好事家の世迷言。

調べたがり屋の生存報告。シティーハンターとADV全般の話題が主。※只今、家族の介護問題が発生中です。あしからず。

『バック・トゥ・ザ・フューチャー』個人的覚書。(時間論)

2020-07-24 | BTTF(バック・トゥ・ザ・フューチャー)
・歴史に存在を消される際、その場に立てなくなるマーティ。
この作品世界では、ごくゆっくりと歴史が改変、再構築されていく証左。
・この作品世界では、「印刷物」が時間線の基準を示す。
(写真・新聞・ファクシミリ)
→写真にあった、マーティの兄姉の見た目(体型)は変わらない。
・ジョージがビフを殴っても、マーティは無事という話を受け、ドクは1985年まで歴史が安定していると把握した可能性。
→結果、マーティの見る前で、敢えて手紙を破り、死んだふりまでして、その後に生き延びる作戦を取る。
・家族の姿が改変された事に、マーティは暫く混乱するものの、やがて、それを自然だと受け入れている、ように見える。
マーティは元の歴史に未練がないのか、あるいは、マーティの認識も遅れて改変されるのか。
……後者と考えるべきか。
・『1』ラスト。
ドクが急いで未来へ行った理由。
→マーティの交通事故のタイミングをズラそうとした可能性。
なお、元の1周目の歴史では、乗る予定の車をビフに壊されてるため、事故は起きないはず。
が、マーティの短気の癖がある限りは、別の形で交通事故に遭うのかもしれない。

『バック・トゥ・ザ・フューチャー』個人的覚書。(時代考証)(2)

2020-07-17 | BTTF(バック・トゥ・ザ・フューチャー)
・1935年、コダックが世界初のカラーフィルムを販売。
・スケートボード登場は1960年代。マーティがキックスケーターを利用して作ったのは史実の再現。
・SONYウォークマンは1979年に登場。1983年に小型化。
・カセットテープ自体、1960年代に開発・販売開始された物。
・ダースベーダーは1977年の『スターウォーズ』から。
バルカンは1960年代の『スタートレック』から。
右手の指を開くのはバルカン星人の挨拶。
・1950年代のボトルは王冠、1980年代のボトルはスクリューキャップ。
ペットボトル普及は1990年代。
・マーティが、チャック・ベリーの1958年作の曲を弾く→その曲を1955年のチャック・ベリーが聞いて着想を得る→卵と鶏のパラドクス
・ヘリコプターが量産されるのは1950年代以降。
・1955年の映画館に掲示されているタイトル『The Atomic Kid』は1954年公開作品。

『バック・トゥ・ザ・フューチャー』個人的覚書。(時代考証)(1)

2020-07-13 | BTTF(バック・トゥ・ザ・フューチャー)
・アフリカ系アメリカ人として初にして唯一のニューヨーク市長、デイヴィッド・ノーマン・ディンキンズ氏は、1985年にマンハッタン区長に、1989年に市長に当選。
・1985年時最新の車が日本車(TOYOTA)。
・マーティの部屋の時計はパナソニック製。
・1985年、ポータブルビデオカメラ「ハンディカム」登場。
「JVC」は日本ビクター(Japan Victor Company)。
初期型のため、肩に載せるほどの大きさがある。
・ラジコンのメーカーは双葉電子工業。
・チェルノブイリ原発事故の発生は、1986年4月。
公開が遅れていたら、プルトニウムをネタに使えなかったかもしれない。
・昭和の機械は、叩けば直る。
・『Cattle Queen of Montana』
=『バファロウ平原』(1954年公開)
・アメリカでのガソリンスタンドは、1980年代で既にセルフ式が主流。
・ダウンジャケットは1980年代以降の流行。
・「タブ」は1962年からコカコーラ社が販売していたノンカロリーコーラ。
砂糖でなく人工甘味料が使われているのが特徴。日本では販売されていない。
・ダイエットペプシの登場は1964年。
・1950年代、第一次立体映画ブーム。赤青フィルターの眼鏡をかけるタイプ。
・「カルバン・クライン」社の設立は1968年。
・1949年、アメリカで白黒テレビ放送開始。1950年代に一般家庭へ普及し始める。
・ケネディ大統領の就任は1961年。→「ケネディ通り」は1955年には存在し得ない。

『Back to the Future : The Game』クリア報告。

2020-07-06 | BTTF(バック・トゥ・ザ・フューチャー)
『Back to the Future : The Game』(全5章)をクリアした。

厳密には、予めプレイ動画を或る程度見ていたため、
クリアよりも読了というべきかもしれない。
実際、ゲームとしての難易度は非常に低いため、
(日本語なら)大抵の人は容易にクリア出来るはずだ。
翻訳班の方々に改めて最敬礼したい。

EP1とEP2は、ゆっくり周回プレイしていたが、
EP3以降はクリフハンガーが強烈過ぎて一気読み。
読み終えた今は、ずっと楽しんでいたいお祭りが終わってしまったような、
何とも言えない喪失感に襲われている。

ADVゲームで、こんなに先の展開が気になって夢中になったのは、
5年以上ぶり、下手したら10年以上ぶりかもしれない。
差し当たってのこの感情を、先にアウトプットしなければ、
普通の小ネタ列挙まで考えが回らない。他の記事も書けない。

もっとも、私がここまで絶賛している理由は、
今まで散々、「続編」という物に裏切られてきた事も大きい。
BTTFは、やはり映画で既に美しく完結してるとも思う。

ともあれ、このゲーム版BTTFは、私の知る限り最強のファンディスクなので、
ご興味ある方は、世にあるプレイ動画をご覧になってみて頂きたい。
前提として、映画全エピソードを把握してる事が条件ですが……。

それでは。また次回。

ゲーム版BTTFはじめました。

2020-06-28 | BTTF(バック・トゥ・ザ・フューチャー)
ゲーム版&和訳版のBTTFプレイ中。

長い道のりだった。
今までのPCとネットの知識を総動員。
フリーソフトやDLCに慣れてなかった頃の自分だったら、怖くて挑めなかったと思う。

検索しまくって、サイトの英文を読みまくって。
Steam版をPCに無事にインストール出来た時点でまず感涙。
コレが出来なかったら、プレステなどのハードから揃えて英語版を読むしかなかった。
続いて日本語訳を適用させる段で、ソフトをどこにインストールしたのか、場所を見失ってしばらく探した。
コレが出来なかっ(以下略)。

初読の手応えは上々。
ロード、コンフィグ、チュートリアル、オープニングロールまでだけで、興奮で胸一杯。
プレイ日記のような小ネタ列挙のような記事を書いていけたらと願う。
一人で過ごす楽しみが増えて、ホントに良かった。

それでは。また次回。

ゲームをやりたい!

2020-06-24 | BTTF(バック・トゥ・ザ・フューチャー)
BTTF(バック・トゥ・ザ・フューチャー)のカテゴリ独立。
というのは、書くのが映画ネタだけでは済まなくなってきたからだ。

アドベンチャーゲーム版BTTF。
映画第3作から半年後という設定の続編。
2010年にアメリカで制作。
プレステ版とXbox版があるが、日本語に対応していない。
Steam(PC)版に限っては、有志の尽力で字幕の和訳が進められていた。
2018年4月、全エピソードの和訳完了。
が、同年11月、制作会社倒産。
Steamから直接買えない状態に陥る。

……という事情を先日知った。
CGアニメの派生作品があるらしい事は2015年頃に見知っていたが、まさか万全の状態でいられた時期が7ヶ月しかなかったとは。

プレイ動画を見る分には、システムまわりの雰囲気を猛烈に懐かしく感じる。好みだ。

しんどい現実を乗り切るために、どうにかしてプレイできる環境を整えたい。
いよいよとなったら、がんばって英語読むよ!

それでは。また次回。

『バック・トゥ・ザ・フューチャー3』を劇場へ見に行った話。

2020-06-21 | BTTF(バック・トゥ・ザ・フューチャー)
5月末から再開した我が地元の映画館での、リバイバルの記録。

懺悔します。
子供時代はコレ、「何か意味わかんない」で終わってた事を。
だって、当時の自分が気に入っていた「ぴかぴかの車」が出てこなくなり、
代わりに馬ばっかりになったから!(←西部劇という概念を知らない)

この度のリバイバルのおかげで、1・2・3を一続きに一気に見て、
初めて思い知った。
対になっているのは1と2だけじゃなかった。
1と3の対比、2と3の対比の情報量も尋常じゃない。
今までずっと、1だけ、2だけ、3だけ、といった形でバラバラに、
とぎれとぎれに見ていたのが敗因だった。

この作品は、映画史上最強の三部作だ。
1でジョージとロレインの事件を修復し、2でマーティの息子の事件を修復し、
そして3で、唯一残っていた瑕疵――ロールス・ロイスの事件を
華麗に修復したのだ。

それに、ストーリーそのものも、年を取った今見た方が断然面白く感じた。
日本人が大正ロマンを好くように、アメリカ人は西部開拓ロマンを好く事も
分かるようになったし。

見終えた今は、更に色々とBTTFについて調べて回っている。
それで知った、触れてみたい派生作品が一つある。
その報告を後日、出来たらいいなあ。

それでは。また次回。

『バック・トゥ・ザ・フューチャー2』を劇場へ見に行った話。

2020-06-20 | BTTF(バック・トゥ・ザ・フューチャー)
5月末から再開した我が地元の映画館での、リバイバルの記録。

「1」の興奮さめやらぬまま、立て続けに「2」を見る。
上映をリアルタイムで見てた人より、一段ゼイタクな体験してると思う。

本作を一言で言えば、良くも悪くも「続編」である。
第1作は、本当に誰でもウェルカム状態だったのに対し、
第2作(と第3作)は、初見では意味不明になりかねない話。
ただし、第1作を心から楽しんで、マーティ達を大好きになって、
彼らの先の人生を見たくてならないなら、胸を張ってオススメする。
前置きは要らないからとにかく見てくれと訴えたい。

2以降のストーリーを説明するのは、意外に難しい。
子供時代に見た当時も、1の世界にもう1回行って、
マーティ同士(とドク同士)が出会わないように苦労してる様に
ハラハラしつつも、それ以上はあまり理解できてなかった。

で、今も多分、やっぱり全部は理解できてない。
考えれば考えるほど、次の疑問点が浮かんでくる繰り返し。
必要以上に難しい事を考える必要はないけれど、
自分なりにも考察してみたい。
この作品世界独自の時間論をまとめられたら最高だ。
歴史上、最高レベルの傑作を、じっくり味わっていきたいな。

それでは。また次回。

『バック・トゥ・ザ・フューチャー』を劇場へ見に行った話。

2020-06-18 | BTTF(バック・トゥ・ザ・フューチャー)
5月末から再開した我が地元の映画館での、リバイバルの記録。

この作品について、長く感想を書くのは野暮にも思う。
あるいは、今更ながら恐れ多い。

初めてテレビで見かけた子供時代。
細かい設定まるで分からず、「男の子とおじいちゃんが、ピカピカする車に乗る話」
くらいしか認識してなかった。

その後、色々あって、「1980年代の作品」そのものに興味を失って。
その一方で、時間移動ものは大好物で、1980以前や、
1990以降の作品は片っ端から貪ってる。

その後、色々あって、わだかまりも無くなって。
そこに偶然、リバイバル上映に恵まれて。
全三作を、生まれて初めて一気に見て。

腰が抜けた。

今までスルーしてて本当に申し訳ないと全方位に叫びたい。
複雑極まりないはずの設定を徹底的に分かりやすく描ききり、
緻密な布石はことごとく伏線として回収されていく。
続編が後付けで企画されたなんて信じがたいほど、全てカンペキに完成されてる。

しかも、テレビの金曜ロードショーで全作を吹替版で見られる
という奇跡まで起こるとは。
2と3の感想も後に書きたい。
と言いますか、暫くこの話題続くかも。

それでは。また次回。