学級に中で年間を通してみると様々なアンケートをとる。
生活に関するアンケートだったり、教科に関するアンケートだったりする。
時々、自分は学級経営の実態把握や反省の気持ちを込めて「あなたは先生からどう思われていると思いますか?」というアンケートをとっていた。
この単純そうに見える質問項目には深い意味があり、学級経営の重要なものが見えてくる。
卒業も迫った今日、ちょっとしたアンケートを子どもたちに書いてもらった。
質問
あなたは先生からどう思われていると思いますか?
大好き
少し好き
ふつう
少しきらい
大きらい
くれぐれもことわっておくが、これは子どもが
「自分は、先生に好かれているか?」という質問であって、よくある
「あなたは、先生が好きですか?」
というものとは違う。
このことをしっかりおさえた上で、尋ねた。
子どもたちは、正直に書いてよいのか迷っているようだった。
しかし、ほとんどの子はスラスラと書いていた。
回答は無記名で行った。
次のような結果になった。
大好きと思われている……5名
少し好きと思われている……8名
ふつうと思われている……12名
少しきらいと思われている……5名
大嫌いと思われている……0名
突然、こんな質問をされたのだから答えるほうも困っただろう。
私は、この事実をしっかりと受け止めようと思う。
私に「きらい」と思われていると考える子が1組にいる。
「差別やひいきはしない。」
これが私が子どもたちとした最初の約束だった。
でも、未熟な自分がどんなに努力しても達成することができない約束なのかもしれない。
しかし、私はそれでも絶え間ない努力をすることが使命だと思っている。
「きらい」と思われていると答えた子どもたちには申し訳ないと思う。
きっと、無神経な言動が私にあったのだろう。
自信を失わせるようなことをしたのだろう。
でもこれだけは言える。
私は、この1組の30名の子どもたちが大好きだ。
私にとってはちょっと勇気のいるアンケートだった。
でも正直に答えてくれた子どもたちには「ありがとう」と言いたい。
私に「きらい」と思われていると素直に書いてくれた子どもたちには感謝している。
卒業、それは、30名の子どもたちとの別れ、旅立ちであると同時に、私にとっても新しい旅立ちなのだ。
でも、「好き」な気持ちをわかってもらうのは難しい。
「差別やひいきをしない」ということは、何もしないということではない。
私は、クラスの子ども全員が、「私は、先生からひいきしてもらっている」と思えるような関係になりたい。
そんなふうに全員が考えられる教室だったら素晴らしい。
事実をみつめることから始めよう。
こんなことも子どもたちに言ってきた。
「私は努力していない。だから、今から努力する。」
「私は跳び箱がとべない。だから、努力して跳べるようになる。」
こんな固い意志が必要なときもある。
子どもたちとみたニュース映像がある。
内容は、神戸製鋼ラグビー部をとりあげたものだ。
神戸製鋼は日本選手権で6年連続日本一になるほどの実力をもったチーム。
その強さの秘密は何だろう。
いろいろあると思う。
その一つが事実と正対するということだった。
象徴的なできごとがある。
イギリスの名門オックスフォード大学に30点差をつけられて大敗した時のこと。
グランドでノーサイドの笛がなった。
メンバーはうなだれて肩をおとしていた。
そのとき大西キャプテンがチームメイトに言った言葉。
「みんなしっかりスコアボードをみろ!」
我々は負けた。
しかも大学生に。
大西キャプテンは負けた事実から再スタートしようとしたのだ。
「負けた悔しさを絶対に忘れない。」
これも大切なことだと思う。
saitani
生活に関するアンケートだったり、教科に関するアンケートだったりする。
時々、自分は学級経営の実態把握や反省の気持ちを込めて「あなたは先生からどう思われていると思いますか?」というアンケートをとっていた。
この単純そうに見える質問項目には深い意味があり、学級経営の重要なものが見えてくる。
卒業も迫った今日、ちょっとしたアンケートを子どもたちに書いてもらった。
質問
あなたは先生からどう思われていると思いますか?
大好き
少し好き
ふつう
少しきらい
大きらい
くれぐれもことわっておくが、これは子どもが
「自分は、先生に好かれているか?」という質問であって、よくある
「あなたは、先生が好きですか?」
というものとは違う。
このことをしっかりおさえた上で、尋ねた。
子どもたちは、正直に書いてよいのか迷っているようだった。
しかし、ほとんどの子はスラスラと書いていた。
回答は無記名で行った。
次のような結果になった。
大好きと思われている……5名
少し好きと思われている……8名
ふつうと思われている……12名
少しきらいと思われている……5名
大嫌いと思われている……0名
突然、こんな質問をされたのだから答えるほうも困っただろう。
私は、この事実をしっかりと受け止めようと思う。
私に「きらい」と思われていると考える子が1組にいる。
「差別やひいきはしない。」
これが私が子どもたちとした最初の約束だった。
でも、未熟な自分がどんなに努力しても達成することができない約束なのかもしれない。
しかし、私はそれでも絶え間ない努力をすることが使命だと思っている。
「きらい」と思われていると答えた子どもたちには申し訳ないと思う。
きっと、無神経な言動が私にあったのだろう。
自信を失わせるようなことをしたのだろう。
でもこれだけは言える。
私は、この1組の30名の子どもたちが大好きだ。
私にとってはちょっと勇気のいるアンケートだった。
でも正直に答えてくれた子どもたちには「ありがとう」と言いたい。
私に「きらい」と思われていると素直に書いてくれた子どもたちには感謝している。
卒業、それは、30名の子どもたちとの別れ、旅立ちであると同時に、私にとっても新しい旅立ちなのだ。
でも、「好き」な気持ちをわかってもらうのは難しい。
「差別やひいきをしない」ということは、何もしないということではない。
私は、クラスの子ども全員が、「私は、先生からひいきしてもらっている」と思えるような関係になりたい。
そんなふうに全員が考えられる教室だったら素晴らしい。
事実をみつめることから始めよう。
こんなことも子どもたちに言ってきた。
「私は努力していない。だから、今から努力する。」
「私は跳び箱がとべない。だから、努力して跳べるようになる。」
こんな固い意志が必要なときもある。
子どもたちとみたニュース映像がある。
内容は、神戸製鋼ラグビー部をとりあげたものだ。
神戸製鋼は日本選手権で6年連続日本一になるほどの実力をもったチーム。
その強さの秘密は何だろう。
いろいろあると思う。
その一つが事実と正対するということだった。
象徴的なできごとがある。
イギリスの名門オックスフォード大学に30点差をつけられて大敗した時のこと。
グランドでノーサイドの笛がなった。
メンバーはうなだれて肩をおとしていた。
そのとき大西キャプテンがチームメイトに言った言葉。
「みんなしっかりスコアボードをみろ!」
我々は負けた。
しかも大学生に。
大西キャプテンは負けた事実から再スタートしようとしたのだ。
「負けた悔しさを絶対に忘れない。」
これも大切なことだと思う。
saitani