3月1日。
昨日の雪とは打って変わって、寒いながらも天気に恵まれた一日なった。
今日は、息子の高校の卒業式。
中学三年間もあっという間だったが、高校三年間はさらに加速したような速さで、時間の流れにただ驚くばかりだった。
合格発表を見に行って掲示板に番号があり、ただただ喜んだあの日が、つい先日のように感じる。
入学式と同じ会場で、今度は卒業式が開催される。
高校三年間、息子は本当に大変そうだったが、それ以上に楽しそうだった。
よき友人にも恵まれ、ともに苦しくとも楽しい時間を過ごした仲間がいる。
本当にありがたいことだ。
三年生に進級した時、息子は「男子クラス」になった。
本人はしばらく落ち込んでいたが、それもつかの間、この学級の楽しいことと言ったら、話を聞いているだけで想像がつく。
しかも、男子クラスなのに、担任は女の先生だった。
今までにあまり例がないというか、聞いたことがなかった。
女の先生・・・といえども、さすが進学校というか、誰も先生に対してナメた態度をとるような輩はおらず、むしろ担任を「お母さん」「ママ」と慕っていた。
そして、先生も本当に生徒の話を聞き、こまめに進学の情報を教えていた。
最後のホームルーム。
それぞれが、思いのたけを一人ずつ語る。
「僕は、女の子が大好きなのでこのクラスになったとき目の前が真っ暗になりました」
「お父さん、いつも送ってくれてありがとうございました。お母さん、お弁当ありがとうございました」
「このクラスは、男ばっかりでしたが、最高でした!!」
「僕は、このクラスになったときよっっしゃーーー!!と思いました。たくさんいたずらしました(犠牲者多数)」
「このクラスの担任が、僕たちのお母さんです」
などなど・・・。
笑いを取りに行った子、進路が遠方に決まり福岡を出ていく子、涙でなかなか喋れない子・・・。
息子は・・・。
「このクラスでよかった。楽しい一年でした。お父さん、お母さん、送迎とお弁当ありがとうございました。
このクラスのお母さんであるS先生、神様である副担任のA先生。本当にお世話になりました」
あと・・・「○くんのお母さん、自転車がパンクした時、自転車貸してくれてありがとうございました!」
・・・・おいおい・・・。
息子の高校三年間は、常に自転車があった。
入試の前日にパンクし、なんとかタイヤだけは修理したが、もう限界だ。
自転車もお疲れ様でした。
パンクの修理もだが、かごも買い替えたし、キーも買ったけ。
あれだけの大荷物を積んで、小雨程度なら毎日自転車で通学していた息子。
そして、その息子。
三年間、無遅刻・無欠席の皆勤賞だった。
本当によく頑張った。
息子本人もだが、親である私も、様々な思いがこみ上げる。
毎日弁当を作り続けたこと。
冬の寒稽古は、私もつらかったこと。
雨の中、送迎したこと。
課外、模試、その他もろもろで、出費も多かったが、なんとか乗り切ったこと。
楽しかった文化祭や、大掛かりで見ごたえ十分だった運動会。
私は、子どもと一緒に、また高校生活を送ったような、そんな感覚だ。
これからの未来が、輝かしいものでありますように。
・・・・卒業おめでとう。
記5月1日