ヴィクさんに教えてもらった順路をたどると、礼拝堂に着いた。
その中では、司祭様による集会が開かれていた。
「さあ、我らが神・スラング様の試練に挑みたい者は他にいるか?
我が問いに答えられし者は、いかなる願いも叶えられよう。
されど答えられざる者は、スラング様に帰依せねば呪いがかかるぞ」
何だか面白そうと思ったぼくは、司祭様の試練とやらに受けて立った。
「ニック……まさかキミは、リーブラへの信仰を捨てる気か?」
「それは、問いに答えられなかったその時に考えるよ」
挑戦が始まる。
「長老の大足(ビッグフット)は、南に3ハロン歩いて大麦をまき、
東に2ハロン歩いてトウモロコシをまき、北に5ハロン歩いて小麦をまき、
南東に4ハロン歩いて青草をまいた。さて問題。
………………………………その長老の好きな色は何でしょう?」
……はい?
「という世間話は横に置いときまして」
司祭様が言った途端、どっと礼拝堂の皆さんが笑い転げる。
あの、ええと、今のはネタですか? 笑いどころなんですか? あのその。
「アナランドの人にお尋ねしたいのはこの問いだ。
長老の大足には、6人の息子がいる。
長老はその息子たちに、財産を厳密に分けようと考えた。
下から2番目の子には金貨5枚。長男には13枚。下から4番目の子には9枚。
さて、長老は全部で、いったい何枚の金貨を持っているのでしょうか!?」
「48枚」(※答えを知りたい方は反転を)
ぼくが即答した瞬間、おおおおお!と歓声が上がった。
てゆーかコレ、ごく初歩の算数だよね? こんなんでいいの?
ともあれ、問題を解いたごほうびとして、呪文の一節も無事に手に入れた。
『かけて命じる、いざ開門』……というそうだ。
ところで。あの司祭様、どうしてぼくがアナランド出身って分かったのかな?
それが一番の謎だよ。
その中では、司祭様による集会が開かれていた。
「さあ、我らが神・スラング様の試練に挑みたい者は他にいるか?
我が問いに答えられし者は、いかなる願いも叶えられよう。
されど答えられざる者は、スラング様に帰依せねば呪いがかかるぞ」
何だか面白そうと思ったぼくは、司祭様の試練とやらに受けて立った。
「ニック……まさかキミは、リーブラへの信仰を捨てる気か?」
「それは、問いに答えられなかったその時に考えるよ」
挑戦が始まる。
「長老の大足(ビッグフット)は、南に3ハロン歩いて大麦をまき、
東に2ハロン歩いてトウモロコシをまき、北に5ハロン歩いて小麦をまき、
南東に4ハロン歩いて青草をまいた。さて問題。
………………………………その長老の好きな色は何でしょう?」
……はい?
「という世間話は横に置いときまして」
司祭様が言った途端、どっと礼拝堂の皆さんが笑い転げる。
あの、ええと、今のはネタですか? 笑いどころなんですか? あのその。
「アナランドの人にお尋ねしたいのはこの問いだ。
長老の大足には、6人の息子がいる。
長老はその息子たちに、財産を厳密に分けようと考えた。
下から2番目の子には金貨5枚。長男には13枚。下から4番目の子には9枚。
さて、長老は全部で、いったい何枚の金貨を持っているのでしょうか!?」
「48枚」(※答えを知りたい方は反転を)
ぼくが即答した瞬間、おおおおお!と歓声が上がった。
てゆーかコレ、ごく初歩の算数だよね? こんなんでいいの?
ともあれ、問題を解いたごほうびとして、呪文の一節も無事に手に入れた。
『かけて命じる、いざ開門』……というそうだ。
ところで。あの司祭様、どうしてぼくがアナランド出身って分かったのかな?
それが一番の謎だよ。
>「リーブラへの信仰を捨てる気か?」
これを大きな声で言ったのかな?
大きな声で言ったのなら、リーブラの信者ということからアナランド出身と思ったのでは。
エッジの言葉は多分、司祭様だったら聞こえてるかもしれませんです。