「含羞」(がんしゅう)、という言葉をご存じでしょうか。
ひらがなで言うと、はにかみ、のことですね。
実は、イランの映画は世界で高く評価されているのですが、その水準の高さを称えるときに、私はこう言って説明していました。
「欧米系の言語にはないのですが、イランには日本と同じく『はにかみ』を意味する言葉があるのだそうです。
だから、小津安二郎の世界もイランの人には良く伝わるんですよ」
と。
でも、それこそイランの方々に対して申し訳なく「恥ずかしい」ので、もうこの話を人にするのはやめにします。
安倍首相を礼賛するリーフレットを自民党が国会議員全員に配ったのですが、
「安倍首相ほど海外の首脳と渡り合える首相がいたでしょうか」
「稀有な政治家であり、首相なのです」
「もはや安倍首相は世界のリーダーとなり、国際社会でのプレゼンスはますます高まっている」
「安倍首相に代わる政治家がいるとは思えない」
などという言葉がちりばめられているとか。
このどこに、かつての「美しい国」の含羞があるでしょうか。
特に、安倍首相が世界のリーダーになったなどという話は初めて聞きました(笑)。
トランプ大統領には兵器を押し売り・爆売りされ、プーチン大統領には北方領土を2島でいいから返してと言ったのに経済援助をやらずぼったくりされ、外交上の得点なんて一点も取ったことがありません。
これに対して、野党に対しては、立憲民主党や国民民主党は「さもしい」政党。社民党はオワコンで、共産党は幻想。
朝日新聞などメディアに対しては
「批判というより難癖レベル」
「森友・加計学園問題が延々と取り上げられる異常さを判断できないメディアこそ異常」
とこき下ろしています。
もはや唯我独尊、安倍首相は宗教的と言っていいほど持ち上げ、他の政党や批判的な新聞の事は仏敵、神罰が下るといわんばかりです。
毎日新聞はまるでネトウヨのようだとこの冊子についての記事に見出しを付けていますが、私に言わせればこれは安倍首相の大嫌いな北朝鮮そっくりです。
国の指導者は無謬(誤りがないこと)で、批判してはならないという全体主義思想丸出しなのが、この自民党の小冊子。
民主主義の根本は価値相対主義にあるということがまるで分っていないのでしょう。
こんな政党に憲法に手も触れさせてはなりませんね。
かつて今の日本も八紘一宇の精神が必要だと説いた三原じゅん子議員が、安倍首相の問責決議案に対して反対討論に立ち、野党に「恥を知れ」と言ったのですが。
この人を代表にして国会で演説させる自民党の人材不足こそ、恥を知るべきでしょう。
よろしかったら大変お手数とは存じますが、上下ともクリックしてくださると大変うれしいです!
毎日新聞2019年6月29日 13時00分(最終更新 6月29日 13時07分)
自民党本部が所属国会議員に配った冊子が物議を醸している。安倍晋三首相を「稀有(けう)な政治家」と称賛し、他党やメディアを徹底的に非難する内容だ。インターネット上で「まるでネトウヨ(ネット右翼)」「カルト的だ」とも評されるこの冊子を、識者はどうみるのか。【大場伸也/統合デジタル取材センター]
冊子は「フェイク情報が蝕(むしば)むニッポン トンデモ野党とメディアの非常識」と題され、6月に入り、自民党所属の国会議員事務所などに配られた。全142ページで、情報サイト「テラスプレス」がサイトの記事に加筆・修正して編集・発行したとしている。
テラスプレスの運営主体や連絡先は不明で、党本部の広報担当者はテラスプレスとの関係について「運営などには関与しておりません」と説明。冊子を配った経緯については「他の大手新聞の社説やコラムのように説得力のある内容であることから、通常の政治活動の一環として、参考資料として配布した。特に参院選向けということではない」としている。
野党、メディアを徹底非難
冊子では、よだれを垂らした立憲民主党の枝野幸男代表のイラストを掲載して「革マル派に近い」と断じたほか、「立憲民主党や国民民主党はさもしい政党」「間違いなくオワコン(終わってしまったコンテンツ)の社民党」「共産党は幻想をまき散らかしているだけ」などと他党を徹底的にこきおろしている。
さらに、朝日新聞や毎日新聞などのメディアに対しても「批判というより難癖レベル」としたうえで「森友・加計学園問題が延々と取り上げられる異常さを判断できないメディアこそ異常」「政府を批判していればいいという姿勢は、日本にとってプラスになりません」などと非難している。
安倍首相を手放しで礼賛
一方で、安倍首相については手放しの礼賛を繰り返す。「安倍首相ほど海外の首脳と渡り合える首相がいたでしょうか」「稀有な政治家であり、首相なのです」「もはや安倍首相は世界のリーダーとなり、国際社会でのプレゼンスはますます高まっている」「安倍首相に代わる政治家がいるとは思えない」などの言葉が並んでいる。
また、首相が披露した「自衛官の子息が『お父さん、憲法違反なの』と涙を浮かべていた」というエピソードに対し、野党議員が国会で「実話か」と問いただしたことについて「首相発言をまるで嘘(うそ)かのように言う野党議員のお粗末さにはあきれ返るほかありません。このような野党議員こそ、首相の訓示を読み、自衛隊の置かれた環境を学ぶべきでしょう」と批判している。
三原氏の演説にも影響か
冊子の主張に影響されたのか、24日の参院本会議では、野党が提出した安倍首相への問責決議案への反対討論に立った三原じゅん子参院議員(自民)が、首相への「個人崇拝」を前面に押し出した。冊子と同じようなトーンで「民主党政権の負の遺産の尻ぬぐいをしてきた安倍総理に感謝こそすれ、問責決議案を提出するなど全くの常識外れ。愚か者の所業とのそしりは免れません」「野党のみなさん、恥を知りなさい!」と糾弾した。
五十嵐仁・法政大名誉教授(政治学)は、冊子や三原氏の演説について「こんな誹謗(ひぼう)中傷の冊子を党本部が配るなんて、昔の自民党だったら考えられない。長期政権の弊害で『安倍さんバンザイ』という個人崇拝が強まり、野党やメディアを攻撃してもかまわないという雰囲気がまん延して議会政治の節度が失われている。参院選の結果次第では、首相の独裁的、専制的な傾向がさらに強まる恐れがある」と話した。
また、ジャーナリストの江川紹子さんは冊子について「嫌いな相手を思いきり侮蔑してスカッとするようなネット上の風潮が、一般市民のリアルな空間を飛び越え、永田町に伝播(でんぱ)したような感じ。誰かが自己満足のために作ったようなセンスの悪さだ。これでは読む人を引きつけないし、プロパガンダにもならないのではないか」と述べた。三原氏についても「安倍首相にこびて野党を罵倒したけれども、彼女が取り組んでいるがんの問題など、課題によっては野党と一緒に作業をすることも多く、決定的に相手を否定しては政治にならないはず。期待していただけに残念だ」と話した。
毎日新聞2019年6月25日 22時17分(最終更新 6月26日 10時19分
「問責決議案の提出は愚か者の所業」。野党が提出した安倍晋三首相の問責決議案が採決された24日の参院本会議で、反対討論に立った三原じゅん子参院議員(自民)が厳しく野党を指弾した。参院選が間近に迫って戦闘モードに入っているとはいえ、やや乱暴で品位に欠ける発言ではないか――。【吉井理記、江畑佳明/統合デジタル取材センター】
「野党よ恥を知りなさい!」問責決議案で
三原氏は真っ白なスーツ姿で壇上に現れた。眼鏡をかけ、議場に響き渡る声で訴えた。
まず年金について、「民主党政権の3年間、年金支給額は増えるどころか引き下げられていたのです。はっきり言って、無為無策だったのであります」と強調。
次に安倍政権の経済政策の成果を「正社員を130万人以上増やしました」などと称賛した。その後、旧民主党時代について「連鎖倒産という言葉が日本中を覆っていました。まさに悪夢だったのであります」と痛烈に批判した。
そして「民主党政権の負の遺産の尻ぬぐいをしてきた安倍総理に感謝こそすれ、問責決議案を提出するなど全くの常識外れ。愚か者の所業とのそしりは免れません」「野党のみなさん、恥を知りなさい!」と糾弾した。
事務所には賛否両論の声
この「三原演説」に対し、ツイッターでは「なぜ感謝しなきゃならないかわからない」「第1次安倍政権の『消えた年金問題』が民主党政権誕生の一因になったのも知らないのか」といった批判が渦巻いている。
三原氏といえば、俳優出身でドラマ「3年B組金八先生」などに出演。また、カーレーサーとしての活動や、子宮頸(けい)がんを乗り越えた経験でも知られる。2010年の参院選で初当選し、現在2期目となる。
実はこれまでにも、「恥を知れ」発言をしたことがある。2013年12月、参院本会議で、旧民主党が提出した岩城光英・参院議院運営委員長(自民)の解任決議案への反対討論だった。三原氏は「どうして国民から相手にされなくなったのか、全く理解せず、反省もしていない」「民主党のみなさん、恥を知りなさい」などと厳しく追及した。
また、15年3月には参院予算委員会で「『八紘一宇(はっこういちう)』は日本が建国以来大切にしてきた価値観」などと述べたことも。「八紘一宇」は戦前に日本の侵略行為を正当化するための標語として使われていただけに、各方面から批判の声が上がった。
では今回の演説は誰が書いたのか。三原事務所の担当者は「討論の原稿は党と相談しながら最終的には本人の責任で作成した」と説明。また、事務所には「よく言ってくれた」といった称賛の声や、「野党や国民に失礼だ」といった趣旨の抗議も寄せられているという。
「上から目線」の「少数派攻撃」
そもそも参院は「良識の府」「熟考の府」などと呼ばれ、衆院とは違った議論が持ち味のはずだ。
半世紀にわたり、永田町をウオッチしてきた政治評論家、森田実さんは「政権与党としてあるまじき振る舞い。長い戦後の国会でも、与党がこんなひどい演説をするのは初めてではないですか」と激怒する。
その理由はこうだ。「権力を持つ多数派たる与党は、少数派の野党の異論に耳を傾ける謙虚さが常に求められます。それが民主主義の基本です。なぜなら、少数派の声を無視して、国策を誤った事例は古今東西にあるからです。人類の知恵と言ってもいいものです」
ところがその野党に対し、三原氏は「恥を知れ」と指弾し、さらには「愚か者」とまで言い切った。
森田さんが怒りを込めて解説した。「野党が与党を激しい言葉で責めることはあるんです。それは少数者の抗議・抵抗の手段としてです。でも今回見せられたのは、強大な権力を持ちながらなお、『上から目線』で少数派を攻撃する『圧政者』の姿です。その攻撃は、自民党を支持しない国民にも向けられているんです。昔の自民党なら、こんなことは許されませんでした。誰も止めなかったのでしょうか」
よろしかったら大変お手数とは存じますが、上下ともクリックしてくださると大変うれしいです!
比較するなら、より身近に大日本帝国という
他に類を見ない糞国家があっただろう。
これで、漫画文化をリードする日本の政党とは・・・。
こちらにちゃんと残ってます。
https://www.jimin.jp/election/results/sen_syu45/hikaku/index.html
しかしアホウヨどもは、風刺漫画家がアベを描いたら「印象操作ダー」の大合唱する癖に、こういう時にはなあんにも言わないのね。自分軸がないわけだ。わかりやすいねー。
山本太郎参議院議員は、れいわ新選組を立ち上げて臨むようです。
さあ、山本太郎氏の本気度を見せてもらいましょう。
https://mainichi.jp/senkyo/articles/20190703/k00/00m/010/201000c
つくづく小っさい野郎だ。為政者のくせに印象がどうとか曖昧な事を「討論」で口にするんだからどうしようもない…と言いつつ、これはわかって言ってるんだろうなとも思う。
要するに有権者も論旨なんかどうでもよくて、「印象」だけで判断してると踏んでの発言なんだろうね。
実際北海道知事選もそんな感じだったし。曖昧な言葉ばっかり並べる鈴木の若造が、夕張再建という「印象」だけで圧勝しちゃいましたんでね…道民も情けねえやね。恥ずかしいったら。
今度もきっと高橋が知名度だけで票を集めるんだろうなと。多数の日本人にはイメージ以外の判断基準がないのかもねー。
まあここのコメント欄にもよく論理じゃなくてイメージだけで議論ごっこしてドヤ顔する御仁が来るけどねー。そういう奴らはあたしも不倶戴天の敵だと思ってます(ラベンダさんの表現拝借)。
流行っているというより、あるお方が、そのように言えば相手の意見を封じ込められると思っているだけなのかもしれませんが。
ということで、「印象操作だ」といちゃもんを付けられないように選挙期間中だけ元の「ゴメンテイタ―」を名乗ります。私は、3日16時17分の投稿者です。
さて、選挙が始まりました。
各党・団体の公約・訴えをしっかり見て投票を決めたいものです。
現時点で既に、4色の色分けができそうです。
①現状(現政策・方針)維持、②部分的に目新しい公約を掲げているが現状維持、③部分的に現状を変えるとしているが根本的変化はさせない、④現状の問題点を根本から変える の4色です。
④は私の知る限りでは1団体です。
日本の現状をまじめに考えたら、そしてその先の予想をしたら、私は④を選ぶしかないと考えます。
誰のための政治なのか、何のための政治なのか。
国は国民を幸せにするために活動しなければいけないと思いますが、今の施策で皆さん幸せですか。幸せになれると思いますか。
少し前まで言われていて、もう忘れ去られている「1%VS.99%」。思い出してください。