朗報2件届く
藤の花で有名な足利フラワーパークにて
1月10日(水)朝、パソコンを立ち上げると同時にスマホのスイッチを入れました。するとヤフーメールが1通届いています。楽しみにしているミュンヘンからのお返事かと思いきや、ベルリンのボーデ博物館のシャピエさんからでした。
実は、夫が以前から「今度の本の前書きをシャピエさんに頼めないかなぁ」と言い続けていたのです。私にとってはドイツの有名なリーメンシュナイダー研究者のおひとりですから、「そんな方に私の本の前書きを~?」と、ちょっと高すぎる要求に困っていました。でも最初からあきらめていたらことは始まらない。ダメで元々…と開き直って頼んでみようかという気持ちになったのは去年の11月のことでした。毎年お世話になっているお友達や知り合いの方々にささやかなクリスマスプレゼントを贈り、カード出しているのですが、シャピエさんにそのことを書いてみたのでした。おそるおそるではありましたが。するとこの日、休暇から戻って私のプレゼントを見つけたシャピエさんは、とても喜んですぐに快諾してくださったというわけです。びっくりしました。一方でお礼はどのくらいお払いしたらよいのだろうと、また新たな心配がわき上がってきました。そこで、ためらっていても失礼だと思って、率直にどのくらいお礼をしたらよいかとお尋ねのメールを書きました。するとすぐに「謝礼は不要です」とのお返事が届きました。そこで、娘の漆作品をお礼に持ってベルリンまで届けようと気持ちを切り替えました。きっと日本の工芸品なら喜んでいただけることでしょう。
すでに今年1月5日にはドイツへの航空券を予約し、9月7日から10月4日まで行くことにしています。その15回目のドイツ旅の途中で、お礼かたがたお目にかかってできあがった本と、ささやかなお礼を手渡してきます。
1月11日(木)今日は寿命が縮まりました。まずは朗報で、ミュンヘン、バイエルン国立博物館のヴェニガーさんから掲載許可をいただくことができたのです。これまた飛び上がるほどの喜びでした。ところが、許可書を開いてみると、1点足りないのです。なんといちばん面白い婦人像のシャンデリアがリストに無いのでした。私は、原稿には残っているけれど、多分この写真だけは印刷して一緒に送るのを忘れたのだと思います。11館への手紙書きと印刷と発送作業でドタバタしていて、丁寧に何の画像を送ったのかコピーをとることも忘れていたのでした。元々原稿が手元にあるのだからという気持があったのは否めません。どうしよう! せっかく写真担当の同僚を説得して気持ちよく許可を送ってくださったヴェニガーさんになんとお詫びをしたらよいのでしょう。夫は「大丈夫だよ、追加してくれるよ」と気楽にいいますが、私としてはほぞを噛む思いです。とにかく心を込めてお詫びのメールを書いて、送り忘れた画像を添付して送信しました。
夜遅く、帰宅してメールを開くと、ヴェニガーさんと写真担当のシュネルさんの両方から「大丈夫ですよ」というお返事が入っていて、ようやく安堵しました。去年の10月からずっと心を占めていた「美術館からの私が撮影した画像を掲載する許可をいただく」という大仕事が本当に終わったのです。さぁ、あとは費用との兼ね合いを考えてカラー写真とモノクロ写真との頁を分けずに済むのか、分けて組み直すのか、実際の出版に向けての一歩を踏み出します。
※ このブログに掲載したすべての写真のコピーをお断りします。© 2015 Midori FUKUDA