9月8日付「読売新聞」に「失われゆく戦争遺跡」と題した記事がありました。
「戦争遺跡」とは、「戦争遺跡保存全国ネットワーク」(本部・長野市)によれば
「明治から太平洋戦争終結時までの戦跡や戦災遺構、軍事施設や軍需工場に加え
記念碑や墓地、防空壕など」も指すそうです。
「戦争遺跡」は戦後77年の今、開発などで次々と姿を消している・・・
国史跡の指定を受けられれば、歯止めがかかるのだろうが、
戦争の負のイメージがあるため、調査は進めにくく、
結果として、保存に結びつかない、という事情のようです。
確かに、戦後77年といえど、難しい問題は、山積み。
立場が違えば感情も変わってくるのは当然。
コストの問題も無視できません。
つい最近、今年、地元で行われた戦争遺跡の発掘調査を元にした動画を観ました。
詳しく解説された、素晴らしい内容でしたが・・・
再生数があまりに少なくて、びっくりしました。
わたしが、この動画を見つけたのも偶然。
知らない場所ではないのに、ここに戦跡があることも
発掘調査が行われていたことも知りませんでした。
う~ん。
反省だなぁ。
まずは、わたしたち市民が関心を持てないことには、
お手上げでしょう。
(松代象山地下壕入り口)
歴史にまつわる旅の中で、洋館や城めぐりと並び、
いやもしかしたら、最近、それ以上に好きなのが戦跡めぐりです。
戦争遺跡が好き・・・というと、誤解されそうですが、
ミリタリーファンでもなく、何かの政治的な思想を持つわけでもありません。
洋館や城めぐりと同じこと、
戦跡を歩きながら、当時に想いを馳せる・・・妄想する。
もちろん、戦跡を歩いて楽しいかと問われれば、楽しいとは言えない・・・
悲惨な歴史をたどるのですから、心が重くなります。
それでも、旅に出ると、その土地の戦跡を、つい訪ねてしまう・・・
なぜと問われれば・・・
自分も流されやすい大衆の一人とわかっているから、
(たとえば、太平洋戦争開戦前後の日本国民のように)
しっかりと戦跡を訪ね、悲惨さを見ておかねば・・・
40代で大病し、生きながらえているサバイバーだから
健康な人が(もちろんそうでない人も)
ある日、突然命を奪われることに、ものすごく悔しい・・・
などなどと答えるでしょうが、
結局は、歴タビの一貫なだけかもしれません。
この記事と同じ時期に、
久しぶりに戦跡を歩いてきました。
新潟県上越市の平和記念公園展示館と
長野市の松代大本営地下壕です。
声を上げて何かの行動をとることは性に合いませんが・・・
歴タビの一環としてであれ、戦跡めぐりを続け、
備忘録を兼ね、お地味にブログを更新できたら・・・と
思っています。
おつきあいいただき、どうもありがとうございました。
📷 画像は、それぞれの戦跡で撮影しました。
どちらも、地域の皆さんのご努力で、今がある場所です。
それぞれについては、いずれまた詳しく・・・