8月4日(日)。
この日の午後から、現在、資料館で開催中の企画展、
「古山浩一 万年筆画の世界 稲敷市を描く」展の
関連講座と致しまして、
「万年筆画体験教室」の第1回目が開催されました。
講師は、稲敷市月出里にお住まいの古山浩一先生です。
参加者は20名ほど。
まずは今回使用する万年筆、「ふでdeまんねん」の
取扱説明と、インクカートリッジを入れる方法の
説明を受けます。
ちゃんと取り扱わないと、折角買った万年筆が壊れてしまいます。
普通の万年筆のインクでは、色あせしてしまうので
絵画作品には使えません。
そこで、セーラーの「極黒」を使います。
これでないと、一生懸命描いた絵も消えてしまうそうです。
さて、皆さん、自分で万年筆にインクを入れてみます。
ここで、古山先生のワンポイント万年筆画アドバイス!!
距離感の出し方や明暗の付け方など。
さすが元教員!!
受講生をグイグイと惹き付ける話しぶりはさすがです!
今回は、古山先生がヨーロッパスケッチ旅行の際に撮って来た
写真を元に万年筆で描いてみます。
まず最初に、古山先生が万年筆の特性を踏まえて、
解説をしてくれながら実演してくれます。
古山先生の説明の後、早速、皆さん描いてみます。
今回は写真を見て描きます。
ですから、タテヨコの比率は、自分の目を信じずに、
物差しを当てるなどして、ちゃんと測って描いてみる!
そうすると、絵が遠近法で破たん無くまとまるので、
上達の早道!とは、講師の受け売りです。
古山先生のアドバイスと手直しが入ります!
こちらも!
アシスタントさんも活躍します!
さて、大分作品も仕上がって来ました。
こちらは水ペンにて、水彩による着色です。
気持ち良さそうに筆が進みます。
こちらは色鉛筆ですが、色が入ると、
作品がとても素晴らしくなります!
お見事!!
そして、最後に古山先生のチェックと手直しが
入ると、作品が見違えるように立体的になります!!
さすが古山先生は、万年筆画のパイオニア!!
古山先生の描く万年筆の線は、
緩急、強弱、自在!!
毛筆と違って、万年筆で水墨画のように描くのは、
とっても難しいのです!
今回は、万年筆画体験の第一回目ということで、
ほんのサワリの部分だけでしたが、古山先生の
軽快なトークと理論的な解説、そして確かな指導に、
参加者の皆さんにも、とても満足して頂けたようです。
講師の古山先生からは…
「今回の参加者の皆さんは、全体的にとても筋がイイですねぇ!」
とのお褒めの言葉を頂きましたし、
「はがきサイズを、毎日1枚ずつ描き続けたら、
凄い上達するんじゃないですか?」
といった言葉も聞かれました。
創作活動、というと何か大変なことのように思えますが、
皆さん気楽に、充実した自由時間を過ごされたと思います。
やはり、「何かを作る」ということは、楽しいですね!
是非、また第二回目でも、心地良い時間をお過ごし下さい。