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東京都知事を辞任した石原慎太郎氏は、長く自民党の国会議員でした。
彼が1977年に環境庁長官であった当時、水俣病患者の直訴文に
「IQの低い人が書いたような字だ」
と言い放ちました。さらに、患者さんの中に「偽患者もいる」と発言し、これらの発言を厳しく追及されました。石原氏はついに、1977年4月22日、患者団体と水俣病患者に直接謝罪しました。冒頭の写真は石原氏が胎児性水俣病患者である藤吉美智子さんらに土下座している場面です。
それで弱い立場の人に対する態度を反省するということはこの人の場合なく、1999年には東京都都知事として重度障害者の施設を訪問した際に
「ああいう人ってのは人格あるのかね。ショックを受けた。ぼくは結論を出していない。みなさんどう思うかなと思って。 絶対よくならない、自分がだれだか分からない、人間として生まれてきたけれどああいう障害で、ああいう状態になって」
と記者団に語っています。彼は文学者としての発言と言い訳していますが、これは都知事として障害者施設を視察したときの発言です。親御さんたちがこの為政者の言葉を聞いてどう感じるか、考えないのでしょうか。
彼の衝撃を受ける暴言は枚挙にいとまがないのですが、2001年11月6日号にはこんな記事が載りました。
「これは僕がいってるんじゃなくて、・・・・がいってるんだけど、『文明がもたらしたもっとも悪しき有害なものは「ババア」』なんだそうだ。『女性が生殖能力を失っても生きているってのは無駄で罪です』って。男は80、90歳でも生殖能力があるけれど、女は閉経してしまったら子供を生む能力はない。そんな人間が、きんさん・ぎんさんの年まで生きてるってのは、地球にとって非常に悪しき弊害だって…。なるほどとは思うけど、政治家としてはいえないわね(笑い)」
何歳でも、どんな能力があってもなくても、人は人だからこそすばらしいのです。人の価値は条件付きじゃありません。それぞれの個性があるから価値があるのです。それが、日本国憲法が最高価値とする個人の尊厳の理念です。石原氏が憲法を改正するどころか破棄するとまでいうのは偶然ではないと思います。彼には、どんな人も最高に素晴らしいという価値観が理解できないのでしょう。
そして、都知事生活も、もう終わり間際の2012年10月19日の記者会見で、石原氏は米軍横田基地の米軍機騒音の差し止め訴訟を準備する周辺住民に対し、
「訴訟を起こすなんてナンセンスだ」
「それはエゴな話。そんなに眠れないほどの騒音があるわけない」
と暴言を吐きました
横田基地訴訟では何度も騒音公害が受忍限度を超え、違法であることが司法によって認められ、国が損害賠償責任を問われています。2005年に下された新横田基地訴訟の二審東京高裁判決も、違法な基地騒音への補償制度がない状態を
「法治国家のありようから見て異常」
と批判しているのです。それでも、米軍には物言えぬ日本政府からは有効な騒音防止がなされず。2010年度の調査でも基地周辺で航空機騒音が環境基準を超えた地域が16カ所中4カ所あり、米軍機が基地上空で周回飛行を繰り返し、振動を伴う騒音が家族団らんを破壊しているのです。だから、またも裁判をしなければいけないのです。したくてするわけではありません。一般市民が裁判するなんて物凄い負担なんですよ。それがわからないのでしょうか。
住民側に立つべき都知事が、そんな住民のことをナンセンス、エゴ、そんなに眠れない騒音があるわけない、とは何事ですか。昔、アメリカに「Noといえる日本」という本を書いたのはポーズに過ぎず、アメリカ軍の被害を受けている住民に泣き寝入りしろと強要しているわけです。
この人は2万人近い方が亡くなった東日本大震災の直後には、
と言い放ちました。亡くなられた方々、何十万、何百万という生き残ったご家族・ご友人を傷つけ、冒とくする妄言。でも、我々は彼を都知事選で落とすことはできませんでした。
佐藤栄作 中曽根康弘 小泉純一郎 石原慎太郎 橋下徹 悪政無答責・逃げ切りの系譜を断とう
これからの日本は、経済的にも、政治外交の上でも、厳しい時代が続くでしょう。一番人が苦しく、優しい言葉を求めているときに、最も言ってはならないことを言う彼は、単なる失言癖ではなく、政治家として人として、ありようを間違っているのだと思います。
この時代にもっとも国政を担わせてはならない政治家の一人。それが石原慎太郎と言う人物だと確信します。
妄執いまだ果てず、石原慎太郎都知事辞任!さあ衆議院選挙で落としちゃうチャンス到来!!
2012年6月20日、32万人の都民が署名した原発住民投票条例を葬って、傍聴席の市民にこのポーズ。何様のつもりか。
都合よく「民意」をつまみ食いする「小皇帝」石原都知事 原発是非問う住民投票条例案否決で傲慢ポーズ
東京を弄んだ男 「空疎な小皇帝」石原慎太郎 (講談社文庫) | |
斉藤貴男 | |
講談社 |
緊急出版! 石原都政が残した「爪痕」。三期十二年という長期に及んだ石原都政。表現の自由を脅かす青少年育成条例、巨額赤字を抱え破綻した新銀行東京、莫大な費用をどぶに捨てた五輪招致。さらには、執拗に繰り返される外国人や障がい者に対する差別発言。彼は東京に何を残したのか――。『空疎な小皇帝「石原慎太郎」という問題』を加筆改題。
石原慎太郎よ、退場せよ! (新書y) 斉藤貴男 吉田司 洋泉社
老害を撤き散らすだけなら退場せよ! 無責任体質全開の新銀行東京問題、花道にしたいだけの東京オリンピック招致、差別発言とともに進む社会的弱者切り捨て政策、教育現場から教員までもが逃げ出す教育改革、そして身内に甘いだけの人事と処世術…。この十年、新自由主義とナショナリズムの波に乗り、東京に君臨してきた「小皇帝」石原慎太郎だが、「時代に求められた男」の賞味期限はもう切れている。
石原慎太郎の『狂った果実』 (貧困なる精神25集) 本多勝一 金曜日
朝日新聞入社以来約50年以上、ジャーナリストとして書き続ける本多氏。
長年にわたり問題視している石原慎太郎氏を、同じ「日本維新の会」共同代表・橋下徹大阪市長とともにあらためて断罪。
また、体制・権力のチェック機能を失い、政権党広報になり下がっている新聞の体質を批判しつつ、あるべきジャーナリズムを模索するための論考も掲載。
誰も書けなかった石原慎太郎 (講談社文庫) 佐野眞一 講談社
なぜ、彼はこの半世紀、人びとの関心を集め続けてきたのか。「男が惚(ほ)れる男」だった父・潔と、「日本で最も愛された男」と言われた弟・裕次郎へのコンプレックスから、新銀行東京問題までを徹底取材。大衆の心にひそむ欲望を、無意識に、しかし過剰なまでに映し出す鏡であり続けてきた慎太郎の本質を暴く! (講談社文庫)
てっぺん野郎―本人も知らなかった石原慎太郎 | |
佐野眞一 | |
講談社 |
石原慎太郎は、嫌悪の感情にせよ、期待の感情にせよ、彼を見つめる者自身にもおそらく説明できない意識下の感情に、力強く、しかも間違いなくふれてくる男である。(中略) 石原慎太郎を解剖することは、彼に向けられた人びとのまなざしを検証することと、ほぼ同義である。
偉そうにしてるけど、自分はなんぼのもんやねん。
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石原知事“眠れないほどの騒音ない”
横田周辺住民が抗議
東京都の石原慎太郎知事が米軍横田基地(福生市など)の米軍機騒音の差し止め訴訟を準備する周辺住民に対し、「訴訟を起こすなんてナンセンスだ」 と非難した問題で、「第2次新横田基地公害訴訟」準備会は23日、発言に抗議し、被害救済に取り組むよう知事に申し入れました。
石原知事は19日の記者会見で「それはエゴな話。そんなに眠れないほどの騒音があるわけない」と放言していました。
同準備会の大野芳一代表、原告弁護団の関島保雄団長らは、2010年度の調査でも基地周辺で航空機騒音が環境基準を超えた地域が16カ所中4カ所あり、米軍機が基地上空で周回飛行を繰り返し「振動を伴う騒音が家族だんらんを破壊している」と強調。
新横田基地訴訟の二審東京高裁判決(05年)も、違法な基地騒音への補償制度がない状態を「法治国家のありようから見て異常」と批判したことを示し、知事が誤解に基づく発言を訂正し「積極的に被害救済に取り組む」よう求めました。
2012年10月24日(水) しんぶん赤旗
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この文章を読んでジーンときました(T▽T)
日本国憲法も捨てたもんじゃないですね。
僕が生きていくうえでの指針です。
もともと特別なオンリーワン、ってことですよね。
そんな発言をする人がこの国の首都のトップだったなんて、恥ずべき事実。
こういった発言は昔は許されていたのかもしれませんが、今はバッシングを受けなければなりません。
どうかこれ以上日本国民を傷めないでください。
これらを【信念】として行動されてる人がいることに感激したし、心からこの記事を読めて良かったと思いました!
宮武さんを理解するうえで、この文章は一番わかりやすいと思うので
常に見える位置(ブログの上部とか)に書いておいたほうが良いかと思います。
先入観を持って来る人もいるので(僕とか、、、)
勘違いを防ぐとともに、この一文を知ってもらう良いチャンスかも。
余談ですが、、、
個人的に、宮武さんが【脱原発党】という政党を作って出馬してほしいと思う。
日本人は忘れやすいので、原発問題が風化する前のほうが勝てると思いますし。
橋下さんや、福島みずほさんからツイートされてましたし、何か今、宮武さんに風が吹き始めたように感じる。
常駐人さん、素直なお褒めの言葉ありがとうございます。でも風は吹いてませんってばw 政治家になるのは絶対ヤダ!
それより、1998年から教壇に立ち、個人の尊厳を話し続けている私のこちらの記事もお読みください。
いじめや非行の解決策は厳罰化ではなく、「個人の尊厳」を伝えること 子ども未来法律事務所通信25
http://blog.goo.ne.jp/raymiyatake/e/933dfa8ccf174161432bea55392807a5
東日本大震災から半年 本当の復興とは被災者の幸福追求権を保障すること
http://blog.goo.ne.jp/raymiyatake/e/42b02d49d0ccfe185fbc476b2244287c
改めてまとめていただくと、なんとまあこれは…ですね。
百歩譲って若い頃の発言ならともかく、
80になった今でも現在進行形ですからね…。
ランキング1位おめでとうございます。
大日本帝国憲法現存論・占領憲法無効宣言実施手順/南出喜久治
http://www.youtube.com/watch?v=VDlB3wVFXWE&list=PLCDAAF5D9DB60B77B
そうそう、瓦礫でお茶を濁してないで、大賛成の原発も東京に持ってきてくださいよ。
この人の暴言・妄言・失言はまとめられて出版されてます。
良純は、血税たかり一家に在って、自力で食っていてエライ。