先日は大興奮の嬉しい日。
なんと、小林エリカ氏にお目にかかれたのだ!
きゃ~っ❣
(以下、慣れている「エリカ様」と呼ぶことをお許しあれ)
エリカ様は、作家、マンガ家、アーティストと
多彩な活躍をなさっている。
多彩な活躍をなさっている。
ご著作やオンラインイベントを通し、すっかりファンとなり、
拙ブログにも何度か御登場。
最新刊の『女の子たち風船爆弾をつくる
ーThe Paper Balloon Bomb Follies』(文藝春秋)は
ーThe Paper Balloon Bomb Follies』(文藝春秋)は
5月発売にもかかわらず、
我が「BOOK OF THE YEAR 2024」に決定している!
この日はプライベート。
素のエリカ様はジーンズにラフなトップスなのに
とってもおきれい✨で、
遠くから歩いていらして既に「あ、エリカ様!」と
声をあげてしまったほど。オーラが違う!!
マリ・キュリーの肖像付トートバッグをお持ちだったので、
思わず伺うと「ポーランドで買ったんですよ」とのこと。
やっぱり~~
わたしが持っているポーランドで買ったショパン様のトートと、
よく似ているからね❣
芥川賞候補にもなった『マダム・キュリーと朝食を』(集英社)などの
御著作もある、エリカ様らしいなぁと、ますますハートマーク。
(もちろん、わたしもマリ・キュリー好き)
ここでは、詳しく書くことは控えるが
サインもいただけ、本当に嬉しい日だった。
「下のお名前は?」とおっしゃり、
金色のペンでサラサラ~ッと書いてくださる。
本は、もちろん『女の子たち風船爆弾をつくる』だ!
エリカ様、サインのアップをお許し下さいね。
あまりに、可愛くって・・・♥
さて・・・
エリカ様のこの本は、
風船爆弾作りに、直接・間接的に関わった人々の事実を
淡々と、重ねていく。
そんな圧倒的な重みに、心がしんとしてしまう。
その後、ジュリー・オオツカ
『屋根裏の仏さま 』(岩本正恵 小竹由美子/訳)を読み、
『女の子たち...』に通じる気がした。
ジュリー・オオツカは日系アメリカ人作家。
『屋根裏の仏さま』は、100年前、写真一枚を頼りに、
アメリカに嫁いだ大勢の日本人女性の声を拾う。
ウソだらけの新郎との結婚、重労働に子育て、差別・・・
やがて日米開戦による、収容所移送・・・。
こちらも事実の羅列が淡々と・・・
コトのポリフォニー(多声)といえるかも知れない。
事実は重い。
ただし、オオツカの場合は、出典は明記していない。
(小説なので必要ないしね)
エリカ様の『女の子たち...』は、
某大学教授が「虫眼鏡がないと・・・」と苦笑なさったほど、
細かく「注」がついている。
ご自身も「裏が取れないことは書いていない」と
胸を張っていらした。
ちなみに、オオツカの著書、↑書影、
『あのころ、天皇は神だった』(小竹由美子/訳 フィルムアーツ社)は
『屋根裏の...』の後日譚とも言うべき物語で、
収容所の日々が詳しい。
さらに最新刊『スイマーズ』(新潮社)では、
収容所で過ごした少女の晩年から最晩年が描かれる。
この少女は著者の母親がモデルなのだ。
どちらもコトのポリフォニーで紡がれていく。
翻訳の文体が、どうも苦手で、
積極的には翻訳モノに手を出さなかったのだが、
この夏は、もう一人、夢中になった作家さんがいる。
韓国のハン・ガンだ。
拙ブログにも、既に登場。
ハン・ガン著 斎藤真理子訳『別れを告げない』(白水社)
エリカ様の『女の子たち...』のライバル、
我が「BOOK OF THE YEAR 2024」に迫る勢いだったw
本書は、韓国「済州島四・三事件」 をテーマに、
生き残った母とその娘の物語だ。
夢とうつつが交錯する展開は、
どこかエリカ様の著作にも通じる。
エリカ様は、最新刊『女の子たち...』以外の作品では
たいてい時空を超え交錯しながら、物語が進んでいくのだ。
三人の中で、年長は、わたしと同世代のジュリー・オオツカ、
一番お若いのが小林エリカ、二人の間にハン・ガン。
素晴らしい作家さんに出会え、本好き・歴史好き冥利に尽きる。
毎日楽しみにしていた朝ドラ「虎に翼」。
いよいよ、残すところ、あと二週間となった。
OPで、踊る女性は、近代のさまざまな女性達だ。
米津玄師の主題歌「さよーなら またいつか」は歌う。
「100年先も憶えてるかな 知らねえけれど、さよならまたいつか」
憶えているよ!
100年先の今、エリカ様はじめ、
あなたたち女性をきちんと見つめる女性は、続いている。
(余談:↑の歌は、二番が良い!感動)
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おつきあいいただき、どうもありがとうございます。
個人のほそぼと綴った感想文です。
もろもろの不手際、勘違い、間違いなど、どうぞお許しくださいませ。