ジミー、トーマ、ブルーを見る。
その時、下手よりエンド登場。ブルーを見ている。
ジミー「こいつ、昨日の・・・」
マーク「何、ニヤニヤしてんだよ!!(思わずブルーの胸元を
掴む。)」
ブルー「(笑顔のまま。)いらっしゃいませ。」
マーク「煩い!!」
トーマ「やっちまえ!!」
マーク、ブルーに殴りかかる。その時、エンド、
マークを睨み付けると、ブルーに殴りかかった
マークの手が、ブルーの横を通り過ぎるように
逸れ、ヨロける。
(ブルー、相変わらずニコニコしている。)
ジミー「何やってんだよ!!」
マーク「畜生!!(再び殴りかかるが、また逸れる。)」
そこへ、上手よりカイト登場。驚いて駆け寄る。
カイト「兄ちゃん!!おまえら、何やってんだ!!(ブルーの腕
を掴んで、自分の方へ引き寄せる。)」
マーク、呆然と自分の手を見詰める。
トーマ「如何したんだよ、マーク?」
マーク「手が・・・」
カイト「帰れよ!!」
ジミー「言われなくたって、帰ってやるよ!!」
トーマ「おい、マーク!行こうぜ!(呆然としているマークを、
引っ張るように。)」
マーク、トーマ、ジミー下手へ去る。
カイト「(3人が出て行くのを見計らって。)大丈夫か、兄ちゃん
!?」
ブルー「(微笑んで、カイトを見る。)」
カイト「・・・兄ちゃん!怒る時は怒らなきゃ!!・・・(溜め息を
吐いて。)まぁ、いっか・・・怒ったって解決する訳じゃない
んだし・・・。兄ちゃん、皿洗いの方、手伝ってくれよ。」
カイト、ブルー上手方へ行きかける。
エンド「・・・ドレイファス!」
2人、その声に振り返ってエンドの方を見る。
が、知らん顔で上手へ去る。
ブルーの笑顔に困惑そうな表情をするエンドで、
フェード・アウト。
――――― 第 4 場 ―――――
客席下手方より、マーク、ジミー、トーマ登場。
話しながら、上手方へ。
ジミー「さっきは如何したんだよ、マーク。」
マーク「知るかよ!」
トーマ「・・・知るかって・・・。」
マーク「あいつを殴ろうと思ったら、手が勝手に空を切るんだ!」
ジミー「そんなこと!(笑う。)」
マーク「本当なんだぜ!!」
トーマ「何時ものマークなら、あんな奴、一発でノックアウトなの
に!」
マーク「だから言ってるだろ!手が勝手に・・・!!」
トーマ「ところで昨日、あいつから奪ったあの石・・・如何した?」
マーク「ああ、あの石・・・、帰って父さんに見せたら、目の色変え
て取り上げられちまったよ。大学の研究室に持ってって、
もっとよく調べてみたいんだってさ。」
ジミー「あの石、普通のよりは綺麗だったけど・・・そんな調べて
みたくなるような、凄い石なのかい?」
マーク「知らないさ。父さん、何も教えてくれないし。石、取り上げ
て直ぐにまた、大学行っちゃったから・・・。一週間振りに
帰って来たところなのにだぜ!?」
トーマ「ふうん・・・。」
マーク「(独り言のように。)畜生・・・あんな石のせいで・・・。」
ジミー「父さんがいないと淋しい?」
マーク「馬鹿野郎!!俺は煩いのがいなくて清々するさ!!
けど、母さんは・・・。」
マーク、怒ったように舞台上手へ去る。
トーマ「あ、マーク!!待ってくれよ!!」
ジミー「マーク!!」
トーマ、ジミー慌ててマークの後を追うように、
舞台上手へ去る。
入れ代るように、白衣を着たマークの父(ジャック)、
下手方スポットに浮かび上がる。
ジャック「これは・・・いくら調べても地球外物質であることは確か
だ・・・。でも一体何処からこんな・・・。確か、知らない
男に貰ったと言っていたが・・・。マークに如何して手に
入れたのか、よく利き出さなくては・・・。持っていたの
が人間ではないとすると・・・。(ニヤリと笑う。)ひょっと
すると、世紀の大発見になるかも知れないぞ・・・。」
フェード・アウト。
――――― 第 5 場 ―――――
フェード・インする。と、舞台上手方にローズマリー、
カイト、ブルー立っている。
ローズマリー「今日はお疲れ様!はい、今日の分のお給料!」
カイト「(袋を受け取って。)ありがとう!」
ブルー「・・・これは・・・?」
カイト「給料だろ?これは兄ちゃんのものなんだから、好きに使
っていいんだ!但し、食費は置いとくんだぜ。(笑う。)」
ローズマリー「無駄使いしちゃ駄目よ、2人共!カイトは大分、
貯金溜まった?」
カイト「冬が来る前には、母ちゃんに暖かいショール買ってやれ
そうだよ!」
ローズマリー「そう、よかったわね。」
カイト「うん!」
ローズマリー「それから、これ・・・(袋を2人の方へ差し出す。)
今日の夕飯ね。店の余りものだけど・・・。」
カイト「わあ・・・サンキュー、姉ちゃん!!(袋を受け取る。)」
ブルー、黙って袋を受け取る。
カイト「兄ちゃん!こう言う時は“ありがとう”って言うんだぜ!」
ブルー「ありがとう・・・?」
カイト「そう!ありがとうだ。ちゃんともの貰ったら、礼言わな
きゃ!それから・・・」
カイト、ブルーに教えるように歌う。
2人、舞台中央へ。
“朝起きたら おはよう
夜寝る時は おやすみ
昼は こんにちは
夜は こんばんは
食事の前は いただきます
食事が済めば ごちそうさま
人には色々挨拶がある
気持ちを相手に伝える為
黙ってたって分からない
その日を楽しく過ごすには
自分の思いを伝えなきゃ
よそのお宅におじゃまします
ドアを開けておじゃましました
謝る時には ごめんなさい
別れの時は さようなら
感謝の気持ちはありがとう!”
カイト「分かったかい?」
ブルー「分かった・・・。(微笑んで。)ありがとう・・・色々なことを
教えてくれて・・・。」
カイト「なぁに、お安いご用さ!」
ブルー「・・・僕は、自分が誰なのか・・・何故ここにいるのか・・・
今まで何処で生活していたのか・・・何一つ思い出せな
い・・・。ここに、こうして暮らしていても・・・丸で、全てが
・・・今、初めて経験したことのようで・・・。」
カイト「・・・兄ちゃん・・・記憶がないんだから仕方ないよ!焦る
なって!そのうち、何もかも思い出すからさ!!」
2人、ゆっくり下手方へ行きかけて、カイト、何かに
突っ掛かったように。
カイト「おっと・・・!(靴を見て。)ちぇっ!!とうとう底が抜けち
まった!(足を上げる。)また、母ちゃんの縫物が増えちゃ
ったな・・・。あ・・・見てくれよ、兄ちゃん・・・。」
カイト立ち止まり、憧れの眼差しで、ガラス越しに
何かを見詰めるように、手を当てる。
上手方スポット、台の上に置いてある、まっさらの
スニーカーが浮かび上がる。
カイト「綺麗な靴だなぁ・・・。俺、何時か絶対、金、貯めて自分
の靴買うんだ!!」
ブルー「・・・カイト・・・。」
カイト、振り向く。
ブルー「これを・・・。(さっき貰った給料袋を、カイトの方へ差し
出す。)これで、靴が買える・・・?」
カイト「(驚いてブルーを見る。)ばっ・・・ばっかだなぁ、兄ちゃん
!これは兄ちゃんの食費だって言ってるだろ?それに、
この靴を買う為には、もっと沢山の金がいるんだ・・・。
ありがとう・・・。(照れたように。)」
ブルー「・・・ありがとう・・・?何故・・・?靴が買えないのに、感謝
するのは変だ・・・。」
カイト「嬉しかったんだよ!!」
ブルー「うれしい・・・?」
カイト「兄ちゃんの思い遣りに感謝したんだって!!」
ブルー「思い遣り・・・。まだまだ僕には、分からない感情や・・・
言葉が沢山ありそうだ・・・。」
カイト「そうだよ!!(笑う。)」
フェード・インする。と、アパートの部屋。
カイト「ただいま、母ちゃん!(手に持っていた袋をテーブルの
上へ置く。)」
上手より、ゆっくりローラ登場。
ローラ「おかえり・・・2人共・・・。」
カイト「(ローラの様子に心配そうに。)母ちゃん、具合悪いのか
い?」
ローラ「少しね・・・。今日は、夕食の支度ができなくて・・・何か
外で・・・。」
カイト「平気さ!!今日は姉ちゃんにハンバーガー貰って来た
から!!母ちゃんの分も・・・!!」
ローラ「私はいいから、2人でおあがり・・・。先に休ませておくれ
ね・・・。」
カイト「うん・・・おやすみ・・・。」
ローラ、上手へ去る。
カイト「母ちゃん・・・」
ブルー「お母さん、大分悪そうだね・・・。」
カイト「・・・大丈夫・・・大丈夫さ!俺、ミルク取って来るよ!
ちょっと待ってて!」
カイト、走って上手奥に去る。
ブルー、ソファーに腰を下ろす。と、欠伸が出る。
ブルー、欠伸に不思議そうな顔をし、首を傾げるが、
思わずソファーに横になると、直ぐに寝息をたてて
眠り込む。
一時置いて、2つのコップを手に、カイト、上手奥
より登場。
カイト「お待たせ!・・・あれ・・・?兄ちゃん?(コップをテーブル
の上に置いて、ブルーの側へ。覗き込むように。)寝ちゃ
ったのかよ・・・。疲れたんだな、屹度・・・。(ソファーの背
にかかっていた毛布を広げ、ブルーに掛ける。)おやすみ
、兄ちゃん・・・。」
フェード・アウト。
――――― 第 6 場 ―――――
音楽流れ、歌声聞こえる。
“初めて見た夢・・・
初めて得た安らぎ・・・
心地好い体の落ち着き・・・
そこでは誰でもヒーローで・・・
そこでは誰もが主人公・・・”
フェード・インする。(紗幕前。)
下手よりローズマリー、後ろを気にしながら登場。
上手方へ。上手より、ハンバーガー店の店員登場。
ローズマリーを認め、近寄る。
店員「おはよう、ローズ!」
ローズマリー「あ・・・おはよう!」
店員「(ローズマリーが気にしている下手方を見て。)何かあるの
かい?」
ローズマリー「うん。ここ何日間か、ずっとあの男の人がうちの店
の中を窺ってるのよ!」
店員「どれ?ああ、あのグラサン野郎・・・、あいつなら俺も知って
る・・・。丁度、ブルーがうちで働き始めた頃からよく見かけ
るなぁって・・・。また来てんだな。何か用か聞いてやろうか
?」
ローズマリー「いいわよ!まだ何かされた訳じゃないし・・・。けど
、気をつけるように皆にも言っておいてね。」
2人、話しながら上手へ去る。
入れ代るように、下手よりエンド登場。サングラスを
取って上手方を見詰める。
フェード・アウト。
――――― “ブルー”4へつづく ―――――
― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪
舞台脚本を書いている頃は、漢字が好きで、あまり普段
使用しないような漢字をよく書いていました^^;
あまりにも読みづらいような漢字は、今回使うのを止め、
平仮名に直していますが、難しければ難しい程、以前は
使ってみたくなって、よく、提供した劇団の方から「何て
読むんですか?」は、日常茶飯事的に質問される事柄
でした(^_^;)
でも漢字って、その言葉の意味を考えるのにとても役立つ
ので、読みづらくても辞書で調べながら読み進めていくと、
役作りにいいんではないか・・・と思ったのです。
辞書は大好きで、いつも手の届く所に置いてあります(^^)
昔から、何でも調べることの出来る本が好きで、以前、
誕生日プレゼントに、ある人から“世界地図帳”を、大人に
なってから頂いたことがありますが、とても嬉しかったのを
覚えています(^^♪
どら。
http://www.geocities.jp/littlepine2005/
http://blogs.yahoo.co.jp/dorapontaaponta
http://blog.goo.ne.jp/axizgoo7227
「息が・・・息が・・・!!」
そらと、ブルー。
そら「変な奴だな・・・。それより、おまえもこの場所の担当?
ゴミ拾いさぼるなよな。」
ブルー「ゴミ拾い・・・?」
そら「ほら、袋持って!(ゴミ袋を手渡す。)」
ブルー「え・・・?」
そら「ほら、早く拾えよ。」
ブルー「う・・・うん。(ゴミを拾う。)・・・あ・・・!ぼ・・・僕、こんな
ことしてる暇なかったんだ!!」
そら「・・・暇がないってどう言うことだよ。今日は、ゴミ拾いの日
だろ?」
ブルー「・・・僕・・・この世界の人間じゃないんです!!」
そら「え?」
ブルー「僕、今から200年先の未来から、タイムマシンに乗って
やって来ました!!」
そら「(笑う。)タイムマシンなんて、ある訳ないだろ!マンガの
見過ぎだよ。」
ブルー「本当なんです!!僕は200年後の世界から・・・」
そら「まぁ、確かに格好は変わってるけど。」
ブルー「本当なんだ!!」
そら「分かった分かった!さ、早くゴミ、拾ってしまおうぜ。でない
と、またうるさく言われてしまう。」
ブルー「これを見て・・・(首から提げていたものを外し、放り投げ
ると、大きい音と煙が上がり、タイムマシンが現れる。)」
※
そら「わあっ!!な・・・なんだ、これ!!」
ブルー「タイムマシンです。」
そら「タイムマシン!?嘘だろ!!」
ブルー「本当です。僕は、これに乗って未来の世界からやって
来たんです。」
そら「へぇーっ!!(タイムマシンを珍しそうに見回す。ブルーを
マジマジ見て。)・・・魔法使いでもなさそうだし・・・いきなり
こんな物が出せるなんて・・・。おまえ・・・誰?」
ブルー「だから僕は200年後の未来からこれに乗って・・・!!」
そら「・・・本当に・・・?」
ブルー「うん!!」
そら「・・・これがタイムマシンだって・・・?」
ブルー「うん!!」
そら「・・・だったら・・・おまえみたいな子どもが、何しにこの時代
に来たんだよ・・・」
音楽流れる。
ブルー「それは・・・」
そら「可笑しくない?」
ブルー歌う。
“僕の住む未来は今
マスクなしで息もできない・・・
花も咲くことない・・・
そんな未来・・・変えれるのなら・・・”
ブルー「200年後の地球は・・・大気汚染により、もう住むことが
できないんです・・・。僕達は明日、地球を捨てて他の星
へ移住する・・・そんな未来なんです・・・。」
そら「地球を・・・捨てる・・・?」
ブルー「はい。でも、僕の知っている博士が、空気浄化装置を
作ったんです!!」
そら「空気・・・浄化装置・・・」
ブルー「(頷く。)それが完成すれば、僕達の世界をこの時代の
ように、草木が茂り花々が咲き誇る、美しい世界に戻す
ことができるんです!!」
そら「よかったじゃないか!!」
ブルー「・・・でも・・・その装置を完成させる為には、アルミホイル
と言う、僕達の世界にはない物質が、どうしても必要
なんです。」
そら「・・・アルミホイル・・・?」
ブルー「そこで僕は、この時代にやって来たんです。」
そら「アルミホイルなら、どこの家にも一つや二つ、あると思う
けど・・・」
ブルー「本当に!?」
そら「ああ。(ポケットから、アルミホイルで包んだ何かを出す。)
ほら・・・これは今朝、母さんが握ってくれた、おむすびを
包んだ・・・」
※1
ブルー「これが・・・アルミホイル!?」
そら「あ・・・うん・・・。」
ブルー「これ、僕にください!!もし貰えるなら、何でも君の言う
こと聞きます!!」
そら「変な奴だな・・・。こんなのでよかったら、いくらでもやるよ。
さっき無理矢理ゴミ拾わせたしな。」
ブルー「本当!?」
そら「ああ。」
ブルー「ありがとう!!(そらの手を握る。)」
音楽流れる。
ブルー「僕はブルー!!よろしく!!」
そら「俺はそらだ!!」
2人歌う。
ブルー“君に会えたから
未来に希望が”
そら“遠い国 やって来た君
手を貸す今
未来を取り戻す為に”
ブルー“過去の宝物
未来の希望さ”
そら“この地球に続いた道
君と出会う今
奇跡のような今だから”
そら「うちに来いよ!!新しいアルミホイル、母さんに貰って
やるよ!!」
ブルー「本当!?」
そら「ああ!!」
2人、下手へ去る。
紗幕閉まる。
――――― 第 3 場 ――――― A
音楽流れ、上手より2人の黒ずくめの男、登場。
(左)男1、(右)男2。 ※2
男1「おいおい、今の見たか?」
男2「ああ・・・」
男1「あの少年が首からぶら下げてたおもちゃが、一瞬にして
でっかくなったり消えちまったり・・・」
男2「ああ・・・」
男1「あんな不思議な物、高く売れるぜ!!」
男2「ああ・・・」
男1「あのお宝を頂戴するとしようぜ!!」
男2「ああ・・・」
男1「なんたって俺達は天下の泥棒様だ!!」
2人歌う。
男2“ああ”
男1“頂くぜ!”
男2“ああ”
男1“手に入れる
俺たちゃ泥棒 天下の大泥棒
宝を見つけて悪事を働く
俺たちゃ泥棒 天下の大泥棒
金品みつけりゃ拝借するだけ”
男2“ああ”
男1“頂くぜ!”
男2“ああ”
男1“手に入れる
俺たちゃ泥棒 天下の大泥棒
宝を見つけて右に左に
俺たちゃ泥棒 天下の大泥棒
悪態ついて宝を頂く”
男2“ああ”
男1“さあ行くぜ”
男2“ああ”
男1“進め”
男2“ああ”
男1“行こう”
男2“ああ”
男1“続け!!”
男2“ああ・・・ああ・・・”
男1“俺たちゃ泥棒 天下の泥棒さ!!”
――――― 第 3 場 ――――― B
紗幕開く。
2人、一寸端へ。(電柱の陰に隠れるように。)
そこへ下手よりブルー、そら登場。
そら「へぇ・・・未来には、花も木もないんだ。」
ブルー「うん、だから・・・(一本の桜の木を見つけ、駆け寄る。)
わあーっ・・・綺麗なピンク色だなぁ・・・!!こんなの
初めて見たよ・・・」
そら「これ、桜って言うんだぜ。毎年この時期になれば、あちこち
に桜の花が咲き誇るんだ!そうだ!向こうの川岸に行けば
、桜並木があるんだ!ちょっとだけ回り道してみようぜ!!」
ブルー「本当!?」
そら「ああ!!」
2人、上手へ行きかける。
男1「そこの少年君!」
そら「え・・・?(振り返る。)」
男1「君だよ君!そこの珍しい格好をしている坊や。」
そら「・・・ブルー、行こうぜ!」
男2、そらとブルーの前に立ちふさがる。
男1「おっと、俺達は君に用があるんだ。」
そら「こっちにはないね!」
男1「君のその・・・首にかかってる素敵な首飾り・・・少し我々に
見せてくれないかなぁ・・・」
ブルー「え・・・これは・・・」
そら「行くぞ、ブルー!!(ブルーの手を取り、行こうとする。)」
男1「待ちな!!この俺様が頼んでるのに、無視して行こうだ
なんて・・・」
そら「そんな勝手な頼み事をされたって、この首にかかってる
ものは、こいつの大切なものなんだ!!見せるなんて出来
ない!!」
男1「そっちの坊やは関係ないんだ!黙っててくれるかな。」
ブルー「これは外さないよ!」
男1「・・・やれやれ・・・頼むのはやめだ!!頂いて行くぜ!!
(ブルーの首にかかっていたものを、無理矢理引きちぎる
。)」 ※3
ブルー「あ!!何するんだ!!」
男1、2上手へ走り去る。
男1「頂いてくぜ!!」
ブルー「駄目だよ!!返して・・・返してよー!!」
そら「くそう・・・」
タイムマシンを男達に奪われてしまったブルー・・・
取り返すことができるのでしょうか・・・?
それでは“3”へ続きます。
※ この場面、どうしても“タイムマシン”の登場と共に、“煙”
が欲しくて、「はてさてどうしたものか・・・」と、頭をひねり・・・
考えついたのが・・・“風船の中に小麦粉”・・・でした(-_-;)
結果は・・・1回目の公演だけで、断念しました・・・(^_^;)
だって、終演後に挨拶にでた私・・・粉まみれで真っ白け・・・
子どもの視線は、全て粉だらけのズボンに集中・・・では、
駄目ですよね~・・・(>_<)
※1、どんな形で“アルミホイル”を見せれば、子ども達に
“アルミホイル”だと分かって貰いやすいか色々考え、“おむ
すび”を包んで見せました。写真では分かり難いですが、
形も“おむすび”の形をしているんですよ(^^)v
でも・・・“おむすび”をアルミホイルで包むことって・・・
あまりないかも・・・^^;
※2、左側の“男2”が、現在、行方不明の彼です^^;
男2の彼は「ああ・・・」しか喋りません(^_^;)
※3、この“首にかかっている物”を、引っ張って取れるように
するには、どうすればいいのか・・・(-_-;)お人形と言う、
頼りない土台から引っ張って外すのが、意外と難しく・・・
結局、後ろを切った針金を首にかけて見せたのですが、
後ろが切れている為、すぐに落ちるし、動きが激しい人形
操作をする私には、とっても気を使う・・・油断するとすぐ下に
落ちてしまう・・・なんとも扱いにくい“首飾り”もどきでした^^;
― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪
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