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小学3年生以下の子どもを自宅に残したしたまま保護者が外出することなど放置を禁止する虐待禁止条例の一部改正案(小学校4~6年生でも努力義務)を埼玉県議会に提出した自民党県議団は
「県民はもとより全国的に不安と心配の声が広がった」
などとして改正案を取り下げることを明らかにしました。
この改正案は埼玉県県議会の最大会派自民党県議団が、子どもが放置されることにより危険な状況に置かれることを防ぐ趣旨だとして提案していたもの。 自民党県議団は、これまでの県議会での説明などで、
1 子どもを家などに残したまま保護者などが外出するといった放置は「虐待」
2 子どもたちだけの自宅での留守番も虐待
3 親が回覧板を近所に回しに行ったりゴミ出しに行っても虐待
4 高校生の兄弟が面倒を見ていても虐待
5 子どもたちだけでの登下校も虐待
に該当するとしてきました。
しかも、これを見た近所の大人には警察や児童相談所や県庁など関連官庁に通報する義務まで課していました。
これに対して、厳しすぎる、埼玉県で子育てしたくないなどと反対意見が相次ぎ、埼玉県によりますと、10月10日午後2時までに1007件の意見が寄せられ、このうち改正案に
反対意見が1005件
賛成意見が2件
だったということです(笑)。
この世論の猛反発に恐れおののいた自民党県議団の田村琢実 団長は、10日日午後さいたま市内で記者会見し、改正案を取り下げることを明らかにしました。 その理由について田村団長は
「私のことば足らずで県民はもとより全国的に不安と心配の声が広がり、多くの県民、団体などからさまざまな意見をもらった。
改正案は現状と乖離があるとは考えていない が、私の説明不足によって乖離を生んでしまい、理解を得られる状況ではないと判断した。
県民に心からお詫びする」
と述べました。
自民党議員団の声明文にも
『私共の議案提案の趣旨「子供の安全を守るという理念」は、多くの県民のご理解を得られるものと考えております 。
私共と致しましては、日本における子供を放置している状況を再認識 し、ご家庭での子育てオペレーションを一考頂く機会となるとの思いから協議を進め、提案に至りました。』
とまだ書いてあって呆れかえりました。
やはり、市民生活のことなど何もわかっていないのが自民党とその議員たち。
村野瀬玲奈の秘書課広報室 さんより、村野瀬代表のきついお灸をお読みください。
『ここで思うのは、この条例改正のごり押しに自民党政治の悪いところがよく出ているということです。 その一。自民党政治は、当事者抜きに自分だけの思い込みで法律(この場合は条例ですが)を作りたがる。自民党政治は、自分だけの誤った思い込みを客観的に見直すことをしない。 その二。自民党政治は、現実を生きる当事者から異議が出ても、当事者の声を聞かない。 その三。自民党政治は、物事を決める時に高齢男性的・権力男性的な権威主義で押し通す。 その四。自民党政治の、権威主義で押し通した後の、具体的な詳細を自分で丁寧に詰めることをせずに他人まかせにする無責任さ。 上の宮武嶺さんのエブリワンブログでは自民党側からの「短時間であっても子どもの放置は危険だという社会的な機運を高め、県には待機児童の解消策を講じてもらいたい」という発言が紹介されているのですが、その待機児童の解消策を考えるのは県議会議員の仕事に入らないんですかねえ。待機児童の解消策を自分たちで考えることが先だと言いたいです。 ということで、その五も追加します。
自民党政治は自分たちがやりたいことだけやって、それ以外のことはやろうとしない。』
市民もマスコミも埼玉県の首長も一気に盛り上がって取り下げに持ち込めて本当に良かった。
これぞ民主主義。
参考記事 kojitakenの日記 さんより
『親が(一人で)ゴミ出しに行ってもダメって、それだと何もできないんじゃないか。あるいは世襲貴族や土地の豪族*1の家ならゴミ出しも買い物も使用人がやるから母親は家の中にいられるのかもしれないが、およそ一般庶民の生活からは考えられない話だ。あまりにも現実離れしている。』
『枝野は、自民党の県議団が自民党の理念に基づいて組織的に進めているのがこの条例案であり、これを放置すれば自民党全体としての姿勢を問わざるを得ないと指摘する。問題の核心をついていると思った。
いまや自民党のレベルはここまできている。20世紀前半の上流および中流階級になら通用したかもしれない規範を未だに引きずる前時代的政党、それが自民党なのだ。』
もはや自民党の限界あらわ。埼玉では「虐待禁止条例改正案」のトンデモぶりが批判され、国政ではドリルら世襲議員に批判高まる。やや疑わしいが、衆院選で41議席減との「自民党内部調査」結果もあるらしい
村野瀬代表の
『その三。自民党政治は、物事を決める時に高齢男性的・権力男性的な権威主義で押し通す。』
kojitakenさんの
『世襲貴族や土地の豪族の家ならゴミ出しも買い物も使用人がやるから母親は家の中にいられるのかもしれないが、およそ一般庶民の生活からは考えられない話だ。』
まさにこれだと思いますよ。
自民党県議団って、「女は家にいろ」、って発想なんでしょう?
共稼ぎじゃないとやっていけないとか、母子家庭もいっぱいあるとか、そういう現実を全然見ていない考えていないのが自民党の議員さんなんですよね。
kojitakenさん、村野瀬さん、うちの3つともが取り上げるのって意外に珍しいんですが、それだけ自民党の劣化が象徴的に表れた酷い条例案でした。
一気に押し出すことができて本当に良かったです。
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埼玉県議会自由民主党議員団 団長 田村琢実
埼玉県虐待禁止条例の一部を改正する条例(案)について(声明)
平素より、私共埼玉県議会自由民主党議員団の活動にご理解とご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。
さて、今定例県議会に我が会派から提案させて頂いております「埼玉県議会虐待禁止条例の一部を改正する条例(案)」につきまして、委員会審査を終了しておりますが諸般の事情により、取り下げをさせて頂きたいと存じます。
私共の議案提案の趣旨「子供の安全を守るという理念」は、多くの県民のご理解を得られるものと考えております。私共と致しましては、日本における子供を放置している状況を再認識し、ご家庭での子育てオペレーションを一考頂く機会となるとの思いから協議を進め、提案に至りました。
しかしながら、私の言葉足らずにより、県民の皆様はもとより全国的に不安と心配の声が広がり、多くの県民・団体等より、県議団に対し様々なご意見を頂戴致しました。条例が運用されるに当たっては、その趣旨が十分に理解され、広く社会に受け入れられた上で、社会全体として子供の安全を守るという機運につながることが重要です。
こうした観点から、本議案については取り下げさせて頂きます。
保護者らから反発を生んでいた、子どもだけでの留守番や外出を「置き去り」として禁じる埼玉県虐待禁止条例の改正案が10日、取り下げられた。改正案を提出していた自民党県議団の田村琢実団長は、さいたま市内で会見を開き、「県民、国民の皆様におわび申し上げます」「全て私の説明不足」と反省の弁を述べた。
埼玉県虐待禁止条例改正案の取り下げについて説明する自民党県議団の田村琢実団長
条例案については「内容は瑕疵がなかったが、説明が不十分だった」と述べた。
会見での報道陣と自民党の田村団長との質疑や、取り下げに当たって自民党県議団が発表した声明は次の通り。
◆会見での主な一問一答◆
Q なぜ、取り下げたのか。
A(田村氏) 県民はもとより国民の皆様方に不安と心配の声を多数お寄せいただいた。全てを総合的に判断して、私の提案で(自民県議団の)団員にご理解をいただいた。
Q 議論の進め方、反省点は。
A 議案の内容は私は瑕疵がなかったと感じています けど、説明が不十分であり、不十分さが広く伝わったことで、ご心配や不安が広がったと猛省しています。
Q どこが説明不足だったのか。
A 条例全体の構成を説明しきれなくて、改正部分のみが表に突っ走ってしまった。非常に残念な思いでありますけれど、広く、国民、県民のみなさまからご指摘をいただいたので、取り下げの判断に至ったところです。
Q 虐待という言葉で説明した反省点は。
A 虐待については、もともと養護者の安全配慮義務が達成されていない場合と定義付けをしています。
今回は、安全配慮義務の説明が不足をしていて、私が不足をしていまして、〇×方式で回答せざるをえないところで〇×を回答してしまった私の責任。
安全配慮義務は各ご家庭によって、子ども発育状況によって違うものになってくると思います。お留守番させる場合は鍵をかけるとか、火を使わないとか約束事が家庭内で確認をされている場合は安全配慮義務がなされていると想定していて。
今、ご心配いただいている声のほとんどのオペレーションは虐待には当たらないと考えていますけど、そもそもの安全配慮義務の説明が不足していたことによって不安を広げてしまった。
Q 放置すなわち虐待という認識は変わったと考えていいのか。
A 安全配慮義務が抜けているときが虐待に当たります。車の中に10分放置するだけで子ども、亡くなっちゃうんです。きちんと安全配慮義務を果たす行動をとってほしいという思いで、協議を続けてきた。
質問が、条例改正の部分だけを質問されたので、〇か×かと言えば、そういう風ですよと答えてしまった私の、条例全体をきちんと説明できなかった責任だと感じています。
Q どういう場合が安全に当たるのか。
A 子どもだけで遊んでいる場合は放置に当たります。ただし、子どもに「ここは川沿いだからいっちゃだめだよ」とか、「この公園で遊んでいなさい」とか、「何かあったらすぐ電話しなさい」とか、ケースによって安全配慮義務は違うじゃないですか。あとは、防犯ブザー持たすとか。各ご家庭でそういうオペレーションはしていると思います。
きちっといま一度、子どもと一緒に向き合っていただいて、各家庭で安全配慮について、ご協議いただいて子育てしていただきたいなという思いだけであります。
Q 家庭のあり方について、条例で規制に踏み込むこと自体に反対する意見もある。
A 家庭のあり方に関わっているつもりは全くありません。安全配慮義務については、こうであるべきだとはひとつも申し上げていませんし、そこは各ご家庭で考えていただくことだと、そもそも認識しています。
Q 再び提出するのか。
A ゼロベースでまったく何も考えていません。 きょう取り下げを決めたところなので、ゼロベースで。
Q 県民の方からどういう声があったか。
A 多方面に寄せられていますので、統計的にデータをもっていないが、子育てオペレーションは各家庭で違いますよという指摘とか。シングルマザーの働く環境、子育ての環境を理解してくださいという声は寄せられています。
Q 学童の待機児童など、子育てしやすくなる環境整備は。
A まさにその点がこの条例で目指したところ。社会全体で子育てしていく環境づくりを、今、不足している部分を強化していくことを条例の政策効果として考えていた。
小学3年以下は、学童保育に必ず入所させなければならないと法律にある。達成できていない市町村もある。加速度的に県がバックアップしていく姿勢を示しているつもりだったが、私どもが考えていた方向性ではないところに世論が動いてしまったところがある。今後のわれわれの課題とさせていただきたい。
Q 捉えられ方とは、マスコミの伝え方に問題が?
A 全て私の説明不足だと感じています。
Q 手続き、13日に議決をとる
A そうですね。先例にのっとってやります。
Q 団会議では、他の所属議員からどんな意見が。
A 説明をつくせば理解を広がるんじゃないかという意見も団内でいただきましたけど、私としては条例のシステマティックなところ、構成を説明しても理解を得られる状況ではないと判断させていただき、撤回を提案させていただき、ご理解をいただいた。
Q 子育て家庭が現実にかかえていることと乖離があったのでは。
A 私どもの県議団は若い世代が多くて、現に子育て中の議員もいるので、しっかり周りの声をきかせていただいてきた。乖離があるとは考えていなくて、私の説明不足によって乖離を生んでしまったという捉え方をしています。
Q 委員会審議を終えた後の取り下げ。議論がある問題について、最大会派のおごりではないか。反省点は。
A 正直に申し上げますと、私の説明不足が生んだものだと思っていまして、団内手続き、議会手続きに瑕疵があったものではないと感じています。
小学3年生以下の子どもを自宅に残したしたまま保護者が外出することなど放置を禁止する虐待禁止条例の一部改正案を埼玉県議会に提出した自民党県議団は「県民はもとより全国的に不安と心配の声が広がった」などとして改正案を取り下げることを明らかにしました。
埼玉県虐待禁止条例の一部改正案は、県議会の最大会派自民党県議団が、子どもが放置されることにより危険な状況に置かれることを防ごうと、先週、県議会に提出しました。 改正案では、小学3年生以下の子どもを家などに残したまま保護者などが外出することを禁止するとともに、4年生から6年生については禁止ではなく努力義務としています。 これについて、自民党県議団の田村琢実 団長は、10日午後さいたま市内で記者会見し、改正案を取り下げることを明らかにしました。 その理由について田村団長は「私のことば足らずで県民はもとより全国的に不安と心配の声が広がり、多くの県民、団体などからさまざまな意見をもらった。改正案は現状と乖離があるとは考えていないが、私の説明不足によって乖離を生んでしまい、理解を得られる状況ではないと判断した。県民に心からお詫びする」と述べました。 改正案をめぐって県議団は、これまでの県議会での説明などで、子どもを家などに残したまま保護者などが外出するといった放置は「虐待」にあたり、▽子どもたちだけの自宅での留守番▽子どもたちだけでの登下校も該当するとしてきました。 これに対して、子育て中の人からは子どもの安全のためには必要だという声もある一方、厳しすぎるなどと反対意見が相次ぎました。 また、埼玉県によりますと、10日午後2時までに1007件の意見が寄せられ、このうち改正案に ▽反対意見が1005件、 ▽賛成意見が2件だということです。 さらに、さいたま市PTA協議会が行った改正案に反対するオンラインの署名活動には、10日午後2時までに2万7000人以上の署名が集まったということです。
埼玉弁護士会 尾崎康弁護士 “人の自由制限には慎重な検討必要”
埼玉弁護士会の会長で、子どもの権利を守る活動や子育てに悩む保護者の支援に携わってきた尾崎康弁護士は、取り下げについて「虐待防止のためとはいえ人の自由を制限するには慎重な検討が必要であって、今後、同じような議案を考えていくのであれば、丁寧な聞き取り調査や実態の把握、検証や議論が必要になるのではないか」と話していました。
はたまた、(旧)統一教会と同じ思想を自民の埼玉県議達が持っているのでしょうか?
「((旧)統一教会」を「日本会議」等に置き換えられますね)
他所も国政も・こそ埼玉と同じ?…
…暗澹たる思いにさせられる、否、させられ続けてます…(涙)
これに懲りて、埼玉(ゾク風に書くと最多魔)県に進出しているスーパー等、パートのお母さん頼みの企業は、県外脱出を考えた方が良いでしょう。政治献金なんかしてませんよね?
育児困難県からの転出や転入減の方が先でしょうか?
“国家機関の暴走を止めるための規定”が憲法であるにも関わらず、その憲法に『家族としての義務』を無理やりねじ込もうとしているのが“日本会議”とお友達の自民党の面々なことは宮武さんご存じの通りです。
今回の“埼玉県虐待禁止条例改正案”も『国が無理やり国民の規範を規定しよう』とするおよそ『民主主義国家』の法律や条例とは思えない代物なことが問題なわけですからね。
彼らが『政治家をやらせてはいけない人たち』なのはこの件だけでも一目瞭然ですね。
相変わらずの良記事をありがとうございます。
https://kenpoudoutei.com/jiminsoan-24-1/
☆自民党憲法改正案の問題点:第24条1項|家族制度と忠孝の復活
2020.11.26 憲法道程
◎憲法の改正に執拗に固執し続ける自民党が公開している憲法改正草案の問題点を一条ずつチェックしていくこのシリーズ。
今回は、「家族の尊重」と「家族が互いに助け合う義務」について新設した自民党憲法改正草案第24条1項の問題点について考えてみることにいたしましょう。
条例起草者のある意味「フライング」だったようですね
これがもとで「自民」の中で良識をもつ方々がバッシングを受けなければいいな、と思います
(し、うわべだけで飛びつくことを反省しなければならないな、と改めて考えされられました。今回も「自戒」の重みを改めて知らされました)