昨年末まで放映されていましたNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」が幕を閉じ、
江戸時代の泰平の世の礎を築いた徳川家康を主人公とした
「どうする家康」がスタートしました。
苦悩の幼少期を経て、天下統一を成し遂げた家康の波乱万丈に満ちた生涯を
描くドラマのようですが、出生や幼少期からの順を追ったシーンはカットされて、
いきなり桶狭間の戦いから入ったところは驚きでした。
今川義元役も野村萬斎さんが務めていましたので、初回で討死してしまい
姿を消すとは思いもよらず。
そして、武田信玄公もラストシーンで登場。
阿部寛さん演じる眼力のある “THE SHINGEN”
髭面で頭を丸めた僧体の旧態依然とした姿でしたが、
誇張したメイク無しの方がリアル信玄公に近づけたような気もします。
それはさておき、勝頼公役も眞栄田郷敦さんに決定とリリースされましたし、
武田家当主はイケメンで固められ、
今後が楽しみですね。
この機会に合わせまして、
対立軸にある武田家との関係を知ってもらおうと、「どうする家康?」の選択や
岐路に立たされた出来事をまとめたパネル展示を常設展示室で始めました。
武田家との抗争も早くに描かれそうですので、
1月1日から展示替えをしておいて良かったと思っています。
解説は、今川領分割統治をめぐる決別から家康最大のピンチ三方ヶ原の戦い、
そして、戦局の変化を招いた長篠の戦い、武田家が滅亡し、家康による
旧武田領支配とその家臣らとの関係を5つのパネルでご紹介しています。
展示室通路側3枚
展示室中段奥に2枚(お見逃しなく)
これを読めば、武田と徳川の10数年に及ぶ抗争の歴史がわかりますし、
一足早くダイジェストでドラマ前半の展開を知ることができます。
その場面がドラマの中でどう描かれるのか、
想像しながら見ていくのも面白いのではないでしょうか。
家康の天下統一の陰に旧武田家臣団の活躍あり、というところも解説し、
企画展「信玄公と23人の家臣たち−武田二十四将図の世界−」
も裏テーマで連動した展示となっていますので、ぜひご覧ください。
また、信玄公が住まわれていた館跡に鎮座し、信玄公を祀る武田神社に
少し遅い初詣を兼ねて参拝にいらしてはいかがでしょうか。
そして、今月22日(日)には、躑躅ヶ崎歴史案内隊の皆様による
歴史散策のガイドツアーも新春初開催です。
歴史の舞台を散策し、戦国の世に思いを馳せるのも良いですし、
現地でリアルな城館の規模や構造を体感してみるのも、ただドラマとして見るより
面白いと思いますよ。
ご希望の所要時間に合わせてご案内もしていただけますので、
お気軽に下記までお問い合わせください。