この戦後最大の殺傷事件は、同時に、日本最大のヘイトクライム(憎悪犯罪)の一つだと思います。
障害者は生きている価値がない、障害者はいない方がいい、といういわゆる「優生学思想」が根本にある、通常の殺人事件よりずっと根深い問題のある事件です。
相模原市緑区の障害者施設「津久井やまゆり園」で入所者19人が死亡した事件で、殺人容疑で再逮捕された元職員の容疑者(26)が神奈川県警の調べに対し、
「首相宛ての手紙を2月に自民党本部に持参した」
と供述していることがわかりました。
この事件では、容疑者が衆議院議長あてに
「障害者を安楽死させるための法制」
を訴えようと手紙をもっていっていたことがわかっていますが、なぜ、衆議院議長にもっていって安倍首相のところにもっていかなかったか合点がいかなかったのですが、やはり、衆議院議長より2日前に首相に渡すべく自民党本部に行っていました。
事件直後にこのことを明かすと政権批判につながるとみて、今まで隠されていたのではないでしょうか。
この容疑者は、ツイッターで橋下徹氏、百田尚樹氏、高須院長、上念司氏、堀江貴文氏、ケント・ギルバート氏、石井孝明氏、テキサス親父など、右翼・ヘイトないし新自由主義の面々をフォローしていたことがわかっています。
これらも偶然とは言えません。
何より恐ろしいのは、ネット上の匿名投稿では、障害者の存在は有害だとするこの容疑者の行動が理解できると支持する人が多数いたことです。
戦前のナチスドイツではユダヤ人虐殺の前に、優生学的思想に基づき、障害者を数十万人安楽死させる作戦が実行されました。その後、さらなる大量虐殺が行なわれたのです。
人の存在価値に優劣をつける優生学思想は結局すべての人の生存を脅かし、不幸せにするのです。
この不幸な事件をきっかけに、我々の内なる優生思想を検証するべきだと思います。
ネットで堂々と、やったことは悪いけど考えていることは正しい、とこの容疑者を擁護する人がいるというのが、日本社会の今の闇を示していると思います。
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安倍首相宛て手紙も持参 党本部警備見て断念
毎日新聞2016年9月3日 10時38分(最終更新 9月3日 10時55分)
容疑者供述 今年2月、議長宛て手紙手渡した2日前
19人が死亡した相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」の殺傷事件で、元同園職員の植松聖(さとし)容疑者(26)=殺人容疑で再逮捕=が神奈川県警の調べに対し「今年2月に安倍晋三首相宛ての手紙を自民党本部に持参した」と供述していることが、捜査関係者への取材で分かった。党本部の警備状況を見て断念したとも供述しているという。
捜査関係者によると、植松容疑者は「障害者を安楽死させるための法制」などを訴えるため、安倍首相宛ての手紙を持ち、2月13日に東京都千代田区の自民党本部に行ったと供述。周囲の警備などを見て「手渡すのをあきらめた」と説明している。
植松容疑者は翌14日と15日に同区の衆院議長公邸を訪問したことが既に判明している。この際は、「やまゆり園を標的にして障害者を抹殺する」などと犯行計画を示唆する議長宛ての手紙を持参した。14日は公邸職員に受け取りを拒まれたが、15日に再び訪れて職員に手渡した。
調べに対し、植松容疑者は事件の動機について「障害者は『不幸をつくる人たち』だと思った」「社会のためになることをやった」などと供述している。【村上尊一】
自民党のネット応援部隊が「植松容疑者の主張は間違ってない」「障がい者は死んだほうがいい」と障がい者ヘイト!
「J-NSC 自民党ネットサポーターズクラブ」トップページより
■ネットで広がる「植松容疑者の主張はわかる」の声
神奈川県・相模原で発生した障がい者大量殺害事件について、本サイトではその背景に、ヘイトスピーチなど排外主義の蔓延や、自民党による弱者切り捨て政策の影響があると指摘してきた。すると案の定、ネット右翼からは「ジミン叩ければあんな悲惨な事件でも利用するのか」「左翼はなんでも体制批判の道具にするからクソ」「さすが糞アカヒのリテラ」などという反応が寄せられた。
であれば、あらためて事実を確認しておこう。報道によれば植松聖容疑者は「障害者は死んだ方がいい」「何人殺せば税金が浮く」などと主張していたとされるが、いま、ツイッター上ではその主張に同調する声が広がっている。
〈そうやってみんなすぐ植松容疑者が異常だと言い張るけど行動がよくなかっただけで言ってることは正論だと思う〉
〈植松の言ってることはこれからの日本を考えるとあながち間違ってはいない〉
〈穀潰しして連中に使われる予定だった税金を節約して、国の役にたったよ彼は。弱いものって誰? 精神障害者はどんなに暴力や暴言はいても罪に問われない無敵の強者だよ?〉
しかも、これは複数のアカウントによる発言だが、彼らは〈自民と公明が勝ってるのみるとマジでせいせいする〉〈安倍総理を応援してる自分がいる〉〈【拡散】安倍晋三に総理大臣を辞めて欲しくないと思う人はRT〉などともツイートしている。こうした障がい者ヘイトを垂れ流している連中の多くが自民党支持者、あるいは安倍政権が醸成させている空気を身にまとっていることは、もはや疑う余地がない事実なのだ。
■自民党ネトサポ会員が「植松の言うように障害者はいなくなるべき」
さらに、「自民党ネットサポーターズクラブ会員として愛国という視点から自らの意見を論理的に述べる」という副題のついたあるブログが、事件後、「重度障害者を死なせることは決して悪いことではない」なるタイトルの文章を公開していることも確認できる。自民党ネットサポーターズクラブ(J-NSC、通称ネトサポ)とは自民党公認のネットボランティア組織。政策ビラ配りやネットでの世論工作などを担当する部隊で、安倍首相はその最高顧問のひとりに名を連ねている。
その“自民党のネット別動部隊”の会員を自称する人間のブログが、植松容疑者の“虐殺思想”に共鳴している事実は重い。
まず、このネトサポは、植松容疑者が「障がい者なんていなくなればいい」という趣旨の供述をしていることについて、〈植松の言葉自体には実は聞く価値のある部分もある。それは「障害者は邪魔である」という観点だ〉と書いている。以下、吐き気をもよおす障がい者差別やジェノサイドの扇動が続く。紹介するのもためらわれるが、コアな自民党支持層がどのようなことを考えているのか確認するためにも、このネトサポの文章をそのまま引用する。
〈考えてみてほしい。知的障害者を生かしていて何の得があるか?まともな仕事もできない、そもそも自分だけで生活することができない。もちろん愛国者であるはずがない。日本が普通の国になったとしても敵と戦うことができるわけがない。せいぜい自爆テロ要員としてしか使えないのではないだろうか?つまり平時においては金食い虫である。
この施設では149人の障害者に対し、職員が164人もいる。これではいくら職員を薄給でき使わせたところで採算が取れるはずもない。そんな状況では国民の税金が無駄に使われるのがオチである。無駄な福祉費を使わなくて済ませることが国家に対する重大な貢献となる。だからこそ植松が言うように障害者はいなくなるべきなのである。〉
要約するまでもない。「自爆テロ要員としてしか使え」ず、「いなくなる」ことが「国家に対する重大な貢献」などとのたまうこのネトサポは、障がいをもつ人たちが「生きる」ことを、直裁的に否定しているのだ。
■石田純一や野田聖子にも「障害者の子ども殺せ」と迫るネトサポ
しかもこのネトサポは、植松容疑者の供述ににわかに感化された結果、“障がい者抹殺思想”をさらけ出しているわけではない。事件前の投稿でも、障がい者やその家族に対するヘイトをぶちまけているのだ。たとえば、7月9日にはタレント・石田純一の都知事選立候補の意向の報を受けて、〈もしも都知事になりたいならばまずは自分の子を死なせてからにするのが筋であろう〉と書いている。
〈石田には東尾理子との間に子供が1人いるが、そいつはダウン症である。つまり育てるのにカネがかかる。東京都知事は言うまでもなく公務員である。公務員は国民のために尽くすのだから無駄遣いをしてはいけない。だからこそ無駄遣い以外の何物でもない子供は死なせるべきなんだ。無駄な医療費を使わなくて済むのだからこれは国家に対する重大な貢献となる。政治家なのだから率先して自分の子供を見殺しにできるようにならなければいけない。〉
念のため言っておくが「石田純一と東尾理子の子はダウン症」というのはデマだ。いずれにせよ、この自民党支持者の“障がい者は税金の無駄遣いだから殺すべき”という考え方は、かなり根深いものがある。7月19日には、野田聖子衆議院議員についても、〈絶対に総理にしてはならない人物だ。その理由は野田の子どもの存在である〉などと述べている。
〈野田議員の子どもは重い障害をもっており、1年で9回の手術を受け、脳梗塞になり産まれてからずっと入院、人工呼吸器を装着し、経口摂取は不可、右手右足に麻痺があるという体たらくである。当然この子供にかかる費用はバカにならない。総理大臣として意味のない支出は実に致命的だ。国会議員は言うまでもなく公務員である。公務員は国民のために尽くすのだから無駄遣いをしてはいけないのだ。
だからこそ野田は総理大臣になりたければ、無駄遣い以外の何物でもない子供の治療を即刻辞めるべきでなのだ。もちろん死んでしまうが無駄な医療費を使わなくて済む。これこそ総理大臣に求められる国家観なのだ。政治家なのだから率先して自分の子供を見殺しにできるようにならなければいけないのだ。〉(原文ママ)
なお、この投稿の冒頭で、野田氏が安倍首相の総裁任期延長をけん制する発言を行ったことに対して、〈1議員の分際で自民党にたてつく発言をしてのである。大変許しがたい〉(原文ママ)としていることから、このネトサポは、熱烈な安倍晋三シンパと見るべきだろう(ちなみに、このブログの「愛国リンク集」には安倍首相の公式HPがリンクされている)。
■自民党支持者が障がい者排除の根拠にしているのは自民改憲案
さらに2013年9月3日にも、同様に野田氏に関して〈自分の子供を見殺しにできるようにならなければいけない〉と述べているのだが、注目すべきは、その投稿がこのように結ばれていたことだ。
〈こういう自分勝手な人間が増えたのも日本国憲法のせいである。自由を謳い、権利を行使しなくてよいという天賦人権論が日本人を堕落させたのである。だからこそ自民党は天賦人権論を否定する憲法案を出したのである。この憲法が通れば国民の血税を使っても他人に対する感謝の心を持てるようになる。
自民党は野田議員と改憲案の矛盾を解消するために野田議員に子供の延命治療を中止するよう勧告するべきだ。どうせこのまま生きていても長生きはできないし、治療費がさらにかさんで国民が迷惑を被るだけである。それよりも子供なんかさっさと死なして日本のために死んだと持ち上げたほうが自民党の勝利に貢献することになる。だから野田議員は決断をするべきである。母親としてよりも国家公務員としての立場が優先されるのは当然なのだから。〉
ある意味でこのネトサポが述べていることは“正しい”。もちろん「子供なんかさっさと死なして」などという、どうかしているとしか思えない主張のことではない。いささか逆説的だが、この暴論は、自民党が2012年に発表した改憲草案の本質を、的確に説明しているのである。
いうまでもなく、天賦人権説とは、すべて人間は生まれながら自由にして平等であり、誰もが幸福を追求する権利をもつというもの。日本国憲法のいわゆる三大原理のひとつ「基本的人権の尊重」の根底をなす思想だ。しかし、自民党改憲草案では、起草委員である片山さつき参院議員が〈天賦人権論をとるのは止めよう、というのが私たちの基本的考え方です〉(片山氏ツイッターより)と発言しているように、これをすべての人間から剥奪すべく企図されている。
事実、自民党改憲草案は、個人の権利に対して〈責任及び義務が伴う〉と強調し、現行憲法が個人の権利利用の目的や幸福追求の条件として付す《公共の福祉》を軒並み〈公益及び公の秩序〉なる文言にすげ替えている(草案12、13、29条)。
上述のネトサポが障がいを持つ人間を「死なせるべき」なのが「国家に対する重大な貢献」であると繰り返すのは、まさにこの《公共の福祉》から〈公益及び公の秩序〉への変更の本質をつく解釈だろう。その意味において、このネトサポが述べる“障がい者の存在は、自民党憲法草案と「矛盾」する”というのは、まったく正しい認識と言わざるをえない。
言い換えれば、このコアな安倍支持者は、“すべての人間が平等に有す権利を剥奪し、国家の元に人権を制限すべき”という自民党改憲草案のストレートな体現者なのである。
そして、今、安倍首相の周りにいる自民党の極右政治家たちも、直接、口には出さないものの、おそらく、このネトサポと同じく「障がい者や役に立たない老人はいなくなった方が国家のためである」くらいのことは考えているはずだ。
実際、石原慎太郎や石原伸晃、麻生太郎らは、過去に障がい者や高齢者に対して安楽死を口にしたり、「いつまで生きているつもりなのか」などといった暴言をはいてきた。植松容疑者、それに同調して「障がい者は死なせろ」と叫ぶネトサポ、そして障がい者を邪魔者扱いする自民党の極右政治家……この三者は完全に同一線上にいる。そのことを指摘することのどこが「政治利用」なのか。
ネット右翼たちは「左翼はなんでも体制批判に結びつける」「相模原の事件を政治利用している」などとほざくが、これは完全に逆だろう。実に、自民党はこの大量殺害事件を受けて、早くも人権否定の思想を法で具体化させる意向を示している。
28日、元参院副議長の自民党・山東昭子参院議員が、今回の事件に関して“犯罪を犯した人間や示唆をした人間にはGPSを埋め込んで把握するようなことを考えるべき”との趣旨を記者団に伝えた。その上で、山東氏はこのように発言している。
「人権という問題を原点から見つめ直すときが来ている。ストーカーもそうだが、人権という美名の下に犯罪が横行している」(毎日新聞7月29日付より)
何度でも言うが、上のネトサポによる“障がい者抹殺思想”も、山東氏の“人権白紙化発言”も、まさに今の自民党の本質を表したものだ。
しかもこれは、ひとりのラディカルなネット右翼による戯言や、いち自民党議員の暴言では決して片付けることはできないだろう。実際、前述したネトサポの野田聖子氏に対する投稿には7000を超える「いいね!」がついている。また、テレビメディアなどのマスコミは、この障がい者大量殺害事件の容疑者の供述にネットでこれだけ賛同の声があがっている現実を無視して、「植松容疑者の心の闇」などとごまかし続けている。そして当然のように、この機に乗じた山東氏のトンデモ発言についても、まったく追及するそぶりを見せていない。
一部の冷笑主義者は「言うほど日本は右傾化していない」「左翼の妄想」などと呑気なことをのたまっているが、いい加減に気がつくべきだろう。私たちはいま、こうした“弱者抹殺発言”や“人権白紙化発言”が許容され、しかも多くの共感まで得られている社会を生きているのだ。もはや「右傾化」どころではない。その異常性に真剣に向き合わなければ、この国は本当に後戻りできないところまでいってしまうだろう。
(梶田陽介)
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震災の時にも「オスプレイ」を持ち出すなど、ガッカリさせられっぱなし。
左派系の劣化を感じる今日この頃です。
命に対し、謙虚さを持たないと、天罰が下る可能性を感じます。
しかし、この犯人に匿名とはいえ、その優生学的な思想に賛同した人は自分達が劣化した馬鹿と認定され抹殺対象になるとは思ってないのかなあ。世界から見れば奴隷状態で働き、おんぼろ原発を地震や津波の危険がある場所で動かしたいというネトウヨや安倍支持者の方が排除すべき危険な集団のような気がするんですが。
日章旗や旭日旗等の布切れや君が代等の歌を愛する人たちなんですかね。
仮に重度の障害を持っていても、いつか医療が進んで、普通の人と同じ様に生活でさる様に成るかもしれないと希望する事すらも出来ないんですか?
それから、優生学思想ですけど、最後の一匹になるまで頑張るつもりですか?
まぁ、全てが後ろ向きで回帰思考の今の愚かな政権、及びこんな政権をサポートしている連中に何を言っても無駄でしょうけど…
震災の時にも「オスプレイ」を持ち出すなど、ガッカリさせられっぱなし。
左派系の劣化を感じる今日この頃です。
命に対し、謙虚さを持たないと、天罰が下る可能性を感じます。」と人の命を「政治利用」するK氏でありました。
いつになったらこの人、文体の統一された日本語書けるようになるんでしょうか?
【 植松容疑者の「正気」と闘うために
障害者の娘持つ最首名誉教授に聞く】
> 相模原市の障害者施設で起きた殺傷事件。和光大の最首悟名誉教授(79)=環境哲学=は、事件の一報を聞いて「ついに来たか」と思ったという。三女の星子さん(40)はダウン症で、複合障害がある。最首さんは容疑者を「正気。共感する人たちもいるだろう」とみる。
> 生産能力がない者は『国家の敵』や『社会の敵』であり、そうした人たちを殺すことは正義だと見なす。確信犯だ」
深刻なのは、犯行のそうした根拠を「異常な妄想」と片付けられない点だ。それが「いよいよ来たか」と思った理由でもある。
> 一例として、最首さんは臓器移植の関連でちらつき始めた「与死」の議論を挙げる。国民の合意によって、合法的にある一定の状態に達した障害者や高齢者に死を与えようという考えだ。
「安楽死、尊厳死の次に出てくるだろう。出産を含む生産能力のない者は社会の一員に値しないと見なす風潮がある。高齢者や、重度の障害者も『社会の敵』と見なされかねない。」
> (娘について)「この子が二十歳になるまで、私も妻も別の機会に一回ずつ『この子がいなければ』と言ったことがあった。一回ずつだけ」
容疑者のような第三者や国家が「代行」し、決着を付けることだけは絶対に許せないという。
「(そうなれば)八つ裂きにしたい」
> 最首さんは「二〇二五年問題」に注目する。
二〇二五年、団塊の世代が七十五歳以上の後期高齢者にな約二千二百万人に上ると予想されている。社会保障費の増大、介護・医療従事者らの人手不足が懸念されている。
「寝たきりの人が多く、認知症患者も爆発的に増える。対策は全く進んでいない」と指摘する。
「『働かざる者食うべからず』という論理が持ち込まれ、超高齢化社会に向かって、社会に冷気が忍び寄っている」と危ぶむ。
> ( 植松容疑者の手紙中にある、「職員の、生気に欠けた瞳」という指摘について)
最首さんは
「職員らは過酷な勤務や低賃金に押し込まれてきた。それへの怒りは職員らの共感を呼ぶだろう」
と警鐘を鳴らす。//
東京新聞2016年7月30日付朝刊掲載 (了)
(適宜まとめましたが、元記事は大変素晴らしいので、是非お読みいただけたらと思います)
以前この記事を読んで投稿したいと思っていたが、打ち込むのが大変なので放置していた。ネットでアップされていたので、お借りしました。
「与死」。
生産性に欠ける人に「死を与える」。
高齢者、障害者を支えきれなくなって、「ある基準」の下に、
「こいつは死ぬのが適当だ」
と、他人が判断をくだす。
そんな日が来るのだろうか?
恐ろしくてぞわぞわする。
罪なき人に死刑宣告をしたり、実際に手を下したりする権限を、特定の役職の者に与えるということだ。
そんな傲慢なこと、許されるのだろうか?
そんな世の中が住み良いだろうか?
安倍を支持するネトウヨたちは、そのような措置がわが身に降りかかることを露ほども考えていない。
自分の肉親や、老いたり病に倒れたりした自分が排除されるかもと考えるほどの想像力がないのだ。もちろん結果に責任も取らない。
植松は措置入院のあと、生活保護を受けていた。ネットに「そろそろ保護が終了してカネが無くなる」というような書き込みをしていたそうだ。
排除されるべきは、植松の論理でいけば自分自身だ。
自身は生保を受けながら、障害者は排除されるべきだが、自分は価値ある人間だから排除されるべきでない、と考えていたのか?
障害者を排除し、なおかつ生保を受けるような状況になった自分自身をも社会的に殺したのか?
植松本人は前者だと思っているのだろうが、結果は後者である。
そして植松は、天賦人権説を否定する安倍らの思想を内在化し、実行したモンスターだ。こんなのに同調する人間が蔓延り、ネット上にそんな声が満ちるなんて、恐ろしい世の中になってしまった。
貧すれば鈍す、とはこのことだろうか。
内容のないコメントを無理して書くのは痛々しいからヤメれ!
しかも今回のは痛々しいレベルを通り越して、不快感Maxだわ。
> 命に対し、謙虚さを持たないと、天罰が下る可能性を感じます。
どの口でそんなセリフを言う? w
こんな因業な所業を繰り返していると、その天罰、自分に下るで。
ほんま。
選挙の時期はそれがひどくなるので読む気も失せると、僭越ながら申し上げて来ました。
人権派弁護士としての、弱者の立場に立った目から鱗の記事を期待していることを再度申し上げておきます。
今回の記事は凶悪犯罪者によって弱者が犠牲になった事件にも拘わらず、弱者のための視点ではなく、政権批判のための視点になっているように思えて、残念でなりません。
オスプレイの話あたりから収まる気配を未だ感じませんが、記事を書いても書いても、選挙は敗れ、時間と共に下がるはずの安倍内閣支持率はむしろ上がったりするので、イライラが続いているのでしょうか。
今回の記事も、あたかも一部の保守系論壇の影響を受けて犯行を行ったかの様にも受け取れる文章ですし、これでは犯罪が起こるたびに犯人を特定民族にしようとする「ネトウヨ」や、悪いことは全部ユダヤ人のせいにして迫害したナチスのやり方と同レベルではないですか?
>我々の内なる優生思想を検証するべきだと思います
まさに、ご自身や、常駐する熱狂的ファンと共に
「リベラル派弁護士=インテリ>>>>ネトウヨ」
と思っていないかどうかしっかり検証しないと、まともな読者が減って行くのではないでしょうか?
(よく覚えていないですが、ポチッとお願い。をポチッとすると以前は8000くらいありませんでしたっけ?)
以前もコメントさせて頂きましたが、私は(元)在日コリアンです。2年前くらいだったと思いますが、私がアメブロを書いていた時に、ネトウヨから「ヒトラーの優生思想を日本で適用させて、韓国人を処刑してやる」というコメントがありました。
ヒトラー崇拝しているネオナチのようなネトウヨは多いです。
ネトウヨは自然災害があるたびにツイッターなどを使って「在日コリアンが井戸に毒を入れたり、日本人を殺している」などという事実無根のデマを流し、在日コリアンへの殺害を呼びかけています。
現在の日本で関東大震災のときの朝鮮人虐殺を再び起こさせようとしているということです。
ネトウヨの思想も植松容疑者の思想も、あまり変わりはありません。植松容疑者もネトウヨみたいに安倍が大好きなのでしょう。だから植松容疑者は安倍に褒められたくて、手紙を持って行ったんだと思います。