難民法改悪案と防衛費倍増の財源確保法案。人が死にかねない稀代の悪法2つは絶対阻止しなければならない。体を張ってこれを止めようとしたれいわ新選組山本太郎代表に対する懲罰動議は不当だ。
ところで例えば、ミャンマーの軍事政権に迫害されている少数民族にロヒンギャというイスラム系の民族がいるのですが、そのロヒンギャの30代男性が2022年に3回目の申請でようやく難民認定された例があります。
この男性は
「無理やり帰れ、と言うのはやめて。帰ったら殺される人もいる」
と訴えています。そもそもミャンマー政府はロヒンギャを自国民と認めていないのです。
もし、今回の入管難民法の改悪で3回目以降の申請者を送還可能にする改正入管難民法が成立していれば、それこそ送還されるおそれがあったことになります。
この男性は仏教徒が大半のミャンマーでイスラム教徒としてさげすまれ、迫害されることに絶望して2006年に来日して難民申請をしたそうです。
2回目の申請が認められなかった時は心がボロボロになり、トイレで泣き、それでも3回目の申請用紙を求めると、入管職員から
「早くミャンマーに帰りなさい」
と言われたそうなんです。
その入管職員の心無い言葉を形にしたのが今回の入管難民法改悪なのです。
ミャンマーからのロヒンギャ難民ミョーチョーチョーさんは3回目の難民申請を却下されたところ。この法案が通ってしまったら強制送還されてしまうかもしれない。それは生命の危機を意味します。
— 0521入管法改悪反対渋谷デモ🔥 (@suginami0507) May 9, 2023
「仲間を殺すな」#強制送還ではなく保護を#入管法改悪反対#入管法改悪反対デモ pic.twitter.com/XsoM6Az6qp
同じくロヒンギャの30代のミョーチョーチョーさんは2023年2月に3回目の難民申請を退けられたので今回の改悪で送還される可能性はあるのですが、ミョーさんの両親と弟はバングラデシュに逃れふるさとには家族もいないのです。
しかも彼はミャンマー軍政に反対し、10代から民主化運動に参加し、何度も拷問を受け
「刑務所では全裸にされ、こん棒で殴られたり、蹴られたりした」
ということで、腕にはミャンマー兵士から刃物で切りつけられたという痕が残っていますが、それでも2006年から3回難民申請をしても却下されているのです。
全国難民弁護団連絡会議代表である渡辺彰悟弁護士は、彼らが難民申請を繰り返すのは
「適正な難民認定の実務がされていないから。難民申請の『乱用』ではなく、彼らに迫害の恐れを回避する必要があるからだ」
と指摘し、ミャンマーのロヒンギャやトルコ・シリア・イラクのクルド民族などのように村ごと焼かれ、逃れて来る少数民族の人たちは
「それだけで難民認定をするべきだ」
と訴えています。
「本当に帰されたら殺されちゃいます。逮捕じゃない。命が殺されます」と在日ロヒンギャ難民のミョーチョーチョーさん。 #news23 は #入管法改悪の強行採決に反対する大集会 の現地取材を交え、政府案の問題点を解説。スタジオで星浩さんも「いったん取り下げるべき」と主張。他局はどうした💢 pic.twitter.com/2dbfo4XkWB
— 杉原こうじ(NAJAT・緑の党) (@kojiskojis) June 5, 2023
ミャンマーの少数民族ロヒンギャのミョーチョーチョーさん
— 望月衣塑子 (@ISOKO_MOCHIZUKI) May 7, 2023
2006年8月にミャンマーから命が危ない.家族が危ないと日本に逃げてきたが、その時から難民申請をして、現在も難民として認められていない。人間として認めてくれない… pic.twitter.com/DVvLn9Lmai
他方、岸田政権は在留資格の特定技能2号を拡大する閣議決定をさきほどしました。
人手不足の日本だからということで、人としてではなく単なる労働力としてしか外国人を見ない日本政府。
そのくせ、わずかな難民も受け入れて助けようとしない。
今日、この入管難民法改悪案が成立したら、そんなエコノミックアニマルのくせして、これから国際社会で日本はどの面下げて「法の支配」だの「人権外交」だのと言うつもりなのでしょうか。
ミャンマー政変 ――クーデターの深層を探る (ちくま新書)
参考記事 村野瀬玲奈の秘書課広報室さんから
入管難民法改悪で日本が世界最悪の人権無視国になってほしくないから #改悪入管法の強行採決反対
山本太郎議員(れいわ新選組)への懲罰動議はバランスを欠いており妥当ではないだけでなく、民主政治を殺す暴力である。
自国維公が強行採決した入管難民法は人権無視の反民主的法律であり、日本の国際的地位を傷つけるもの。
昨日の参院法務委員会での強行採決の時、ウィシュマさんのご遺族も傍聴していました。
妹のワヨミさんは
「法案には反対の声も多く出ているのに、聞く耳を持たずに可決したことはとても残念でならない」
と語ったそうです。
本当に、二重三重に申し訳なく、恥ずかしいです。
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不法滞在中の外国人が入管施設で長期収容されている問題の解消を図る入管法改正案は8日、参院法務委員会で自民党、公明党、日本維新の会、国民民主党の賛成多数で可決された。改正案は9日の参院本会議で成立する見通し。
改正案は入管の送還機能を強化した一方、人道上の危機にある人々を難民条約上の難民に準じて「補完的保護対象者」として日本に受け入れる制度の創設も含んでいる。
日本が1981年に加入した難民条約は、人種▽宗教▽国籍▽特定の社会的集団の構成員▽政治的意見――によって母国で迫害を受ける恐れがある人を難民と定める。日本は難民条約を厳格に解釈しているとして批判されているが、先進国では難民条約に当てはまらなくても身体の脅威がある場合には、難民条約を補う形で保護すべきだという「補完的保護」の考えが浸透しているという。
こうした世界的な潮流を受け、法務省の専門部会は2014年に補完的保護の導入を提言。今回の改正案に取り込まれた。
受け入れ対象として想定されるのは、ウクライナやアフガニスタン、シリアのように戦争や内戦状態にある国から逃れた人々だ。政府は戦地や紛争地から逃れただけでは直ちに難民条約上の難民に当たるとは言えないとの立場を取るが、補完的保護には含まれる可能性が高い。
改正案によると、補完的保護対象者は難民と同等の条件で処遇される。難民同様に「定住者」の在留資格が付与され、就労先や出入国に制限もない。国民年金や児童扶養手当も受け取れる。政府は、難民向けの定住支援のプログラムを補完的保護対象者にも用意する方向で調整を進めている。5月末現在、約2200人に達している国内のウクライナ避難民は、補完的保護対象者になる見通しだ。
移民政策に詳しい筑波大の明石純一教授(国際政治経済学)は「アジアにおける難民保護を巡り、日本は先導的なポジションを取れる。数千人規模の難民や避難民が日本に定着すれば、受け入れ態勢も問われてくる。外国人と共生していくためのビジョンと制度設計が今後いっそう求められるだろう」と指摘している。【飯田憲】
◆「難民、見つけることできない」発言の参与員に重点配分
◆「説明は尽くした」と言うが…
ロシアに侵攻されたウクライナから国外に逃れた難民が500万人を超えた。岸田文雄首相は16日、ウクライナからの避難民受け入れを踏まえ、紛争地からの「準難民」制度の創設を検討していると明らかにした。だが条約上は「難民」に当たらないという姿勢は崩しておらず、難民認定のハードルは依然として高い。2020年の日本の難民認定率はわずか1.2%。ウクライナに限らず、日本で難民に認められる日を待ち続けている外国人が大勢いる。入管施設における死亡事件なども問題になるなか、祖国に帰りたくても帰ることのできない当事者たちは、どのような思いでいるのか。「前編」ではミャンマーの少数民族ロヒンギャの男性のケースを紹介する。
「これはミャンマーで民主化活動をやっていたときにできた傷。右手で刀を持って、左手でガードするから体の左側に傷が多い。この傷は一生消えない」
ミャンマー西部、ラカイン州出身のミョーチョーチョーさん(36)。ミャンマー軍が迫害の対象としてきた、イスラム系少数民族のロヒンギャである。2006年に祖国を逃れ、日本にたどり着いた。日本で難民申請をしたが、16年たった今でも難民とは認められず、在留資格のない状態が続いている。
ミョーさんが2歳のとき、ミャンマー国軍がロヒンギャの村々を襲撃してきた。一家で親戚のいる最大都市・ヤンゴンへ逃げた。ミャンマーでは仏教徒が約9割を占め、キリスト教徒やイスラム教徒は少数派だ。都会にまぎれて暮らしていたが、顔立ちからしてイスラム教徒であることは、周囲から一目瞭然だったという。
「ミャンマー人は仏教系のアジア顔が9割。イスラム教徒はインド寄りの顔が多いので、私がイスラム教徒であることは隠せない。さらに、イスラム教徒の中でもロヒンギャは仲間外れにされる。だから、ヤンゴンにいたときは、ロヒンギャだとは名乗らなかった」
■警察当局から受けた「拷問」
2004年、18歳だったミョーさんは、周囲の若者と同じようにミャンマーの民主化活動に参加した。刀を握って、武力でデモを鎮圧しようとする警察や治安部隊と対峙した。その時にできた傷は、冒頭で語ったように「一生消えない傷」となり、今もミョーさんの左腕には深く刻まれた無数の切り傷の痕が残っている。
ミョーさんの左腕に刻まれた切り傷の痕(撮影/岩下明日香)
民主化活動を続けたミョーさんは、警察当局に計4回拘束された。
4回目に拘束される直前の夜――ミョーさんを含む22人の民主化活動メンバーは喫茶店で集会を開いていた。そこに国軍と警察がトラック4台で乗り込んできた。
銃口を突きつけられ、トラックに乗せられた。それまでは警察署への連行だったが、このときは、刑務所に直行だった。
「ミャンマーの刑務所は、すごく汚い。食事は1日1食で、おかずはない。硬く炊いた米に塩とお湯をかけて出される。石みたいな米で食べられないようなもの」
夜になると3人1組で尋問部屋に連れていかれ、そこで全裸にされ、こん棒で打たれた。国軍からは「なぜ軍の反対活動をするのか」「誰の指示なのか」と拷問された。
14日間の拷問の末、国軍はメンバーの親たちに連絡してワイロを要求。22人のうち7人が解放されることになった。そのとき、ミョーさんも解放された。
「親は民主化活動を止めませんでした。気をつけてやりなさいと、応援してくれていた。父は、自分の息子が間違っていることをしているわけではないと、わかってくれていたから……」
ただ、拘束されるたびにワイロを要求され、家計は苦しくなっていた。国軍に目をつけられたことで、「もう海外に逃げるしかない」と決心し、ミョーさんは06年に親戚のいる日本を目指した。
■日本に来て知った「難民」の現実
ミャンマーでは1982年、軍事政権下で国籍法が改正され、135の先住民族にはミャンマー国籍が与えられた。先住民族は、第1次英緬(えいめん)戦争が始まる1824年より前に住んでいた民族とされた。そこにロヒンギャは含まれないとされ、先住民族の枠組みから除外されてきた(注1)。
それゆえ、ロヒンギャであるミョーさんには国籍がない。日本へ渡ろうにも通常ルートではパスポートを発行することができず、密航ブローカーを利用して出国せざるを得なかった。当時、ブローカーに払うパスポートの作成代は日本円で10万~15万円。他にも、短期滞在のビザ代や航空券代などの費用が必要だった。
「空港にも軍がいるから、ブローカーと一緒に行って、通してもらえるように事前にワイロを払った」
ワイロを渡しても計画の途中で国軍に捕まるかもしれない。空港を突破してミャンマーを出国できても、日本に到着したときに入国できるのか。不安と緊張でいっぱいだった。
日本に到着し、入国審査を通過したときは、「もう家族を苦しめることがなくなるんだ」と安堵した。ミャンマーに残してきた家族を、いつか安全な日本に呼び寄せて平穏に暮らせる日が来ることを願っていた。
だが、「現実は違った」とミョーさんは肩を落とす。
「日本は国連で難民を受け入れると発表していたのに……。ここに来てわかったことは、難民は全然認められないということ」
2006年8月に短期滞在ビザで入国してから約1週間後、東京入国管理局に出向いて難民申請をした。そして、役所で外国人登録証と、3カ月働ける「特定活動」の在留資格を得た。在留資格は、3カ月ごとに役所に申請していたが、11年ごろからは申請先が入管に変わったという。
12年、難民申請の1回目の審査結果が出た。入管からは「難民に該当しない」と、却下された。「なぜか」と理由を問うと、入管から「理由を知りたいなら裁判をしてください」という答えが返ってきた。
「異議申し立てをしたら、それもダメだという結果が出て、収容された」
■入管職員の「常套手段」
12年1月から東京入国管理局に3カ月、茨城県牛久市にある東日本入国管理センターに9カ月、計1年間収容された。
牛久の収容施設には、外国人から「チケット」と呼ばれる入管の担当者がいたという。「チケット」は外国人を国に帰らせる手続きをする担当で、月2回の頻度で外国人に対して「あなたはいつ国に帰るの?」「あなたのビザは下りないよ」「日本は難民申請を認めていないから、あなたもわかるでしょ。だから、早く国に帰りなさい」と詰め寄っていたという。
「その言い方は、心を痛めつけるようだった。こっちが落ち込むようなことを言い続けて、外国人の口から『国に帰ります』と言わせようとしていた。それで、結構、他の外国人はキレて、その場でけんかになってしまうから、暴力は頻繁にあった。(担当者は)あたかも外国人が悪いかのように仕向けて、手を出してくるのを待っている。そして、7人くらいの職員がパーッと入ってきて、外国人を縛って、別の部屋に連れていく」
ミョーさんには、それが外国人への制圧を正当化するための常套手段に思えたという。収容施設には監視カメラも設置されているが、これまでその映像は明るみに出なかった。ただ、21年3月、スリランカ人女性のウィシュマ・サンダマリさん(当時33)が収容中に死亡した事件を機に、少しずつ映像などの物証が出てくるようになり、入管の在り方が問われるようになってきた。
「日本社会で、ふつうに出会う日本人はみんな優しい。でも、入管の中はどうしてあんなにひどいんだろう。考えても答えが出ない。日本は労働力が足りないから外国から労働者を入れようとしているのに、すでに日本にいる外国人には、ビザを与えない。真面目に生きようとしているだけなのに……」
13年1月、ミョーさんは「仮放免者」として牛久から出所した。だがあくまで「仮放免」であり、在留資格がないという扱いは変わらない。就労は許可されず、移動の自由も制限される。
ミョーさんが移動できるのは、東京、神奈川、埼玉の3都県のみ。所在を証明するために、ミャンマーの軍事クーデターへの反対活動をしている様子を撮影、印刷して、写真にある自分の顔にマル印と場所などを記入して、2カ月半ごとに入管に提出しなければならないという。
「移動の理由を、『民主化活動のため』と書いただけでは許可してもらえない。ちゃんと証拠も見せないといけないんです。もしミャンマーでクーデターがなかったら、『活動のため』という理由も通らない」
■ロヒンギャ大虐殺で家族はバングラデシュに避難
17年、ミョーさんの出身地であるミャンマー西部のラカイン州では、国軍の掃討作戦によってロヒンギャの虐殺が起きていた。9000人以上が殺害され、74万人以上ものロヒンギャが隣国バングラデシュに逃げて難民になった。ミョーさんの家族は、18年にバングラデシュに避難していた。
自分名義の携帯電話を契約することができないミョーさんは、周囲の手を借りながらやっとの思いで弟とフェイスブックでつながった。弟と話をすると「もう手遅れだよ」と泣いていた。ミョーさんの父親は、がんに侵されていたのだ。
「お父さんは、元気なときだけビデオ通話に出てくれた。でも、わかるんですよ。痩せてきて、顔色が悪くなっているのが見えるから。本当につらかった……」
ミョーさんは19年12月から21年4月まで、再び出入国在留管理局に収容された。弟によると、この間に父親は、せきをすると血が出るほど病状が悪化していた。だが、就労することが許されないミョーさんに、できることはなかった。
22年2月6日、弟から連絡が入った。「お父さんは今朝亡くなった」と。
入管からは何度も「ミャンマーに帰りなさい」と言われてきた。だが、ミャンマーは、ロヒンギャを国民として認めていない。ミョーさんは途方に暮れる。
「ミャンマーのどこに帰る場所があるのか。私のような難民は、帰りたくても帰る場所がない。どうしたらいいんでしょうか……」
【後編】に続く。
(AERA dot.編集部 岩下明日香)
※注1『ミャンマー政変 ――クーデターの深層を探る』北川成史著 (ちくま新書)を参照
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自国維公は「ひとでなし」の一言ですね。
自民党は子分の維新と国民民主をあらゆる面で利用できて笑いが止まらないのでは。
さて山本太郎懲罰動議の件ですが、そんなものやる必要ないと思いますよ。
ただね…。
また山本太郎が立憲はやってるフリとか、前にいた福島さんらは記念撮影したいだけとか、誹謗中傷してるんですよ。
立憲どころか、共産、社民の支持者にまで総スカンを食らっている現状。
この入管問題、立憲・共産・社民の参院議員のみなさん、頑張ってたと思いますよ。
自分を正当化したいのか、れいわだけ本気とでも言いたいのでしょうか。
何でそんなことを言うのか。
全く理解できませんね。
それを言うなら『生きるために何とか国外脱出されてきた』難民の人たちの入国を制限するずっと以前に『海外の人を食い物にして実質"奴隷労働"とも批判』されている『技能実習制度』を批判されてはいかが?
と言いたくなりますね。
この『技能実習制度』悪用のおかげで、実習生の方達が『搾取されている』だけでなく、『日本人労働者の賃金が上がらない』上に『様々な製剤課の利権の温床』という話までありますね。
https://globe.asahi.com/article/14027921
☆世界が「奴隷労働」とみる技能実習制度の虚構 「移民大国」日本・私の提言⑤
World Now 朝日新聞
更新日:2020.12.28
◎――企業が積極的に活用している技能実習制度の何が問題なのでしょう?
技能実習制度の始まりは1990年に新設された在留資格「研修」。93年に1年間は研修生、1年間は技能実習生として日本に滞在できるように拡充され、その後、実習を2年に延長した。2009年の入管法改正で「技能実習」という独立した在留資格になり、本格的に技能実習生の受け入れにかじが切られ、飛躍的に増大した。
初めから「途上国の人材育成」という名目を使い労働者として働かせる狙いだった。多くの技能実習生は来日のために多額の借金を背負う。日本では原則、仕事場を替えることはできないので、どんなに劣悪な労働環境でも働き続けるしかない。そのうち善良な雇用主も「実習生には何をやってもいい」と変貌(へんぼう)し、賃金の未払い、パワハラ、セクハラ、といった悪質な事例が後を絶たなくなる。国際社会からも「奴隷労働」と批判される始末だ。
この法律が出来れば、母国での迫害から逃れて日本で難民申請をしようとする人は日本に来ないでしょう?
従って、入管難民法改悪案が人を殺しかねない法律と成る可能性は小さいと思います。
出入国在留管理庁が2021年12月21日公表したところによると、不法滞在などで強制送還対象となった外国人のうち、帰国を拒む「送還忌避者」が3103人に上り、3割にあたる994人が有罪判決を受けていたことがわかりました。
罪種別(未遂を含む)では、複数の罪に問われた場合も含めると、薬物関係が630件と最も多く、性犯罪(34件)や殺人(7件)もありました(注1)。
性犯罪(34件)や殺人(7件)も見過ごせないが、薬物関係が630件も在ることを看過することは出来ません!
アメリカ等の治安の悪化は、薬物犯罪と無関係では無いのです。
薬物中毒者が、日本人を襲う可能性は高く、日本人が被害者になると共に、日本社会の治安が悪化します。
外国人の人権を尊重するのも良いですが、日本人の人権を無視するのは頂けません!
何故、外国人ばかりでなく、外国人も日本人も両方見る複眼的な思考が出来ないのでしょうか?
『 日本の難民認定率は0・7%程度と海外より著しく低く、ほとんど通れない狭き門となっていて、日本は国際人権に無関心な鎖国状態と言われてきました。 』
しかし、日本の難民認定率が低いのは「仮装難民」が無限回難民申請する所為で、認定率の分母が大きくなったからだと右翼保守界隈では言われています。
実際、難民認定申請の理由には、箸にも棒にも掛からないいい加減な理由が多い様です。
例えば、
本国での借金が返済できず帰国すれば危害を加えられる▽相続トラブルになっていて親族から殺される▽日本で働いてお金を稼ぎ本国の家族を助けなければならない▽スポーツ大会で自分のチームが勝ったら対戦相手に命を狙われた▽妻が以前交際していた男性から脅迫されている▽キリスト教徒になり酒を覚えたのでイスラム教国に戻れない…。
酷いのになると、「同性愛者で迫害されている」といって申請していた外国人男性が、後になって日本人女性と結婚した例もあったと言います(注2)。
しかし、「仮装難民」の所為で、日本の難民認定率が低いのかは実際の所分かりません
でも、入管新法が適用になれば、「仮装難民」が減って行きますから、日本の難民認定率は高くなって行くと思います。
この時、左翼リベラルが前非を悔いて謝罪して、男気(女気)を見せてくれるのか、今から楽しみに待っています。
(注1)【 読売新聞オンライン 2021/12/22 07:15
送還拒否の外国人、3割に犯罪歴…難民認定申請悪用も
https://www.yomiuri.co.jp/national/20211221-OYT1T50331/
© The Yomiuri Shimbun. 】
(注2)【 産経ニュース 2015/5/2 12:00
日本の議論
悪質「仮装難民」横行…これで「日本は難民に冷たい」と言われる筋合いはない
https://www.sankei.com/article/20150502-4HTPYKOSJJNJ5CMQHIHFE7HOHQ/
©2020-2023 The Sankei Shimbun. All rights reserved. 】
本文を読まないならもうコメントして頂かなくても結構ですよ
何故、ロヒンギャ族を利用したイギリスではなく、戦った相手の日本に来るのですか?
>それを言うなら『生きるために何とか国外脱出されてきた』難民の人たちの入国を制限するずっと以前に『海外の人を食い物にして実質"奴隷労働"とも批判』されている『技能実習制度』を批判されてはいかが?
と言いたくなりますね。
否!決して否!!三度否!!!!
「技能実習制度」への批判どころか、その実質上の奴隷制度の廃止はこれまでも長年、散々・声高に主張して・されてきていたでしょう!!
そんなことも知らないのですか!?
ということは、あなたはTVとスポーツ紙しか見ないネトウヨ同然のうちのオヤジ程度なんですか?(恥ずかしい…)
お〇〇…×▽ふじこ(伏せておきます)は〇穴か?
(ブログ主さん、すみません)
ロヒンギャ難民の方々が日本だけに来ただけではないし、日本に押し寄せたわけでもないし
第二次大戦当時の英仏日等の植民地下の様々な立場のさまざまな人々は、植民地政府やその諜報機関、在地勢力、外国の諜報活動、反植民地勢力などさまざまな困難のなかそれぞれがそれぞれの立場で身を処さなければならなかった、それに騙されたり、強要・強制されたことも…それはわかりますよね?
日本の戦記文学も多くありますし。そのほか、列強の戦争支配下のアジア諸国については様々な文献・映像作品があるので、そちらをあたってください
また
「別問題だ!」ですけど
北朝鮮「帰還」事業で朝鮮民主主義人民共和国へ渡った在日コリアンの方々のなかに、本来は韓国領出身の方々も多く「北」へ渡った、という事実もありますよね。
出自、身分、境遇、思想、職業、財産etc.…外から、あなたから見れば「族」なのでしょうけど、それぞれ各人々の事情があることはわかってあげてください。
申し訳ありません
ついついブログ主さんに甘えてしまっていました
以後、気を付けます
私のコメントが不適切な時は、私のコメント不承認・コメント欄へのアクセス禁止で断固対処してください。
(って、私が言わなくても当然のことですが…(^^;)
ご迷惑をおかけいたしました。