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弁護士・元ロースクール教授宮武嶺の社会派リベラルブログです。

橋下徹氏が小沢一郎氏と会談。でも皆さん、安心してください。橋下氏はお金にしか興味がないので政治家復活はしません(笑)

2018年11月08日 | 橋下維新の会とハシズム

小沢氏ってっず~~~~っと橋下氏のことを追いかけてますよね。。。

 

 

 大阪府知事・市長などを務めた維新の会の創設者橋下徹氏が2018年11月7日、国民民主党にいる前原誠司氏の仲介で、自由党の小沢一郎代表と会食したと朝日新聞が報じたことで、心ある市民がざわざわしています。

「大阪市長などを務めた橋下徹・日本維新の会前代表は7日、東京都内で自由党の小沢一郎代表、国民民主党の前原誠司・元外相と会食した。橋下氏は2015年末に市長を退任。政界復帰を自らは否定し続けているが、野党内には待望論がくすぶる。かつての政権交代の立役者、小沢氏との接近は臆測を呼びそうだ。」

橋下徹氏、小沢一郎代表と会食 前原誠司氏がつなぐ?

 なにしろ、橋下氏と言えば安倍首相と並ぶ現代政治の最悪の災厄だった人ですからね。この人がまだ政治家をやっていたら日本の政治はさらにズンドコなことになっていたでしょう。

彼の危険性を書き続けたシリーズは8年で200本以上になりました。

橋下維新の会とハシズム(210)



 かたや、小沢氏はかつての政権交代の立役者で、今でも野党共闘の要の一人と目されています。なので、この二人が会ったということは小沢氏が橋下氏を野党側に引き入れようということか、となりますから、良心的な市民ほど心穏やかでいられないのも無理はありません。

 しかし、私は橋下氏は絶対に政界に復帰することはないと思います。橋下氏が大阪「都」構想住民投票に敗れ、政界引退を宣言した瞬間から、このブログで彼は絶対に政治家として復帰することはないと言い続けているのですが、その確信は揺らいでいません。

 

 

 異常に意地っ張りで負けず嫌いな橋下氏は、前言を翻して毎日毎日嘘ついたのかと言われ続けるのが耐えられないだろうという性格上の問題もあります。

 また、そもそも彼は安倍首相が2012年の自民党総裁選に出る前に維新に引き込もうとして安倍氏復活に手を貸したほどの安倍フリークで、安倍首相と対峙する側にだけは絶対ならないということもあります。

そろそろ安倍政権も終わりに差し掛かるので、野党本を書いたんでしょうね。でも彼は常に安倍自民党の味方です。

 

 

 しかしそれ以上に、彼が政治家を辞めた大きな原因の一つに、タレントから政治家になったら収入ががた減りしたということがあると思うんですね(笑)。

 もともとタレント弁護士として稼いでいたのに、橋下氏は大阪府知事・市長になってからは「身を切る改革」とかなんとかで自分の給料をどんどん減らすパフォーマンスをし続けました。

 お子さんも多いのに、8年政治家をやって、あまりの実入りの少なさにほとほと嫌になったんだと思うんです。

 それが証拠に、政治家を辞めてからは講演だけでなく、すぐに雑誌連載や高額のメルマガを開始。

 

 テレビの復帰にも執念を燃やし、つい最近、彼の所属芸能事務所のタイタンが彼の古巣の維新を相手に、

「あんたんとこが橋下さんの肖像をポスターなど政治に使うから地上波の冠番組がなくなったやないか~」

という数千万円の損害賠償請求裁判を起こしたばかりです(面白くないから打ち切りにされたんや~と、きっと反論されると思うww)。

 

 今でも橋下氏の夢は地上波のレギュラー、冠番組を持つことで、それを目指して細々とインターネットテレビをやっています。

お酒飲みながら放談するっていうこの番組のコンセプトがオヤジで、めっちゃ恥ずかしいの(笑)

 

 

 法律家としてはもとよりタレントとしてもむしろ冴えない橋下氏ですが、政治家橋下は天才であり、天災であり、怪物であると認めている私はもう10年以上彼のウォッチングを続けています。

 しかし、彼はあれほど馬鹿にしていたコメンテーターとして自己表現をし、自己実現(金儲け)ができれば満足なのです。

 大丈夫。

 彼は帰ってきません。

 

大阪府知事選挙に出る前から「2万%出ません」という嘘で政治家人生を始めた人ですからね(笑)。みんなが嘘だろう、嘘つくだろうと思ってるのは無理ないのですが、彼はああ見えて計算高いんです。

 

 

この前は小泉進次郎氏に粉をかけてたみたいだし、前は滋賀県知事の嘉田由紀子氏を担いで日本未来の党を作って惨敗したし、小沢氏の行動パターンは変わらないですねえ。神輿探しの人生というか。山本太郎氏ともそのつもりで組んだのかな。

まあ、少なくとも野党側で政治家をやるはずなど絶対ない橋下氏と今会うというのがもうピント外れだし、小沢氏に国民の生活が第一的なものを求めている支持者にとっては人権蹂躙の橋下氏と会談すること自体が期待外れでもあろうし、ほんとに罪深すぎて引退した方がいいですね。

私にできる市民運動としてもう一回ランキング上位を狙っています。ご協力お願いいたします!一日に1万回もアクセスがあるのに、20人もクリックしてくださらなくて困ってます。橋下氏のツイッターと違いすぎるんで、頼むで、ほんまに!(笑)

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4 コメント

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二人とも、さっぱり訳がわからない (リベラ・メ(私が本物))
2018-11-08 16:51:35
此の二人の行動、さっぱり訳がわからない。一体何を考えているのだろう…。―小沢さん、“ユ党”の橋下氏に“声をかける”と、ろくな事になりませんよ。
返信する
本当ですか (Chroma)
2018-11-10 10:15:09
管理人様
>彼は帰ってきません

本当に、そうなんでしょうか?信じてよろしいですか?いやそうならどれほどよいことかと思うのですが。
ただこれからオリンピックを過ぎたら確実に日本衰退の勢いが加速しますよね。その混乱に乗じてまたコイツが権力を取ろうとするのではないかと気が気じゃないのです。混乱の中だと民は「わかりやすい」言説にコロッと騙されますでしょう。その辺を考えるとどうにも安心できない気がするのです。杞憂だとよいのですが。
返信する
比例区タレント議員なら荒稼ぎ兼ねられるか? (諦めぬ理屈屋)
2018-11-10 18:39:45
宮武さんが断言なさった通りならいいですね。
でも、金もうけって比例区出馬のタレント議員ならできそうじゃないですかね?
壊憲発言を自由奔放にやってマスコミ煽って本でも出せばベストセラーもあるかも。

大阪での業績(悪行❗)もそのうち昔話として色褪せていく。講演会や社会批評タレント稼業
としての箔のつけ直しも兼ねて、気楽な比例区タレント候補者ってのも否定できないのではと思いました。
そうなると支持率0%代の国民民主党主体の野党よりは自民党かな?
返信する
なるほど、そうかもしれない… (nanijiro-i)
2018-11-10 23:19:01
宮武さんのいう、橋下徹は政界復帰しない、お金しか…、という話と同じことを、こたつぬこさんがツイートしているのをいましがた見ました。なるほど、そうかもしれないと思いました。
そうは思いながらも、橋下徹の朝日新書を、幸か不幸か読んでしまった者としては、いくつかの気になることがないではない。以前のコメントの流れでまた書く。箇条書きにする。
1.橋下氏は、中公新書の「ポピュリズムとは何か」(水島治郎著、石橋湛山賞受賞)を読んで、ポピュリズムの野党を構築すべきだと言っている。同書には、欧州の各国のポピュリズム政党が、代表者の変遷・失脚などとともに、その性格を変貌させながら、根を張ってきたさまが書かれている。そうした政党に学ぶならば、維新とは異なるポピュリズム政党を、一度失脚した自身が提唱し、あらたに構築すると考えることもありうると考えているかもしれない、というのが、わたしの読後感のひとつであった。
2.こたつぬこ氏のツイートでは「橋下徹が自民に行くなら2年前に行ってました。」「橋下は著書でも、自民党への対決色を強め、野党をもちあげてますよね。これからリベラルや左派の方が伸びがあると踏んでるんですよ。橋下徹はゴメンだが、勘は鋭いと思いますよ。」自民党への対決色を強めているかどうかわわからないが、自民党を向いているのではだめだということは語られている。そして、「リベラルや左派の方が伸びがあると踏んでる」というのも、同じようにわたしは受け取った。でも、わたしは政治を深く知るわけではないが、新自由主義的な立場に立ちつつ、古色蒼然のナショナリズムからは距離を置こうとするといったスタンスなのかと感じた。
3.橋下氏の本のタイトルは「政権奪取論」。実はこれは、「90年代の証言 小沢一郎 政権奪取論」(これも、朝日新聞社だったのか!)という、2006年刊行の本を、もしかしたら意識しているかもしれないとも思った。本屋で立ち読みしてみようかな。
4.橋下氏の本の発売日は、たしか9月13日。その3日前、音喜多ブログが、新党のクラウドファンディングの記事を書いた。同氏が、ツイッターで〈橋下徹さんの「政権奪取論」読了。これからやろうとしていること・やりたいことがほとんどそのまま書いてあった(笑)。新興勢力や野党がやるべきことは、論理的に考えていけばこれ1つしかない。あとは実際にやれるか、そのための組織が作れるか、だ。〉と書き込んだのが21日。この動きにはつながりがあるんですかね。政治にうといわたしにはわからない。まあ、週刊誌で物議をかもし、これまでの「同志」ともたもとを分かつ彼がかがやくようには思えませんが(笑)。ただ、政党名は「あたらしい党」だから、「維新」「日本新党」「新進党」の「新」が使われている。
5.ただし、橋下氏は、野党にポピュリズム政党化をすすめるのに、あからさまな書き方をしていたわけで、以前にも引用したが、〈日本維新の会は自民党出身者が多い。だから政治家個人の価値観・政治信条だけで言ったら、自民党と同じ方向性になるのは当然だろう。それでは有権者の選択肢は広がらない。/自分の価値観や政治信条などは政権を取ってからしか実現できない。まずは政権を取ることが重要で、野党なのに自民党と同じ方向性を示しても、有権者は自民党の支持に回るだけだ〉(104-5頁)。そのために、実際の政治信条とはちがっていても、自民党とは違う方向から、マーケティングで政策を構築せよと。こういう言い方は、政治家としてはだめだろう。だから、常識的には、政界復帰はしない、ともわたしは考える。そして、橋下氏のツイッターにあふれたかれに追随するツイートには、ふかい違和感を覚えた。
6.いま、「ポピュリズム」(薬師寺仁志、新潮新書)を読んでいる。住民投票と大阪ダブル選挙翌年の3月刊だが、橋下現象を政治文脈に位置づけた、首肯する記述にあふれた本だ。ちかくの書店で初版だったが、もっと読まれていい本だと思った。時節柄、新潮さんの本を買うのにはちょっと抵抗はあったが…
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