妻は春が嫌いだと言っていた。
今年は一人で行った。
六年前の高田城百万人観桜会
春は別れの季節だからと。
そんな妻との別れは春も終わって久しい五月だった。
でもあいつは桜を観るのが好きだった。
大病を患う前は春になると、高田城百万人観桜会に二人で行っていた。
今年は一人で行った。
コロナ禍の中、六年ぶりに行った。
妻のことは吹っ切れてない。
吹っ切れてないから一人で行ったんだが。
あの頃の記憶を手繰る旅
あの頃のままの賑わい。
二人で歩いた桜の順路、お城、商店街。
みんなあの頃のままの姿を留めていた。
そして思う
俺は幸せだったんだな・・・・
いまさら泣かない
もうずっと過去のことだ
でも忘れない
あのときの幸せを一枚の画に閉じ込めて
六年前の高田城百万人観桜会
妻の後ろから撮った・・・・
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