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弁護士・元ロースクール教授宮武嶺の社会派リベラルブログです。

小西議員が公開した文書について「捏造でなければ閣僚・議員を辞職するか」と問われて「結構だ」と答えた高市早苗大臣は、文書が真正でも「その中の自分の発言は捏造だ」と言って議員を辞めない魂胆だ(笑)。

2023年03月06日 | #安倍晋三が諸悪の根源

自分に質問している立憲民主党の小西ひろゆき議員を見つめる高市早苗大臣。

かつてこんな怖い顔をした国会議員を見たことがない。

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  安倍首相は2014年11月18日、当初は2015年10月だとされていた消費税率引き上げ10%へのの時期を1年半先送りすることを記者会見で発表しました。

 会見で、安倍首相は

「来年(15年)10月の引き上げを18か月延期し、そして18か月後、さらに延期するのではないかといった声がある。再び延期することはない。ここで皆さんにはっきりとそう断言いたします。平成29年(17年)4月の引き上げについては、景気判断条項を付すことなく確実に実施いたします」

と述べて衆院を解散して、2014年12月の総選挙で自民党は大勝したんです。

 そして、2016年6月1日、安倍首相は首相官邸で会見し、2017年4月に延期したた消費税率引き上げの時期をさらに2年半延期し、2019年10月にする意向を表明しました。

   この時の安倍首相の言いようが凄くて、

「今回、再延期するという私の判断は、これまでのお約束と異なる新しい判断。『公約違反ではないか』とのご批判があることも真摯に受け止めている」

などと理解を求めたんですね。

↓ ↓ ↓ ↓

 

 

 いや、消費税の税率アップをしないことはいいことなんですよ。

 実際、再延期した消費税率アップを2019年10月に本当にしたら、案の定悪かった景気がさらに減退して、その直後にコロナが来たので日本経済は散々なことになったのですから。

 しかし、これまで言ってきたことを翻すときに

「これまでのお約束と異なる新しい判断」

という言い方、言い訳ってあります!?(笑)

 それって平たく言うとこれまで言っていた約束を破るってことですよね。

 嘘つき名人の安倍首相が新しい嘘の技術を生み出したので、わたくし、ビックリしたのをはっきりと覚えています。

アベ語。公約違反は「これまでの約束とは異なる新しい判断」。あんたの言い訳が新しいわ!

 

 

 

 さて、そんな安倍氏の秘蔵っ子だった高市早苗経済安保担当大臣が窮地に立っています。

 3月3日の参院予算委員会で、立憲民主党の小西洋之氏への答弁で、番組の政治的公平性などを定めた放送法の解釈を巡り、安倍政権で首相官邸側から圧力がかかったことを示す総務省内部文書とされる資料について、当時総務大臣だった高市氏は

「信ぴょう性に大いに疑問を持っている。全く捏造文書だ」

と述べました。これに対して小西議員が

「捏造でなければ閣僚、議員を辞職するということでよいか」

と尋ねたのに対し、高市氏は

「結構だ」

と応じたんですね。

かつて安保法案に反対する放送局は電波停止処分と言った高市早苗大臣が、放送法の解釈を変更するやり取りを記載した総務省内部文書が捏造でなければ「辞職」と言った!

 

 

 これ、普通に見れば、小西議員が公表した文書が本物なら、高市氏は大臣も国会議員も辞めるとなりますよね。

 ところが、産経新聞が高市氏に救いの手を差し伸べました。

 同3日夜、産経新聞が高市氏に単独インタビュー。

 高市氏が、産経新聞の取材に応じて以下のように語ったと報道しました。

「安倍首相は放送法にも強い関心はなかったので、私と放送法についてちゃんとすり合わせていれば、安倍首相と私の委員会での答弁が食い違うことはなかった」

「どういう作り方をしたらあんな変な文書ができるのか。私のしゃべり方とも全然違う」

「日時不明で私が安倍首相と(放送法の解釈について)会話したと書いてあるが、私の電話を誰かが盗聴でもしているのか。驚くべき内容だ」

こんな人とやりあわなければならないとは、野党議員も大変だ。

 

 

 これはですね。

 高市氏はこの文書が本物だとしても、自分と安倍首相が会話した部分については事実と違うから

「やはり捏造だった」

と言って逃げるつもりなんですよ(笑)。

 私はその怪文書の中の私の発言が捏造だと言ったのであって、文書が真正でも大臣や議員を辞めることはない、これが私の

「これまでのお約束と異なる新しい判断」

ですと(笑)。

 文書が本物だということになっても、自分と安倍首相の会話が捏造だということはいくらでも言えます。

 会話の相手の安倍氏は亡くなっていて「死人に口なし」ですしね。

 

 

 ちなみに

「私のしゃべり方とも全然違う」

は、高市氏が逃げを打つ時の常とう句です。

 安倍元総理の国葬について、高市氏が非公開の講演で

「反対のSNS発信の8割が隣の大陸からだった」

と発言したとされる問題で、2022年10月7日、高市氏は

「大陸という言葉を私は使わない」

と発言を否定しました。

 この高市発言について10月2日にツイッターで投稿した三重県議会の自民党会派所属議員は同6日に投稿内容を撤回し、その後議員辞職させられています。

 

 

 かつて、安倍首相が2017年2月17日の衆議院予算委員会において、森友事件についての立憲民主党の福島伸亨議員の質問に対し、

「いずれにいたしましても、繰り返して申し上げますが、私も妻も一切、この認可にもあるいは国有地の払い下げにも関係ないわけでありまして

(中略)

 私や妻が関係していたということになれば、まさに私は、それはもう間違いなく総理大臣も国会議員もやめるということははっきりと申し上げておきたい。」

などと答弁しました。

 この答弁に合わせて近畿財務局では、安倍晋三・昭恵夫妻の名前をすべて公文書から削除するなどの公文書改ざんが行なわれ、改ざんをさせられた赤木俊夫さんがそれを悔いて自死されるという痛ましい事件が起こりました。

 今度は総務省の中でまた犠牲者が出ないといいのですが。

森友学園事件で、安倍晋三・昭恵夫妻の名前を隠蔽するために公文書を改ざんさせられたことを苦に自死された赤木俊夫さんの妻雅子さんから佐川元理財局長への請求棄却。真実の究明は国会と政府が果たすべきだ。

 

 

桃太郎+ on Twitter:

Micro on Twitter:  

この事件で最大の問題は、放送法と電波法によって、番組の内容次第では放送局を電波停止にできると高市総務相が言ったことそのもの。

これは放送法の解釈を間違っているだけではなく、もちろん放送局の報道の自由を侵害していて憲法21条に違反する。

本件の文書が真正か捏造かという話に問題を矮小化せず、そもそも政権に都合の悪い報道をしたら放送局を電波停止にすると脅迫した安倍政権と高市大臣の姿勢を追及すべきだ。

 

 

関連記事

安倍首相 TBS番組への注文・テレビ局への「公正報道」通達は「言論の自由だ」と報道の自由は一顧だにせず。

安倍首相「安倍政権こそ、与党こそ言論の自由を大事にしている!」。国民「自分たちの自由はな!」。

安倍首相「マスコミは萎縮していない。日刊ゲンダイを見ろ」。一般国民「日刊ゲンダイだけかよ」。

高市総務相が放送法4条違反の放送局の電波停止の可能性を明言。これで「行政指導」も取消訴訟の対象に。

ワシントン・ポストが社説で、高市総務相の停波発言や「マスコミ潰す」勉強会を痛烈に批判!(日本語訳付)

高市総務大臣「テロを呼びかける放送は放送法違反だから電波停止にしないと」。いやそれ犯罪だからw

なぜ放送法4条は倫理規範なのか(どうして総務大臣の電波停止・業務停止は許されないのか)。

高市早苗総務大臣の「テレビ局に対する電波停止発言」を全く報道しないNHKの異様。

NEWS23のキャスター岸井成格氏が意見広告で降板の危機。報道の自由と知る権利が追い詰められている。

「私たちは怒っています」。テレビジャーナリスト6人の「高市発言」に対する抗議記者会見全文と動画。
 
 
 
参考記事
 
村野瀬玲奈の秘書課広報室さんから
 
放送法の解釈を自民党政権のメディア統制に都合のよいように自民党政権が変更したことについて、小西ひろゆき参院議員による追及
 
 
澤藤統一郎の憲法日記さんから
 
高市早苗は腹を切るとは言わなかったが、クビを懸けた。前言を翻してはならない。
 
 
 

放送の自由 その公共性を問う (岩波新書)

川端 和治 | 販売者:株式会社 岩波書店  | 2020/3/26
 
 
 
 
杉田 水脈 on Twitter:

日本会議三人娘w

【ヒトラー騒動異聞】高市自民党政調会長はヒトラー礼賛本に「勝利への鍵は『強い意志』だ」と推薦。麻生自民党副総裁が改憲は「ナチスの手口に学んだらどうかね」。吉村府知事が応援する高須院長「ナチスの偉大さ」

高市政調会長が首相になっても靖国神社参拝を続けると明言。「途中で参拝をやめるといった中途半端なことをするから相手がつけ上がる」。憲法の政教分離原則違反を今から公約する高市氏は今すぐ国会議員を辞職せよ。

 

 

かつて当ブログでは右翼の杉田水脈議員について

杉田水脈議員は右翼で卑怯者かつ間抜けなのではない。卑怯者でお間抜けだから右翼になったのだ。そして、杉田議員を辞職させない自民党はセカンドレイプに加担している。

という記事を書いたのですが、右翼ぶりでも杉田氏を上回る高市氏は卑怯さでも杉田氏の上を行っています。

高市氏が国会議員を絶対にやめないことに1億ジンバブエドル賭けます(笑)。

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 高市早苗経済安全保障担当相(衆院議員)は3日の参院予算委員会で、番組の政治的公平性などを定めた放送法の解釈を巡り、安倍政権で首相官邸側から圧力がかかったことを示す総務省内部文書とされる資料について、「信ぴょう性に大いに疑問を持っている。全く捏造(ねつぞう)文書だ」と述べた。高市氏は当時、総務相を務めていた。立憲民主党の小西洋之氏への答弁。
 小西氏が「捏造でなければ閣僚、議員を辞職するということでよいか」と尋ねたのに対し、高市氏は「結構だ」と応じた。
 政治的公平性の解釈については、個別番組ではなく放送局の番組全体で判断するとされてきたが、2016年に総務省が一つの番組でも判断し得るケースがあるとの解釈を補充した。
 文書は小西氏が2日の記者会見で公表。放送法の解釈に関し、安倍政権当時の礒崎陽輔首相補佐官と総務省とのやりとりが記され、高市氏も登場する。15年2月には礒崎氏が「この件は俺と総理が2人で決める話」「ただじゃあ済まない。首が飛ぶぞ」などと発言したとされる。 
 高市氏は予算委で「礒崎氏から放送法に対して、話があったことすらない」と説明。松本剛明総務相は文書について、「記載されている方が関与したかどうかを含め、改めて精査しなければと申し上げたい」と事実関係を確認する考えを示した。
 岸田文雄首相は「正確性が定かではない文書について、私から申し上げることはない」と論評を避けた。
[時事通信社]

 

 

高市氏「捏造だ」 放送法の「政治的公平」巡る文書で参院予算委紛糾

参院予算委員会で立憲民主党の小西洋之氏の質問に答える高市早苗経済安全保障担当相。奥左は松本剛明総務相=国会内で2023年3月3日午後1時31分、竹内幹撮影

 

 参院予算委員会で3日、立憲民主党の小西洋之氏が放送法の「政治的公平」に関する総務省作成とされる「内部文書」を基に、安倍晋三政権が「個別番組を狙い撃ちする政治的な目的で放送法の解釈を変えた」と追及した。政府側は文書の信ぴょう性に疑義があると主張。当時総務相だった高市早苗経済安全保障担当相は「捏造(ねつぞう)文書だ」と断言し、自身に関する記述が事実なら議員を辞職する意向を示した。

 政府は放送法上の政治的公平性について「放送事業者の番組全体を見て判断する」との解釈を採用している。2015年、当時総務相だった高市氏が「一つの番組のみでも極端な場合は一般論として政治的に公平であることを確保していると認められない」と国会で答弁し、事実上の解釈変更だと受け止められた。

<picture>参院予算委員会で質問をする立憲民主党の小西洋之氏=国会内で2023年3月3日午後1時40分、竹内幹撮影</picture>拡大

参院予算委員会で質問をする立憲民主党の小西洋之氏=国会内で2023年3月3日午後1時40分、竹内幹撮影

 小西氏が2日公表した文書には、この変更に至る経緯などが計78ページ記され、当時の礒崎陽輔首相補佐官がTBSの「サンデーモーニング」を政権に批判的だと認識し解釈変更を主張。安倍氏も「現在の番組にはおかしいものがあり、ただすべきだ」などと発言したとした。安倍氏と高市氏との電話協議とされる内容も記されている。

 小西氏は予算委で、文書は「総務省職員から提供を受けた」とし、事実関係の質問を繰り返した。松本剛明総務相は「作成者が明確でないもの、作成経緯が分からないものもある」とし、文書が行政文書に該当するかどうかも含め「精査中だ」と説明した。「一貫して、(放送法の)解釈を変えたとは考えていない」とし、15年の高市氏の答弁は「補充的な説明」だったとも語った。

 高市氏は「放送法について安倍首相と打ち合わせをしたり、レクをしたりしたことはない」とし「非常に悪意を持って作られた文書だ」と主張。「安倍首相との電話の内容が文書に残っているとしたら、電話に盗聴器でも付いているのか」と不快感をあらわにした。

 小西氏に「捏造でなければ大臣、議員を辞職するということでいいか」と問われると、高市氏は「結構ですよ」と即答した。

 岸田文雄首相は「(法解釈を巡り)さまざまな意見や議論が交わされるのは当然のこと」「正確性や正当性が定かでない文書について私から何か申し上げることはない」と答弁した。

 立憲の泉健太代表は3日の記者会見で「現時点ではあまり確定的に言えることはない」と述べるにとどめた。一方、礒崎氏は自身のツイッターで「補佐官在任中に放送法で定める政治的公平性について総務省と意見交換をしたのは事実」とし、内部文書が流出したとすれば「公務員の懲罰の対象となる可能性がある」とした。【小田中大】

「政治的公平」巡り繰り返された攻防

 安倍政権では、放送番組の「政治的公平」を巡る攻防が繰り返されてきた。

 第2次政権時の2016年2月には、高市総務相が衆院予算委員会で、放送局が政治的公平性を欠く放送を繰り返した場合、放送法違反を理由に電波停止(停波)を命じる可能性に言及し波紋を広げた。

 第1次政権時の07年には、関西テレビ制作の「発掘!あるある大事典Ⅱ」の実験データ捏造を受け、放送事業者に対する行政処分新設を盛り込んだ放送法改正案を、総務相だった菅義偉氏の主導で国会に提出した。表現や報道の自由に抵触するとの反発が広がり、処分条項は削除された。

 安倍氏は首相在任中、NHKの会長、経営委員長に自身と親しい企業経営者を送り込み、「偏向報道」(安倍氏側近)の是正にも取り組んできたとされる。

 首相就任前にも放送各社の報道姿勢に苦言を呈し、自民党幹事長時代の03年にはテレビ朝日の「ニュースステーション」が衆院選直前に民主党(当時)の政権構想などを長時間放送したことを問題視。投開票当日、党幹部が同社番組に出演することを拒否した。官房副長官だった01年には、NHKで旧日本軍の慰安婦問題を取り上げる番組が放送予定だと知り、NHK幹部に「公平・公正な報道」を要求。NHKは内容を改変して放送した。【加藤明子】

 

 

辞職覚悟の高市早苗氏 内部文書めぐる安倍氏との電話会談内容「捏造だ」 立民・小西議員の追及を否定「私のしゃべり方と全然違う!」


3/4(土) 17:00配信

夕刊フジ

高市早苗経済安全保障担当相が3日の参院予算委員会で、「議員辞職」も辞さない姿勢を見せた。立憲民主党の小西洋之参院議員が示した、総務省作成とする〝内部文書〟の安倍晋三首相(当時)との電話会談内容について、「捏造(ねつぞう)文書だ」と否定した。高市氏は当時の総務相だった。捏造でなかった場合、閣僚や議員を辞職する考えも示した。

小西氏は2日、国会内で記者会見し、安倍内閣が2014~15年、放送法が規定する「政治的公平」の「解釈変更」(小西氏)を試みていたことを示す文書や参考資料を入手したとして公表した。翌3日の予算委員会で追及した。

文書の中には、安倍氏と高市氏が電話でやり取りをしたとの記述もあったが、高市氏はこの電話内容を否定したわけだ。

高市氏は3日、産経新聞の取材に応じ、以下のように語った。

「安倍首相は放送法にも強い関心はなかったので、私と放送法についてちゃんとすり合わせていれば、安倍首相と私の委員会での答弁が食い違うことはなかった」

「どういう作り方をしたらあんな変な文書ができるのか。私のしゃべり方とも全然違う」

「日時不明で私が安倍首相と(放送法の解釈について)会話したと書いてあるが、私の電話を誰かが盗聴でもしているのか。驚くべき内容だ」

今後、どう展開するのか。

 

 

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2 コメント

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まあ、そうでしょうね。 (時々拝見)
2023-03-06 15:54:07
それでも、一応、考えておきました。
捏造でなかった時の高市氏とかけて、
N党党首ととく。


立場なし。
返信する
せこい、まるで・・・ (ゴメンテイター)
2023-03-08 01:19:41
一言一句発言どおりでなければ捏造、と言いたいのでしょう。

この理屈でいくと、録音したものを文字起こしでもしないかぎり、「捏造」ということになります。

まるで反社統一教会の逃げ口上のよう。「宗教法人である統一教会は霊感商法などしない」あの、いつものやつですね。

流石は自民党の議員さん。統一教会と一体のことはありますね。
返信する

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