リーメンシュナイダーを歩く 

ドイツ後期ゴシックの彫刻家リーメンシュナイダーたちの作品を訪ねて歩いた記録をドイツの友人との交流を交えて書いていく。

126. 3冊目の写真集 ▶タイトルが決まる

2017年12月11日 | 日記

タイトルが決まる


藤の花で有名な足利フラワーパークにて


 やはり、今週は残りの4館からの反応がありません。もう一度メールだけでもしてみた方が良いのかなと考えているところです。

12月5日(火)ようやく新刊本の日本語タイトルとドイツ語のタイトルが決まりました。気になっていたクリーヴランド美術館との契約書にようやく必要事項をすべて記入し、送ることができました。ドイツの友達に問い合わせ、おかしな文言があったら教えて欲しいと頼んでいたものです。少し長くはなるけれど、きちんとしたタイトルにするならこれがいいだろうと返事をくれました。

『祈りの彫刻 中世ドイツを歩く』(ごめんなさい。今朝の文章では直すのを忘れていました。これが正しいタイトルです。)

„Skulptur als Gebet.
  Annäherung an Tilman Riemenschneider und weitere Bildhauer des Mittelalters. Band III


12月6日(水)クリーヴランド美術館から契約書類を受領した旨、メールがありました。これで一件落着です。

 英語でメールを送ったのはもう1館、アムステルダムの国立美術館です。ここは2012年に「ホームページの画像を使わせていただけないでしょうか」と問い合わせたところ、1枚画像を掲載するのなら40ユーロかかりますという返事でした。そのときはまだ作品を見ていなかったので自分の画像が無かったのでしたが、今回は自分で写した写真を使えるかどうかという新たな問い合わせです。

 ウィーンの美術史美術館のゴールドマンさんにはメールで問い合わせたのですが、「自分で写した写真を掲載することについては許可は不要ですよ」とのことでした。ベルリンのボーデ博物館のシャピエさんからも、私が撮影した写真は何をどのように使っても全く問題ないとの許可をいただいています。どちらも直接お目にかかっている方です。そうでなければ、もしかしたら許可はいただけなかったかもしれませんが。それにしても、美術館によってずいぶん対応が違うものだと思います。

   ♥  ♣  ♠  ♦  

 一方、タイトルも決まったし、いよいよ本当の構成を考えなくてはと思ったときに、避けては通れない問題があります。それはカラー写真とモノクロ写真の割合をどうするかということです。私が作ろうとしているような写真集の場合、全部の写真をカラーで載せる方法と、(モノクロの方が印象深くなる写真もあり、どちらかといえばカラーで載せたいけれど費用の関係でモノクロで我慢するという写真もあるので)モノクロとカラーを混合で載せる方法とがあります。最初の『祈りの彫刻 リーメンシュナイダーを歩く』では、ドイツのアマチュア写真家 Johannes Pötzsch の頁はカラーにして、私が紹介したいと思った写真は娘に写してもらった上でモノクロで載せました。カラー写真の掲載数は高額な出版費用とからんでくるので、具体的に決めないと動き出すことができません。もちろん全部モノクロで載せる方法もあるわけですが、やはりカラーでないと伝わりにくい感動もあり、私はカラーを多めに入れたいと考えています。

 そこで、丸善プラネットとコンタクトを取り始めました。以前お世話になった白石好男さんがいらして、すぐにお返事をくださいました。口うるさい顧客だったのでいやがられていないかとちょっと気にはなりましたが、そこは高額な出版費用なので当然だとおっしゃって、「お待ちしております」とのお返事をいただくことができました。ただ、とても丁寧に、かつ親切に編集を進めてくださった公文理子さんは退職なさったということで残念でしたが、新しいスタッフの方々と一生懸命良い本を作っていきたいと改めて感じています。今月中に一度お目にかかって相談をしてきます。

※ このブログに掲載したすべての写真のコピーをお断りします。© 2015 Midori FUKUDA 

コメント
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