「革命家チャンドラ・ボース」稲垣武(産経
NF文庫)
サブタイトルは、「日本人とともにインドを
独立させた男」となっている本書。
著者の書籍ははじめてであるが、元新聞社の
方らしく、クセのない読みやすいノンフィク
ション文体。
イギリス支配下の1900年代前半を、イン
ドの独立の為に生きたスバス・チャンドラ・
ボース。
親日というわけではなく、政治的かつ武力的
な手段として、日本と手を組んで植民地支配
に抵抗した。
その人生は、イギリスやドイツ、そして日本
の地も訪れ、インパール作戦時は国民軍とし
て戦地をも厭わない。
基本的には、インドの中で指導者として活動
したガンディー。
そのガンディーとの政治家としての対比、独
立へのアプローチの違いはとても面白く、そ
して勉強になる。
恐らく普通に高等学校までを終えれば、イン
ドの独立運動の著名な人物は、ガンディーや
ネルーになるのだろう。
名前は聞いたことがあっても、多くの人は、
人物像も知らず、日本とここまで大きな関り
を持っていたことも知らない。
植民地支配から独立直前までの動乱のインド
を、一人の革命家を中心に、国際情勢も込み
でざっくり知ることができる。
ややというか、かなりチャンドラ・ボースを
好意的にみており、人物のノンフィクション
としては公正ではないかもしれない。
実際そうであったのかもしれないが、それに
しても、本書においては、あまりにも完全超
人が過ぎているという感想。
とはいえ、こうして馴染みのない人物から、
日本を絡めて日本ではない歴史を学べるとい
うのは楽しい。
自分のように1900年代前半のというか、
インドそのものやチャンドラ・ボースという
人物に詳しくない人におススメ。
NF文庫)
サブタイトルは、「日本人とともにインドを
独立させた男」となっている本書。
著者の書籍ははじめてであるが、元新聞社の
方らしく、クセのない読みやすいノンフィク
ション文体。
イギリス支配下の1900年代前半を、イン
ドの独立の為に生きたスバス・チャンドラ・
ボース。
親日というわけではなく、政治的かつ武力的
な手段として、日本と手を組んで植民地支配
に抵抗した。
その人生は、イギリスやドイツ、そして日本
の地も訪れ、インパール作戦時は国民軍とし
て戦地をも厭わない。
基本的には、インドの中で指導者として活動
したガンディー。
そのガンディーとの政治家としての対比、独
立へのアプローチの違いはとても面白く、そ
して勉強になる。
恐らく普通に高等学校までを終えれば、イン
ドの独立運動の著名な人物は、ガンディーや
ネルーになるのだろう。
名前は聞いたことがあっても、多くの人は、
人物像も知らず、日本とここまで大きな関り
を持っていたことも知らない。
植民地支配から独立直前までの動乱のインド
を、一人の革命家を中心に、国際情勢も込み
でざっくり知ることができる。
ややというか、かなりチャンドラ・ボースを
好意的にみており、人物のノンフィクション
としては公正ではないかもしれない。
実際そうであったのかもしれないが、それに
しても、本書においては、あまりにも完全超
人が過ぎているという感想。
とはいえ、こうして馴染みのない人物から、
日本を絡めて日本ではない歴史を学べるとい
うのは楽しい。
自分のように1900年代前半のというか、
インドそのものやチャンドラ・ボースという
人物に詳しくない人におススメ。